30000円の先は…
「また流された…」
中学1年生の橘真琴はまた流された。自分の意見を言うのが苦手なため、今回のように、友人に流され30,000円ほど出費するのも特別なことではなかった。
「ゲームは好きだけど戦闘は苦手なんだよなぁ」
真琴の手にはVRMMOというジャンルのゲームとゲーム機本体がある。買ってしまったものは仕方がないので、真琴は早速起動することにした。と言ってもすぐに始めれるわけではなく初期設定が必要になるのだが、それも友人のくれたメモによりすぐに終わった。
「えーっと、まずは職業からだね」
真琴の目の前には2人の男女と「剣士」という職業が表示されていた。男女は軽そうな鎧に細い剣をもっていた。手でそれを横に流すと、男女の服は少し大きめのローブになり、表示は「魔法使い」となっていた。しかし、戦闘が得意ではない真琴にとって、それらの職業にはあまり興味がわかなかった。真琴にとって興味のある職業のないまま、次が最後の10個目の職業となっていた。魔法使いのような後衛職になろうかと考えていた直後、その文字が目に飛び込んできた。
「農家…これだぁ!」
真は説明も読まず、人気ワーストNo.1の農家を選んだ。農家という職業は、【STR】や【VIT】などが低いかわりに【DEX】が高いという性質を持っている。
「SPは…戦う予定もないし全部【DEX】でいっか」
そのことを知らない真琴は、1番の弱キャラであるスライムでさえ倒せるのか不安になってくるほどのステータスになっていた。
そして最後、このゲーム、いや全てのゲームにおいて最重要だと思われる設定、そう、名前である。名前をつけるというのは、真琴の中でゲームの1番の醍醐味であった。数分間悩んだ結果、まーちゃんと入力し、決定ボタンを押した。
「よし、設定完了!やっとゲームができるね」
数秒後、真琴の体は光につつまれ…
目の前にあったのはこのゲームのタイトルである【VARIOUS STORIES ONLINE】という文字と、人で賑わう街の広場だった。
この作品を読んでくださった方、ありがとうございます。
初めての作品でしたので、いくつか意味のわからない部分があったかもしれませんが、そこは温かい目で見てやってください。
短いですが、このあたりで終わりたいと思います。
本当に、ありがとうございました。




