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JDF  作者: 辰巳尚喜
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荷物 野心

村田圭吾はカウンターに座り新聞を広げていた。


あのジェフドーソンとの出会いから7ヶ月が経った。

あの後、JDSのメンバーになり特別な訓練を受けた後、新神戸近くに小さなバーを開店した。


もちろんJDSの資金でだ。


何故、新神戸なのか?理由は簡単!新幹線にすぐに飛び乗れる様にだ。


実際、バーの営業は隠れみのに過ぎなかった。


場所がら、さほど忙しくなく、道楽でやっていると思われていた。


時折休むのも趣味の写真を撮りに行っている事になっている。


「まいど、宅配便です。」

「ご苦労様」


村田はいつものように伝票にサインをした。


小さな箱を受け取るとすぐに空けた。


中にはクリスタルのロックグラスが一個とSDカードが一枚。


いつもの様に携帯にカードを差し込み情報を呼び出した。


「おはよう、K。またお仕事です。」


‘H’事、検崎春香の画像が流れ、今回の仕事の内容が話された。


仕事の依頼はいつもこんな感じだ。


今回の贈り主は在阪の与党衆議院議員の大物塩田義信の第一秘書和山武


受取人は同じく衆議院の尾山三郎の第一秘書山根章


尾山は野党の大物。


荷物はSDカード


中身は安易に想像がつく。

世に出ては困る塩田の情報。秘書が敵陣に売った。


「和山には探偵が張り付いているから慎重によろしく。じゃ、東京で」


村田は近畿圏と中国、四国の一部の担当。


受け渡しも巧妙に練られている。


全てを確認して携帯を閉じた。


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