プロローグ
私の考えがたくさん詰まった作品になると思います。暇潰しなどに是非読んでください!
プロローグ
最近妙に世間がざわざわしている。友達も家族も親戚もいない僕の家は、明かりもついておらず、誰一人いない。生活保護で何とか大学まで来たが、面白かったはずの勉強もつまらない。僕はずっと成績は上位だったから、全国トップの大学に行くことはできたものの、不登校になってしまった。なぜか僕の「ある話」が出回っていて、みんな僕のことを注目し出し、皆にちやほやされた。それが嫌だった。メルアドは誰にも教えていないのに、同じ大学の奴らから毎日たくさんメールが送られてくる。来ても適当に返信してるだけなのに、なぜかウケる。高校まで誰も僕を見ようとしてくれなかったのに。発信元を探るべく、僕はパソコンで特定出来ないかと思った。最初は大学の関係者が誰かが提供したのかと思ったが、すぐに違うと判断できた。それは後でわかるから今は説明を省く。とりあえず、後はこういった電脳空間くらいしか個人を特定しにくい場所はない、と考えた。しかし、いざパソコンを前にしてもパソコンなどほとんど使ったことのない僕は、まずパソコンの操作から覚えなくてはならない。暗記が大の苦手で、単に覚えるしかないのは非常に苦痛でならない。一瞬にして忘れてしまう。全然うまくいかない。同じ大学の奴らからのうざいメールをスルーしながら、僕はパソコンをいじりまくった。慣れたらネットサーフィンをずっとしていた。しかし、形跡はつかめなかった。