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『旅に出ます探さないでください☆』  作者: 秋桜
第1章〜旅立ち〜
6/9

6.自分からの依頼

手紙の内容は、大雑把にいうと

『もし、僕に何かあったら婚約破棄は好きにしていいからね。』という内容だった。

が、学校を卒業して旅に出てその先でと書いてはあったが手紙の内容は暗に『僕に何かあったら僕を捨てていい。』とそう言っていた。

その割には、甘ったるい手紙だったけど。

自分で言うのもなんだが、関係ない人が読んだら胃もたれしそうな甘さだ。


(こりゃ、怒って突撃してくるわ。『バカにしないでください!』とか言われそう。)






「ねぇ、アリスこの手紙破っていい?」

手紙を読み終えて、手紙の文章には何も無いと分かったので破っていいか承諾を得ようとアリスに聞いた。


「へ?私は、記憶が戻るまで保管して突きつけて理由が聞きたいのですが。」

戸惑いながらも、拒否されたのでアリスを無言で見つめ続ける。


「…アル様?」

戸惑うアリス。


「……。」

スルーして見つめ続ける僕。


「…ア、アル様。わ、わわわかりました。せっかくですので、破くなら盛大に破いてください!」

顔を赤くしたアリスに同意を勝ち取った僕は手紙を思いっきり破いた。


すると、手紙が光出して…光出して!?


「何です、この光」


「うわっ、まぶしっ」


破ったら光ること忘れてた。

ごめん、ふたりとも。


そして、頭の中に僕の声が響いてきた。


『…この手紙には破く可能性がある人、僕とアリスの2人専用に2種類の声を込めてて、魔力で感知して発動する様に2つメッセージを込めた…んだけどアリスが僕のこんな内容の手紙を破くとは思えないし、破くのは僕かなとは思ってたけど、どうだろう予想は当たってたかな?これが流れてる時点で予想的中なんだけど。

毎度毎度破いてくれてありがとう☆

流石僕!…とふざけるのはこれくらいにして本題。

なんで、僕がこんな回りくどいことしたのかってのは2つ理由があって、おまけの方の理由から言うと僕しか知らないことを記憶喪失消失後の自分に伝えるため。

僕にはこの国に来る前、呪われてね。その痣が上半身にあるはずなんだよね。

映像が今直接イメージとして流れ込んだと思うけどこんなのね。

普段は幻覚で隠してたから多分知ってるのは陛下くらいだと思う。

見せたわけじゃなくて、そういうのがあるって伝えただけだけどね。

アリスと婚約するのにある程度事情を話したから。

だから陛下なら僕の本名知ってるから、聞けばステータス開けるよ。

前あった時は転移で飛んで行ったんだけど今は記憶無くて魔法は使えないはずだし、どうやって陛下に会うかは…うん…頑張れ!僕!

で次に、理由のふたつめ。

おまけじゃない方なんだけど、それはただ単に僕がアリスに会いたかったから♡帰って早々に、飛んで来たでしょ?(笑)

だから、アリスには謝っておいて。アリスは優しいから許してくれると思うけど♡

じゃあ、最後に。

陛下にあったらどうやって記憶を戻せるか多分方法がわかると思うから。…がんば♡』


声が途切れると、手紙の光もおさまってただの紙になった。


「………。」


毎度毎度破いてくれてありがとう☆じゃねぇよ!

森で読んだ方の手紙の声いれたの明らかにこの手紙書く前じゃねえか!

何が『ペンがないから』だよ、あるじゃねえか。つか、メッセージなげえよ。こういうのこそ森の方の自分宛の方に書いとけよ。


「おーい、アルー?ア、アル?なんか魔力あがってねぇか?殺気も漏れてるぞー。」

レオが恐る恐ると言った感じで言った。


「アル様、さっきの光はいったい?」

アリスが不安そうに聞いてくる。


「あーーーーー、なにが『アリスに会いたかったから♡』だ、そんな理由でこんなはた迷惑な手紙書くなくそったれぇぇぇー」


(あっ怒りのままに大声で叫んじゃった。)


「アル様、まさか…」

ちょっと照れながらアリスが呟いた。


「もしかしなくても、アリシア宛のボイスメッセージでも込めてあったの?随分光ってた時間長かったけど。」

ニヤニヤと笑ながらレオが僕をからかうように言った。


「ねぇ、アリス。この手紙の内容のように婚約破棄したい?」

真剣な顔で聞いてみた。


「当然、いいえ。です!アル様が嫌とおっしゃってもどこまでもついて行きます!」

アリスは声高らかに宣言した。


「だよね。」



「はいはい、ごちそうさま。まぁ、アルらしいオチだったな。でも、こんなことまで出来るとは流石としか言えねぇよ。()()()()()()()()


けど。」

後半をニヤニヤ度割増で言われた。


「そ、そろそろ、寮にもどらない?自分の部屋に行けばまた、何か思い出すかもしれない。僕の名前は夕食の時に教えてよ。」

僕は、考えを整理したくて一人になるためそう提案した。


「そうですね。そろそろ夕方ですし夕食の食堂でまた会いましょう。」

そう言って、アリスは先生に一言挨拶すると保健室を出ていった。


「レオ、部屋わかんないから案内してくれない?」


「了解。俺とアルは寮の部屋隣同士だから、こっちね。」

そう言って歩き出したレオについて僕も歩き出した。


主人公君、今はつっこんでるけどのちのちはボケ倒す…予定。

上手くかけるか分からないけど(笑)

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