戦いに向けて2
一休とヒカルは屋敷の中を日本刀を手に進んでいく
「山田君には、鬼切丸使ってもらうから」
一休は当たり前のように鬼切丸担当に山田君を指名した。
「な、なんで僕が・・・・」
山田君は一休の態度が納得できないようだ。
「この先だな」
三人は目的の部屋の前についた。
「ヒカルはここで待ってろ」
一休はミカンの姿を見せないようにヒカルを部屋の前に待たせようとした。
「いやよ、私だけこんなとこにいるなんて!」
ヒカルは一休の制止を振り切って部屋の中に入った。
「キャーッ!」
ヒカルは日本刀が刺さった状態で倒れているミカンを見て悲鳴を上げしりもちをついてしまった。
「だから言っただろ!」
一休が吐き捨てるように言った。
「これは山田君の雄姿の後なんだから!」
山田くんは、あっさりと話す一休の顔を凝視した。
「えっ、えっ! こ、これっ山田君が!」
ヒカルは口に手を当て絶句した。
「・・・・」
山田君は何も話せないようだ。
「山田君、そんなことより、鬼切丸を手に取って!」
一休は山田君に日本刀を抜くように、山田君の背中を軽く押した。
「ちょ、ちょっと押さないで」
山田君は転んでしまった。山田君の目の前にミカンの死に顔があった。
「う、うわああああああっ!」
山田君は絶叫した。
「山田君、そんな大声出したら泉に聞こえるかもしれないから気を付けて!」
そういうと、一休は山田君の両脇をつかんで山田君をミカンの横に再び立たせた。
「さあ、山田君!」
山田君は渋々鬼切丸を抜いた。
「さすが、山田君鬼切丸がよく似合う!」
山田君は苦笑いした・・・・
「鬼切丸も手に入れたし、洞窟に一度戻るか!」
一休はそういうと玄関に向かって歩き出した。
「な、なんで洞窟に?」
山田君は恐ろしくて洞窟に戻りたくなかった。
「何言ってんだ。こんなとこにヒカル置いとけないし、冴子さんもいるんだぞ」
一休は山田君に冷たく言い放った。
「な、なるほど・・・・」
山田君は嫌々ながらも、一休の後についていった。




