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4話

やっと書けましたが!まだまだ始まったばかりです。

主人公の名前は総記ですが、この世界ではソウと

名のっています

ギシギシ(アンアンじゃないぜ?)と音のなる階段を


おりる、この宿に泊まってから早半年。うん早い


この宿は二階は八っつの個室、一階は受付と


縦長のテーブルと椅子が幾つかならんでいる


食事処になっている。


「おそいですよ~」


そんなことを思っていると、横から声が聞こえた


横を見る、いない?少し下を見る。いた


腰まで伸ばした綺麗な茶髪、少し幼顔のぱっちりと


した目。そして、残念な体。成長しないね~


ミユ・ホルン、10年前にこの"世界"に来たばかりの


俺を助けてくれたグレス・ホルン(ミユから名前は


聞いた)の孫だ、因みに今15歳である!


おっと!守備範囲外だぜ!


ほんとに成長しないね~



「ん、今何か失礼なこと考えなかったですか?.


「.....いやいや、とんでもない」


「今の間は何なんですか!?」


「いや、違うって。別に成長してないな~なんて

思ってないぜ?」


そう言いながら俺はあるミユの一点を見る


「なっ!こ、これから成長します!成長するもん」


ちょっとからかうと幼児退行してしまう


そこがいい!


ミユがプンスカしながら頬を膨らましながら手を振


っている。


「ほら、その辺にして席にすわって」


と奥の厨房から女性の声が聞こえてくる、片手に水


の入った木のコップを持ちながらやって来る。


160後半ほどのレンガ色の髪をしたふくよかな女性


ゆっとり系と俺が元の世界にいた頃は言ったな


ラエル・クルール


「そう言ってやるなよラエル、ソウはミユちゃんのこと娘みたいに思ってるからな」


と厨房から男の声が聞こえる、左手に料理をお盆に


のせてくる男は190後半ほどの身長に筋骨隆々


スキンヘッドに左目に大きな傷


この宿の店主、バーサル・クルール


めちゃくちゃゴツいが女子供に優しく妻一筋の男だ


バーサルは元々Bランク冒険者だったらしい。


バーサルは料理を俺の前のテーブルに置きミユの頭を


優しく撫でる。


「どっちがだよ。あんたのほうが余程ミユのことを

娘みたいに思ってるだろ」


と俺は茶化すように言うが


「当たり前だろ。こんなに可愛く俺のことを恐がらないし、ミユちゃん、ウチの養子にならないか?」


と言ってきやがる。ジバきてぇ


「すみませんバーサルさん。私はソウさんと一緒に

いたいんです」


とミユは言ってから真面目に頭を下げる。


「くぅ~ミユちゃんにここまで言わせるとは、ソウ

おめぇミユちゃん泣かしたらただじゃおかねぇ」


おいおい、口調が変わりすぎだろ。おいおいミユ


お前はなんで顔赤くしてんだよ、....熱か!?


「ほら、そんなこと言ってないでちゃっちゃか食べちまいな。冷めたら不味いだろ?」


とラエルさんに言われる。確かにその通り


今日の朝食はパンにスープに野菜と


目玉焼き(鶏じゃない)


聞くだけなら少ないと思う人もいるだろうが、パンは


大きくスープには肉が大きく入れてある。


ここミラド王国東部にある[ハルクシン]は地下に迷宮


がある。


そう迷宮である、一攫千金を狙うもよし、地位を名誉


を目指すもよし。対価は自分の命だがな


っと話が逸れたな、つまりこの街[ハルクシン]にいる


多くの人は冒険者なのだ、冒険者は体が資本


これくらいでも少ないと言う奴もいるのだ。


「っと、俺は残りの仕込みを済ませてくるぜ」


とバーサルは厨房に戻ろうとする。


「あ、手伝います❗」


とミユもついていく、この宿を使うようになってから


ミユはバーサルに仕込みや飯の作り方を教えてもらっ

てるそうだ。


「ったく、あんないい子をたらし込むなんて」


とラエルさんが言ってくる。おいちょっとまて


「俺はたらしこんでないですよ。」


「はぁ?あんたあの子の気持ちに気づいてるん

だろ?」


「・・・・」


これは自意識過剰と言われるかもだが、ミユは俺の


ことを憎からず思っているだろう。だが


「それは俺がミユの側にずっといたからですよ。ミユ

はまだ世界をあまり知らない、探せば俺よりいい男は

山のようにいますよ。」


十年前、この"世界"に来た当初の俺を助けてくれた


グレス。あの人の頼みを聞いてミユに会いに行った


戦場で死んだ兵士から剣や金を奪って村に向かった


村についてから俺はグレスの孫娘を探した、文字は読


めなかったが言葉は通じていたし名前もわかっていた


からすぐにわかった。


村の外れのほうにある小さい家だった、俺は家にいた


ミユに全てを話した。グレスが死んだこと、これから


俺がミユを守ること。


グレスが死んだと伝えた辺りから聞いてなかったろう


がな。ミユは泣いた。これ以上ないくらい泣いた


俺は自責の念で一杯だった。俺が強かったら、そう思っ


た。一時間ほど泣いてミユを寝てしまった。


俺はあのとき決めたのだ、今度こそ守る、守ってみせ

る。


それからは大変だった。仕事がなく金も少ない。


俺は村長に頭を下げ、仕事をくれと言った。


薬草の調達、手伝い、などなど朝から夜までやった。


少しずつ金を貯め情報を蓄えた、時間があるときは


剣や槍の修行をして、そして二年して俺達は村を


出た。大きな街に行き冒険者となった。ミユは宿で


留守番などだったが。俺は必死だった、冒険者には


ランクがある、FからAまでFランクの仕事はお使い


などの雑用、当然報酬も少ない。俺は雑用を何十も


やり一週間でランクをEに上げ、一年でCに上げた


本来こんなに早くランクは上がらない、出来ても相当


危険なことをしなければ不可能だった。


冒険者達は俺のことを[自殺志願者]と言った。


そんなことを気にせず走りつづけ三年後Bランクに上


がった。それからは時間もとれミユの相手をしてられ


るようになった。俺にとってはそれが何よりも嬉しか


った。遊びに行き、買い物をして、よく笑うようにな


った。


それから俺は学校がある街を探し、見つけた。


それが[ハルクシン]だ、魔法学校というそのなの通り


魔法を学ぶ、一般教養もだ。


ミユには魔法の才能があった。ミユに学校に行きたい


か聞き俺はミユを学校に通わせた。金は高いが


それはかまわなかった。そして俺は[ハルクシン]の


迷宮を潜り、遂に去年Aランクになった。


[狂気の槍使い]それが俺の冒険者としての二つ名


この二つ名を聞いた時に確かに、と納得してしまった


本来九年でAランクまで上げられない、迷宮では


治療もせず闘い続けた。防具も軽装で済ませた。


パーティーを組まない。


これが理由だ。ゲームや漫画ならあまり対したことは


ないと思うだろうが、これは現実だ。傷を作れば痛む


致命傷を受ければ死ぬ。


俺も今思えば異常だと思った。


え?なんでそうまでしてミユを助けるのか?


グレスとの約束意外に何かあるのでは?だと?


それはな...



「ちょ、ねぇ!ちょっと!」


とラエルさんの声で俺は気づく


「大丈夫かい?ずっと黙ったままだったけど?」


「えぇ大丈夫です。少し少し考え事をしてまして」


「そうかい?ならいいけど。っと他の客が呼んでるね

じゃあ今日もしっかりやって、しっかり帰ってきな」


とラエルさんに背中を叩かれる。


俺は朝食を食べ愛用の赤い槍を持ち宿を後にする










どうだったでしょう?誤字脱字教えてください

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