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いざ、魔境へ
いざ、『七つの冠』の元へ
魔王は今日も十二魔将達との会談を終え、書斎で事務処理に当たっていた。
この間の異世界人侵攻の後処理が増えたが、大した影響は無かった。
事務処理を終えた頃に扉をノックする音が聞こえた。
「失礼します魔王様」
「入れ」
入って来たのはサクラだった。一礼して魔王の前に立つ。
「七つの冠達との面会時間になります。ご支度をお願いします」
「うむ」
魔王は鎧を装着して準備を整える。
「言われた物の用意はできているな?」
「はい、問題ありません」
「では行くぞ」
魔王とサクラは転移門の大部屋を通って目的地へと向かう。
『七つの冠』
次期魔王候補と呼ばれている彼らは、それぞれ独自の土地を有している。
それらは特殊で過酷な領域であるため、『魔境』と呼ばれている。
お読みいただきありがとうございました。
次回から『七つの冠』達の登場です。
お楽しみに。
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