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JDF  作者: 辰巳尚喜
8/17

嘘or真実

電話からちょうど1時間後だった。


ケンデザインの前に村田はいた。


検崎春香からの電話の後、東京駅に行き、二度と手にしない予定だったセカンドバックを手にした。。


時間は夜の10時を回っていた。


タクシーの窓からは連休を楽しむ人達が見えていた。

代官山の人通りが切れた頃斬新なデザインの五階建てのビルが見えた。


ケンデザインの扉は開いていた。


村田は細心の注意を払いながら中に入った。


「時間ピッタリね」


奥のデスクから検崎春香が声をかけてきた。


「お届け物ですよ」


「ご苦労様」


男の声と共に例の二人組が姿を表した。


村田は検崎春香を睨んだ


「渡して貰おうか!」


ストライプが村田に銃を向けて言った。


「物騒ですね、USBはその人から奪ったんでしょう」

村田は強気の発言をした。

「なかなかいい度胸だ小僧!あのUSBにはコピーされたあとがあるんだよ!お前もってるだろ」


ストライプは声をあらげた。


村田は少し驚いた顔をした。それは声をあらげられた事にではなく、コピーした事がばれた事にだった。


「ありますよ。ここに!」

村田はセカンドバックを叩いて見せた。


「早く渡せ!」


わかったとばかりに村田はセカンドバックのチャックに手をかけた。


そこからの行動は

村田自身も驚くほど素早かった。


セカンドバックから右手で銃を取りだしストライプに向け、左手でモバイルPCを出した。


「おっと、動かないでくださいね。このPCは今ネットに繋がってます。それもファイル共有ソフトってやつにね」


村田は左手のPCの画面を見せた。それにはUSBもしっかり刺さっていた。


「小僧、テメエ!」


柔道体型がいきり立った。

「やめろ!」


ストライプが制しする


「悪いけど、二人がここから出ていくか、俺とその人が出ていくかなんだけど」

ストライプの舌打ちが聞こえた。


ここまで大胆な事をしたわりには、この後は村田自身ノープランだった。


「どうします?EnterKey一発で情報は流れますよ」


ストライプは顔色一つ変えない。


村田の身体は汗でびっしょりだった。


大胆な発言と行動のわりに緊張はかなりのものだった。


「わかったよ、この女と交換だ。」


ストライプが柔道体型に指示を出す。


銃を突き付けられたまま、検崎春香が村田に向かってゆっくり歩いてくる。


自然と村田の銃を持つ指にも力が入った。


ストライプの視線、柔道体型の動き、意識を集中させていた。


検崎春香が目の前まで来た。柔道体型の荒い鼻息が聞こえる。


心臓の鼓動はマックスだった。


どう出て来る?そしてどうする?


村田は考えていた。


「そこまでだ!」



村田は驚きを隠せなかった。


声とともに現れたのは、今朝腹から血を流して座り込んでいたジェフドーソンと名乗った男だった。


「何であんたが…」


一気に周り奴らの緊張がほぐれた感じがした。


「圭吾、合格だよ」


村田は意味がわからず呆然としていた。


「とりあえず、物騒な物を下ろせ、とは言っても撃った所で空砲だがね」


「どう言う事だ!」


ジェフドーソンはゆっくりと村田に近付き話し始めた。


「改めて自己紹介しよう。私はガイヤバロック

彼等は我々のメンバーだ」

「メンバー?」


「我々はジェフドーソンズファミリーと言う組織の一員だ!」


話しながらガイヤバロックと名乗った男は一枚の写真を見せた。


その写真にはここに居る村田以外全員が写っていた。

「親父!」


村田は思わず声をあげた!写真にはみんなの真ん中で笑う村田大悟、村田の死んだ父親が写っていた。


「何で親父が!」


村田はガイヤバロックに詰め寄った。


「我々JDSは世界規模の秘密組織だ。重要な情報を運ぶ運び屋と言った所だ」


村田は写真を眺め続けていた。


「私はガイヤバロックコードネームは‘G’極東のリーダーだ。そして検崎春香‘H’そして彼が須藤正二‘S’もう一人が田所栄治‘E’だ」


ストライプが‘S’で柔道体型が‘E’だと言われた。


「そして君の父親、村田大悟’D‘ は我々の仲間だった。5年前の不慮の事故でなくなるまでは」


村田はガイヤバロックの発する言葉がまるで小説でも読んでいるかの様に聞こえていた。


「圭吾、我々はずっと君を見守っていた。‘D’の死後忘れ形見を大事にな」


彼等の意図を探っていた。

何が目的なのか?どうしてこんな事をしたのか?


「我々は新しいメンバーを捜していた。そしてやはり君が1番の候補になった。‘D’の遺伝子を受け継ぐ‘K’にな」


「どうして俺なんだ。」


村田は噛み付いた。


「お前、‘D’いや父親に知らず知らずに教育されていたんだよ。」


まったく意味がわからない感じだった。知らず知らずに教育されていたと言われても何とも言えない感じだった。


村田の混乱は続いていた。

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