闇の迷宮:消える山の謎
初めてホラー書きました!最後まで読んでくれるとうれしいです!
蕨小島には昔から不気味な噂が広まっていた。消える山と呼ばれるその場所に足を踏み入れた者は、決して生きて戻ってこないというのだ。たけしはその噂を信じ込んでしまい、探求心と恐怖心に取り憑かれていた。
ある晩、たけしは親友の太郎にその噂を告げた。太郎は驚きと共に肩を落とし、「たけし、お前は本当にあの山に行く気なのか?」と囁いた。
たけしは真剣な表情で頷いた。「もちろんだ。真実を解き明かすために、あの山に向かわなければならないんだ。どんな恐怖が待ち受けているとしても、僕はその謎を解きたい。」
太郎はため息をつき、「愚か者め…でも、お前を置いて行くわけにはいかない。僕も付き合ってやる。ただし、用心するんだぞ」と忠告した。
翌日、たけしと太郎は消える山への冒険に出発した。山道を進みながら、森の中で不気味な音が聞こえたり、見知らぬ生物の気配を感じたりと、不穏な気配が漂っていた。
とうとう二人は山頂にたどり着いた。そこには深い霧が立ち込め、視界はまるで喪失していた。たけしはため息をつきながら、「消える山よ、真実を示してくれ!」と声をかけた。
霧がゆっくりと晴れていくと、小さな廃屋が姿を現した。その建物からは、歪んだ不気味な光が漏れ出していた。
たけしと太郎は胆を据えて廃屋に入った。内部は薄暗く、恐怖に打ち震えた。その建物からは、異様な沈黙が広がっていた。足音が響くたび、彼らの心臓は激しく鳴り響いた。
突然、たけしの足元に何かが現れた。彼はぞっとしながらも立ち止まり、それが一冊の古びた日記帳であることに気づいた。彼は躊躇しながらも、その日記を手に取り、中を開いた。
日記には過去の冒険者たちの記録が書かれていた。彼らは皆、消える山の秘密を探求しにやってきた人々だった。しかし、彼らの手記には共通点があった。最後のページには、「真実を知る者は闇に飲まれる」という言葉が繰り返し書かれていたのだ。
たけしはゆっくりと日記を閉じ、太郎を見つめた。「太郎、これは…。僕たちも、この山に取り込まれてしまうのか?」
太郎は不安げな表情で頷きながら言った。「たしかに、この場所は危険極まりない。しかし、僕たちは逃げ出すわけにはいかない。たけし、真実を解き明かす覚悟はあるか?」
たけしは目を閉じ、深く考え込んだ。恐怖に震えながらも、彼は自分たちの使命を思い出したのだ。彼は決意を固め、太郎に言った。「僕たちは立ち去らない。この山の真実に向き合う覚悟を持っているんだ。たとえ闇に飲まれるとしても、それが価値ある冒険ならば…」
二人は再び暗闇の中へと進んでいった。彼らは消える山の恐怖と向き合いながら、真実を知るための闘いを始めたのだった。