3/3
倉庫
真っ暗なビルに入り、iPhoneのライトで照らす。
エレベーターのすぐ近くに蛍光灯のスイッチを見つけ、押す
3、4回蛍光灯が点滅した後薄暗くビル内を照らす。
エレベーターに入り5のボタンを押した。
エレベーターの中はカビなのか湿気なのか、ポップコーンのような匂いがした。
今すぐにでも故障しそうなエレベーターを降りると奥から2番目のドアをノックする。
「パパ〜?」
少し強めにもう一度ノックし、ドアノブを何度か回したり引いたりしてみたが
特に何の気配もしない。
ふと脳裏に父が首を吊っている姿が浮かんだが、すぐに消し去った。
ない。さすがに自分の父に限って自殺などない。
でももしかしたら...?あの時病んでたのではないか?
とりあえず倉庫は6階にももう一部屋借りている。そっちも行ってみよう。
ビルの外側にある非常階段から6階にあがる。
少し期待を持ちながら、
先ほどと同じように父を呼びながらドアを叩く
いない。
倉庫にも家にも店にもいない。
携帯の電源も切れている。
一緒に住んでいる母にも何の連絡もしていない。
車も自転車もある。何故?
訳のわからない焦りと不安を感じながら、父の店へと足早に向かった




