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オラリアと7つの神盤  作者: リッキー
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第4話 土の国の少女

作者です。読んでくれている人はありがとうございます。読んでもらって面白かったら近くのお友達などにも勧めていただけると地面をのたうち回りながら喜びます。よろしくお願いします。

「おじいちゃん、おばあちゃん。行ってきまーす!」


少女は祖父と祖母に手を振った


「気を付けるんだよー!」


「はーい!」


向き直った少女は、目的地のある方向に歩き始めた。


「王国目指してしゅっぱーつ!」


少女は、大きな声で叫んだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「よぉ、嬢ちゃん。かわいいじゃん、俺等とどっか遊びにいかねぇ?」


王国に入り、街道を歩いていると三人の男達が一人の女の子を取り囲んでいた。


「いえ、結構です。私、急いでるので」


ああいう連中はどこにでもいるんだなぁ。


「なぁなぁ、嬢ちゃん。名前はなんて言うんだ?」


「すみません、ホントに私急いでるんです」


「ちっ!仕方ねぇ、お前ら!この女を連れていけ!」


男達が女の子をどこかへ連れ去ろうとしていた。だが、それはある一人の少女の手により、阻止された。


「その子、嫌がってるのになにしてんだ!」


リーダーらしい男が吹っ飛ばされた。だがそれは、理解することが難しい光景だった。リーダーらしい男を吹っ飛ばしたのは、色黒の"少女"だったのだから。


「だっ、誰だテメェ!!」


子分Bが怒鳴る。その問いに色黒の少女は答えた。


「私はイレーネ=クオラよ。覚えておきなさいチンピラ」


イレーネ=クオラと名乗った少女は、子分Bを一撃で気絶させた刹那、子分Aも気絶させた。


「あなた、大丈夫?立てる?手を貸すよ」


イレーネは、腰を抜かして座り込んでいた少女に手を差し出した。


「あっ、はい。大丈夫です。ありがとうございます」


少女は差し出された手を借り、立ち上がった。


「それじゃ、私はこれで」


イレーネは少女に手を振り、走り去った。


「あっ、ちょっと待っ!」


少女は叫ぶが、言葉を言い切る前にイレーネの姿は見えなくなった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「やっとついた~!」


城の前に到着したイレーネは背伸びをした。


「疲れたっ!」


疲れるのも無理なかった。馬車で三時間かかる道のりを歩いて来たのだから。


「ここまで来るのに大体、五時間か。まぁまぁだな。もっと頑張らなきゃ」


イレーネは呟いていた。


「さてと、そろそろお城に入らなきゃ」


城に入ろうと門をくぐろうとしたとき、兵士に呼び止められた。


「すみません、許可書はお持ちでしょうか?」


(そんなの送られてきた手紙に入ってたかな?)


イレーネは封筒の中を調べるが、見つからない。


「あれ?ない?なんで?」


イレーネが焦っていると兵士が声をかけてきた


「許可書の確認がとれたので、どうぞお通りください。」


「えっ?えっ?」


イレーネは困惑していた。なぜ許可書の確認がとれたのか分からなかったからだ。


手紙を不思議そうに見回していると、笑顔で兵士が話しかけてきた。


「あぁ、許可書はこの手紙自体なんですよ」


「あっ、そうなんですか。すみません。お手数おかけしました」


「いえ、大丈夫ですよ」


(優しい兵士さんだなぁ)と思いながら礼を言い門をくぐった。


門をくぐり、王のいる場所へと向かった。

ブックマークをしてほしいとは言いません。面白かったら前文でも申し上げましたが近くのお友達にも勧めてください。どうかよろしくお願いします。

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