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即オチ2コマ

ランドドラゴンの報酬を受け取ってその日は宿に帰り、翌日。


ランドドラゴンの報酬は等分しても一人金貨20枚と大変美味しかったです。


ランドドラゴン素材をつかった武器の更新については、アリアさんの短刀をいくつか作ろうという話になり、アリアさんが鍛冶屋に行きました。


みんなでぞろぞろついていってもしょうがないから俺は行ってないけど。


なお、手続き時にやってきたギルマスから、


「まぁお前らならそうだろうな」


と、無傷で倒してきたのが当然と言わんばかりのコメントをいただきました。


俺らの戦力評価どうなってんだ……。


さて、今日は気を取り直して今日こそは森の深層に!


朝食を取ったらギルドで集合してさらっと出発する事に。そういやフローラさんってどこに住んでるんだろ……。


アリアさんはミーナさんの家に泊めてもらってるらしいけど。


ミーナさんはご飯が美味しいって喜んでらっしゃいました。自分でもマズかったんかい……。


俺には実際どれぐらいマズいのかわからないんだよなぁ……。ミーナさんの料理。


しかし相変わらずというか全員身体強化使えるから移動が早いのなんの……。


これも個性があって、ミーナさんやアリアさんは瞬発力が高いタイプで、トップスピードが早く、持久力は低め、ただスピードをセーブすれば長持ちする。


俺やヘレンは平均的というか、尖った所はあまり無い。


フローラさんとリリィは持久力がすごい。とくにリリィはMAGとVITおばけなせいか、トップスピードで数時間余裕らしい。


ただ、スピード自体はそんなに早くない。体感……原チャリよりは早い気がする。


それはさておき、深層まで2時間ほどしかかかってないんですが……。


馬車なんて要らんかったんや。


ミーナさんとフローラさん曰く、既に森の深層に居るらしいんだけど、特に森の様子が変わった感じは無い。


中層までとあまり変わらず、強いて言えば、森の木々の間隔が少し広いぐらいか。普通木の密度が濃くなりそうなもんだけどなぁ。


「昨日も話題に登りましたけど、森の深層って何が居るんですか?」


「そうですねぇ、マンドレイクやトレントをはじめとする植物系の魔物がちらほら。トロールが中層のオーク並に居ますし、中層のトロールくらいの頻度でミノタウロスが居たはず。


あとは動物系の一つ上ランクが居ますね。昆虫系でアルケニーなんかも深層の魔物ですね」


「あと、魔王に会ったら逃げる事じゃの。中層までと違って、常に魔王と遭遇する可能性があるから、見かけたら全力で逃げる事じゃ」


「こんなとこに魔王居るんですか……」


「幸い、体力が削られるまではさほど強くは無いからの。削られて来るとバカみたいに暴れるからどうにもならんそうじゃが、素の状態なら逃げるのも難しくない」


あぁ……。条件で発狂するタイプなんですね……。倒すならHP調整して一気に削りきらなきゃいけないと。


「まおー?」


リリィが小首を傾げる。


「魔王っていうのは、このあたりで一番強い魔物の事だよ」


いわゆるエリアボスが魔王って言われるのか。


ミーナさんにも聞いてみたけど概ねその認識であってるぽい。


「何か来ます」


アリアさんが何かに反応し、身構える。


「さて、最初の客は……」


木々の向こうから現れたのは巨大なクマ。それこそ10トンダンプぐらいのサイズのクソデカイクマだ。


あぁ、こういう奴が居るから森の木の間隔がなんかまばらなのか……。


「叫ぶよー!」


「待て、コヤツは……!」


「リリィちゃんが叫びます!」


「ギャアアアアアァァァァ!!」


ヘレンの警告に慌てて耳を塞ぎ、直後、リリィの悲鳴があたりに響き渡り、その悲鳴をもろに聞いたらしいクマが失速し、地響きを立てて倒れる。即死が通ったぽい


『アルファの森の魔王が討伐されました』


『魔王が次代に継承されました』


『魔王を討伐しました。レベルキャップが開放されます』


『称号を獲得しました』


あ、この世界にも天の声ってあるんですね……。じゃなくてだ。


「えぇー……」


ボスに即死通るとか、この世界のゲームバランスって昔のRPGかよ。


スーファミ時代の某国民的RPGはボスに状態異常の穴があったり、ラスボスすら通る即死があったりしたけど。


いやまぁ……、最近のゲームでもボスに即死が通るゲームってあるけどさ……。


某世界樹の3Dダンジョンとか。流石にラスボスには通らなかった気がするけど。


じゃなくてだ。


「もしかしてそのクマって……」


「魔王だったみたいですね……」


「即死が魔王に効くとか誰が信じるんじゃ……」


「おとーさん! まおーになっちゃった!」


マジかよ。リリィさん魔王になっちゃったのかよ。


「サトルよ、ちょっとステータスを確認してみよ」


フローラさんに促されてステータスを確認すると……。


━━━━━STATUS━━━━━━


名前 イチノセ サトル ★


称号:魔王討伐者 魔王のお父さん


LV:81


HP:100%/100%

MP:90%/100%

SP:95%/100%

LP:100%/100%


━━━━━━━━━━━


レベル上がったなぁ。あとなんか名前の横に★がついてるのと、称号お前……。


左のは良いとして右側! お前だよ、なんでそうなるんだよ!


「俺なんにもしてないんですがね。魔王討伐者になってますね。あと魔王のお父さんって、えぇー……」


「サトルさん、特級冒険者に簡単になる方法ってご存知ですか?」


「ご存じないです」


「魔王を倒して名前の横に★がつくと特級に昇格するんですよね……」


oh……。丙級から甲乙すっとばして特級とかまたアレな……。


それから、魔王を倒すってかんたんじゃ無いと思うんですがね


「それと、この国では魔王を討伐するとまず男爵位をいただけます。そして魔王がテリトリーとしていた土地が討伐者に与えられます。


今回の場合、関わった人数が少ないですし、王都に近いので、子爵位をいただけるかもしれません」


と、アリアさんの補足が入る。


なんとまぁ……、ということはこの6人でこの森まるごと総取りかぁ……。


「で、次代の魔王はどうしましょう……」


リリィの両手を掴んでバンザイさせながら問いかけてみる。


それが楽しいのかリリィはキャーキャーいってる。


「どうしましょうか……」


「愛着もあるし流石にリリィを討伐するのは無いのぉ」


「リリィ様は魔王としてこの森の支配者になられたのですよね? リリィ様、何かしたいことはありますか?」


「んー、お花畑作る!」


お花畑かー、なかなかファンシーな魔王様だなぁ……。


って思ってたんだけどなぁ……。リリィがついてこいって言うからついて行ったら、そこに居たのはでっかいトレント。


そいつにリリィが一言二言声をかけると、幹に顔のような物が現る。


多分上位種的な奴なんだろう。周りの木に比べてひときわでかいし。


「おぉーーーーーい……」


かなりの音量で低く太いそんな感じの声を出した。威圧感というかそういう物はまるでなく、デカイ音なのに何か優しい感じがした。


それからさらに待つことしばし……。


次から次に集まってくる自力で動けるタイプの植物系モンスター達。


ヨルクさんがこの森に居るって言ってたアルラウネが一番多い。他はマンドレイク多数と小さめのトレントが数体。


それから名前はわからないけど、ウッドゴーレムっていうか……木が人の形をして歩いてるようなモンスターも数体。


アルラウネ、初めてみたけど……。普通に人間っぽい。上半身は裸でなんか葉っぱとか髪とかで胸元がいい感じに隠れている。


下半身はといえば、身体の一部か、それとも装飾品なのか、みんな巨大なチューリップを逆さまにしたような花びらのスカートをつけており、花の色は個体ごとに違う。


やっぱり頭に花がついており、大小や花の種類もそれぞれに違う。


見た目ではリリィの方が年上に見えるけど、リリィよりよほど落ち着いた、大人っぽい仕草で現れた順に次々にリリィの前に跪く。


魔王効果すごいな……。最終的に……アルラウネとマンドレイクで100人ぐらい?


ていうか、お花畑ってそういうことかよ……。

今回も最後までお読みいただいてありがとうございます。


もしよければ評価、感想等いただけると嬉しいです。

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