第三通 自己紹介と彼女と一言
題名かなんかズレてるような、
「はい、ではまず最初に自己紹介から始めますよやりたいひとからどうぞ」
え、そういう方式でやるんだ、、
これは後々になればなるほどやり辛くなるパターンだ、なんかこう、色々とハードルの低い最初の方にこなしておくべきだろう
「先生、私からやります」
「はいどうぞ」
「元・1年5組の天野 霞です。これから1年間よろしくお願いします!」
パチパチパチパチ
よし!まばらだけど拍手してもらったしテンプレ通りの紹介も出来たしノルマクリアね!
その後も何人か自己紹介をしていったが途中あからさまにウケを狙いすぎて外してる人もいた、可哀想に、、、
思い切り滑っていた中村くんなんかがいい例だ、彼は去年同じクラスで常にお調子者ポジションだった
「こんにちワニィ!皆んなのアイドゥル☆ナキャムラだz!!!ミィンなよろしクゥ!!!」
「(・・・、、、シーン)」
「よろしクゥ!」
「(シーン)」
「、、、」
「、、、」
「アディオス!」
そう言い残して教室の窓から外に出ていった
呆れた仁矢先生は止めることもせずすぐに次の人の紹介に回していたけれど
「さて、まだ紹介してない人は雅野くんと那須谷さんね」
とうとう残り二人まで来た
雅野くんはずっとあの微妙なキーホルダーをいじっていて気づかない様子だ
先生は視線で那須谷さんに先にやるように促した
那須谷さんとやらはブンブンと首を横にふるが更に先生に凄まれて折れたようだ
「な、ななっ那須谷美菜ですっ!ご、ご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願いします!」
顔を真っ赤にしながらの全力の自己紹介だった
目元を髪で隠していてよく顔が見えないが長い黒髪が素敵な女の子だった
男子が若干色めく
「あれ?自己紹介皆んな終わっちゃった感じですか?」
ここに来てようやく雅野くんが自分だけしか自己紹介してないという状況に気づいた、遅すぎでしょ、、、
「雅野 優です去年は1ー5でした
よろしく!、、、、、(っとこんな感じかな?)」
あれ、?今、最後雅野くん何か言わなかった?
「ふぅ、やっと自己紹介が全部終わったわね、じゃあ今日は他に何をするわけでもないから解散にしますよ?」
仁矢先生が「もう早く終わらせたい」
というオーラをだしている、いや、それ教師がだしちゃだめでしょ、、、
「じゃあ、誰でもいいや、帰りの挨拶、、、じゃあ1番の天野さんにしよう
天野さんお願いね」
「あっ、はい!気おつけー礼!」
挨拶を1つかけるおみんな各々「お疲れー」だの「また明日ー」だの言って散っていった、レベルの高い人は「これから1年間よろしくね!」等と周囲の人に言ってまわっていた
私は何もせず、ただただ雅野くんが最後何を言ったのかを考えていた。
あとからちょいちょい編集します、汗