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語り継ぐ者  作者: 藍本 彩夢


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魔力の解放

 ザックとフォルセティは二日後に意識が戻った。

 エイルの事は覚えていないようだ。

 それを確認したカイとフローラはエイルに連絡した。

 「わかった。連絡ありがとう。所で今回の襲撃 あたし達が狙われたと思う?」

 「違うと思う。あの矢は始めからザックとフォルセティを狙って放たれた。」

 「俺もそう思う。少し様子を見よう。」

 それから 一ヶ月が経った頃 中央神殿にいると魔力の揺らぎを感じた。あたしはその揺らぎに集中する。一ヶ所だけでない事が分かった。

 今 いる支部長と中央の長を集めた。

 「リニア ソート ディア その街に情報員はいる?」

 「はい います。」

 「そこにあたし達の仲間がいる。魔力でわかるからここまで連れ来て‥それと自分達がいる街にも魔力が光っていないか‥もう一度調べてみて。」

 「わかりました。」

 現在 支部長 副支部長がいるのは、南と東 副支部長のみが西 北は誰もいない状態だ。中央は北そしてもう一人の統括長もいない。

 情報員が連れて来た魔力が光っていた者は西の支部長 北の支部長 副支部長だった。

 彼らは魔力が戻ると同時に襲撃の事を思い出した。それを語る事により少しずつ心の痛みが引いていったようだ。

 語られた話しは記録として残される。魔力を取り戻した者達は師匠から基礎を学びこれからに備える事になった。

 カイとフローラの結婚式の日あたしは大きな魔力の揺れを感じた。

 (これはもう一人の統括者の魔力…)

 その揺れはすぐに収まった。魔力の解放が近い事がわかる。

 カイとフローラが結婚式を挙げる式場に着いて、この同じ場所にもう一人の統括者となる人物がいる事を感じた。二人の式が終わり続いて立食パーティーに移った。あたしはフォルセティとは距離をおいて友達と楽しく過ごしていた。カイとフローラの周りが少し空いたのであたしは二人の側に行った。二人ももう一人の統括者となる者がここにいる事に気づいていた。

 「フォルセティの様子がおかしい。」

 そこへザックがそう言って来た。あたしの顔を見ると

 「エイル‥」

 そう言った。

 「何で俺は君の名前を‥そうか思い出した…早く フォルセティの所へ」

 彼はそう言うとあたしの前を走り出した。あたし達はその後を走る。その場所へ行くとフォルセティの魔力が解放される所だった。フォルセティは膝を付いている。あたしはフォルセティの側に近づく。その気配に気づいたのかフォルセティがあたしを見る。

 「エイル‥全て思い出した‥これからは共に長い時を生きる者…同じ時を生きる者だ。」

 そうしてあたしを抱き寄せた。その時 大きく強い魔力にフォルセティと一緒に包まれたのがわかった。

 あたしとこの人は最初からお互いに引き寄せられた。だから何度も会っている‥それに気づかなかったのは自分の事しか考えなかったから‥心が幼かったから…何度も会っては離れて…それは心が成長するための過程だったのかもしれない。あたし達を狙っている者がいる…そんな時だからこそ成長する為の時間が必要だった。今ならわかる。中央に近い所で生まれたあたしとカイとフローラは、襲撃が起こった時に一番遠い所にいた。だから大人達や師匠達によって徹底的に守られていた。だから穏やかな時を過ごしてこられたのだと…師匠達に指導される毎日は、厳しかったし大変だった。でも他の人達はもっと大変だったのだと…あたし達にはあたし達の大変さはあったけれど、他の人達のように命を魔力を封じてまで守らなければならない危険はなかったのだから…あたし達は師匠達や多くの人達からたくさんの事を学び成長させてもらったのだと思う。

  そして今 語り継ぐ者と称される全員が揃った。逆にいえば何が起こってもおかしくない時期と言えるのだろう。

 カイとフローラの結婚式は語り継ぐ者が揃った記念日ともなった。

 


 

 


 

 




 

 


 

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