3話
「・・・・はっ!!」
「・・・夢か、そうだよな....。もう10年も前のことなのにな」
俺は真っ暗な部屋で目を覚ます。ベットから起きあ
がり窓(木の板をはめたもの)を開ける。開けた途端
目に入ってきた日光に目を細めながら街を見渡す。
港街なのでほどよい潮の香り
下を見れば子供たちが遊び大人は働く、皆の顔は
とても明るい
「・・・いいな」
俺はこの雰囲気が好きだ。人一人一人が笑って
怒って、泣いて、また笑って、そんな日常が
俺は好きだ。
「・・・よし!」
気持ちを切り替え、俺はベットの側に置かれている
昔の銭湯などでみる木の桶を取る
桶を置き両手を桶の上にかざす
「・・・水よ」
と、唱えると桶の真ん中から水がでてくる、水は
桶の半分程で止まる。ん?何をしたって?皆もラノベ
とか読んだことはあるだろ?ラノベに問わず
元の世界では中世まで、今でも一部の人は信じている
"モノ"皆も憧れたことは一回はあるだろ?
"魔法"だよ
バシャッバシャッと顔を洗い
この世界での剃刀と鏡(クソ高かった)
を取り髭を剃る
(ほんとは石鹸とか欲しいが高いしな)
髭を剃り終え次に服だ。黒いズボンに鎖帷子(クサリ
カタビラ)その上に黒いシャツに黒いコード
靴下に鉄板と仕込みが入った黒いブーツ、財布
黒ばっか!とか言うなよ。血が目立たないし色々
便利なんだぞ!
最後にナイフ類を服に隠し槍を背負う、以上!
「ソウさ~ん、朝だよ」
と、部屋をノックされる。可愛らしい声だ
「あぁ、今行くよ」
俺は忘れ物が無いか確認し部屋をでる。