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Femto Boy  作者: 弘田宜蒼
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やる気

 12月12日の木曜日。朝から静岡県東部のある市に出向いた。木曜日は『カフェラテ』のコーナーロケ日だ。

 22日放送分で、「冬休み直前! 日帰り温泉巡り」を放送する事になり、静岡県東部の温泉地を紹介する事に決まった。


 8日放送分で初めてナレ原を書いてみて、自分の目で見て感じなければ駄目だと思立ち、交通費自腹でもロケに立会う事にしたのだ。前日、戸田ディレクターに最初の現場を確認し、朝6時には家を出た。電車を乗換える事4回。3時間近く掛かって駅に到着し、タクシーで現場に向かった。


「お前本当に来たのか!?」

 挨拶に行くと、戸田ディレクターは目を丸くした。他のスタッフも皆同じ。

「中山さんどうしたんですか?」

 村上も、然り。

「ナレーションの参考にしようと思って」

「へえ。勉強熱心なんですね」

 村上の笑顔に「そんな事ないですよ」と照笑いした。


 今回は入浴のみでもOKな宿などを3ヶ所回る予定。早速、村上が露天風呂に入った。天気も景色も良いが、それは画で解るし、露天なら絶対条件だ。他に情報はないかと、耳目を凝らす。

 川のせせらぎに、源泉掛流しの水流の音。空中では枝が風になびき、遠くからは『ビュービュー』ともがり笛が聞こえる。これらの音が交じり合うと自然と心が落着き、効能以外にも優しい気持ちを得られる。露天風呂の特典だ。


 1ヶ所目の撮影が終わり、オレもロケバスに乗せて貰える事になった。移動中の車内で、村上から入ってみた感想を訊き、オレも感じた事を話した。

 村上はオレと同い年だが、2人であれこれ話合うのは初めてだ。場所を変える度にそれを繰返し、ロケ終了となった。


 後日、完パケを観て自分が感じた事、村上の感想を参考に原稿を書き、加藤さんに見て貰った。

「ちょっと情報入れ過ぎだな。この前と逆。丁度良いラインを目指せ」

 一発で採用とはいかなかったが、前回よりも半分の書き直しでオンエアとなった。


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