旅立ちの日に
登場人物である「君」には、読者の任意で誰にでも当てはめて下さい
そして、よりいっそう自身を現す「僕」に近づいていただければ光栄です
明日から遠く離れてしまう君へ
ありがとう
君に出会えたことで、僕の心はどんなに支えられたことだろう
辛い時も、寂しい時も
君は僕の隣で笑ってくれた
そんな君が、僕の隣からいなくなるなんてね
寂しいよ・・・
ほんとは、「行かないで」って叫びたいんだ
だけど、僕にはそれをするだけの権利が無いんだ
いや、そんなこと他の誰でも出来やしないんだ
だって、これは君自身が決めたことだもんね
叶えたいことがあって、やりたいことがあって
それを叶えるために、遠くへ行ってしまうんだもんね
分かってるよ
悲しんで欲しくないことも、笑って送り出して欲しいことも
だけど、今日だけは悲しむことも、涙を流すことも許して下さい
僕が悲しみ、涙を流すことは
それだけ君のことが好きだったからなんだ
だから、せめて君が離れて行ってしまう今日だけは
悲しませて下さい、寂しがらせて下さい、泣かせて下さい
そして、約束します
明日からは笑顔でいると・・・
もうひとつ、我侭な僕のお願いを聞いて下さい
君の叶えたい夢を
遠く離れたこの町から応援させて下さい
こんなちっぽけな僕だけど
大好きな君のために、声が嗄れるまで応援したいんだ
明日遠く離れて行ってしまう君へ
ありがとう、そして行ってらっしゃい
僕は願っています
どうか次に逢ったとき君の満面の笑顔が見れますようにと
もし願いが叶ったら僕も、君に満面の笑顔で返すから
「お帰り」って・・・
読了ありがとうございました!!
今回、この作品はほとんど衝動的に書いたので、
文面的にも文法的にも足りない所が多々あったと思います・・・
でも、少しでも共感出来る点があったとしたら
私はそれだけで十分です