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えぴそーどなな!

ティアナさん誘拐未遂事件から三日。

オヤジ殿にはエルザから報告を入れさせたが呼び出しをくらった。


学園まで休んで朝からオヤジ殿に報告だぜ?

ホント面倒な。


なわけで、朝から何時間も拘束されて昼前になってようやく解放されたよ。

聞きたくない知りたくないって言ってんのに会話の中にちょいちょい情報流してくるし。

そう言う面倒事は大人がやってください!

まぁ、フーレル卿からティアナさんが市民街に行く許可をとれたのは良かったけどさ。


その話をしてたらオヤジが食いついてきやがった。


ティアナさんとの進捗?

能面みたいな笑顔でアリガトウゴザイマス。って言ってもらえるよ!


なんて報告できるかよっ!


ただ、フーレル卿から面白い話は聞けた。

なにやら、家での会話で俺の事を話すことが増えてきたらしい。


いやぁ、なんかさ変に疑っちゃってツッコんで聞いてみたら、以前はなにを聞いても『はい、ありがとうございます。大丈夫です。』だけだったらしい。てか、ティアナさんってもしかして重度のコミュ症なのか?!って思ったね。


俺にも父親にも同じ反応しかしてねぇーじゃん!


まぁ、それが最近ではレオンハルト様はうんぬんかんぬんと褒め称えてくれてるらしい。

んーーーー、好感度上がったか???

ゲームみたいに数値化して欲しいよ、まったく。


そんなわけで必要な報告よりもこの話の方が長かった…。


僕は、もう疲れたよ、「こっちよ!バトラージュ!」バトラージュ。


って誰!!


声のした方を見てみるといるじゃない!

庭に執事風の老人と金髪のフランス人形のような端整な顔立ちのお嬢ちゃんが。


「姫様、お待ちをー。」


執事がゆっくり追いかけ、きゃっきゃきゃっきゃと逃げ回る少女。


うん、あれ妹だな。


レオンハルト様の一番下の妹だわ。母方の血を大きく継いだのか金髪なんだよねぇ。ちなみに腹違いの妹ってやつだ。


まだ8歳だったか?年齢的にまだ学園にいってないんだよな、たしか。


で、えーーーっと名前は……「リアーナさまぁー、おーまーちーをーーーー」そうそれっ!!!


リアーナだ!


ナイスじいちゃん執事!アンタの名前覚えてないけど!つか、設定資料にも載ってなかったと思う。


まぁ、それはそれとして見かけたのに声もかけずに去るのもなんか変だよなぁ???


「やぁ、リアーナ。とても楽しそうだね。」


「ひぃ、レ、レオンハルトお兄様、ご、ご機嫌うるわしゅうございます。」


えっ?え???なにその反応。執事の後ろに隠れちゃったよ!てか!執事はえぇーなお前!一瞬でリアーナの前出たぞ。


「こんにちわ。レオンハルト様。リアーナ様になにかご用でしょうか。」


なんかめっちゃ警戒されとる。なんで?!レオンハルト様そんなに嫌われてるの???


「バトラージュ殿、我が主に対し少々失礼では?」


て!エルザ!お前も早いな。さっきまで俺の後ろをしずかについてきてたのにいつの間にか前に出てきてるし。


「なにを異な事を。私はただ単に要件をお伺いしたまでですよ。」


あー、顔笑ってるけど目が笑ってない。なんで妹に声をかけただけで、こんなに警戒されにゃならんのだ!!意味がわからん!!

「その態度が…「エルザ!よい。控えろ。」


「……はっ」


「お前が我のために言ってくれていることはわかっておる。すまぬな、気を遣わせて。」


「レ、レオンハルトしゃまー」


はい。相変わらずのチョロインっぷりありがとう。そのかわり様にバトラージュさんも顔面ひきつってるからな。少しは自重したほうが言いとおもうぞ。


「さて、バトラージュ殿。要件など特にない。我が妹が楽しげに庭で遊んでいたから声をかけた。それだけだ。」


「左様でしたか。それはとんだご無礼を。失礼致しました。」


頭は下げて謝ってるけどバリバリに警戒してるじゃん!警戒心解いてないじゃん!!レオンハルト様、妹とどういう関係なんよ?!敵対派閥とかそういうのか?もう、ほってくか?いや、それだと溝は深まるだけか?


「リアーナ。実は我はソナタと遊んでみたくて声をかけたのだが、仲間にいれてもらえんだろうか?」


バトラージュの足下から顔を覗かせるリアーナに膝を折って極力目線を合わせながら話してみたんだけど、どうだ???遊んでくれるか?


ついでに手も差し出してみよう!


「お兄様がわたくしと?」


おおー!めっちゃ俺の手と顔を交互に見てるよ。めっちゃ悩んどる!


「んーーーー、んーーーーーー」


「ダメだろうか?」


ダメなら、お兄様泣いちゃうよ???


「んー……い…いよ。」


手をつかんでニコって!

リアーナマジ天使!RMT!!


リアルなマネーのトレードかよ!


「おお、ありがとう。リアーナ。よろしく頼む。」


「うんっ!」


……年の離れた妹はマジで可愛いな。家に居たアイツとは大違いだわ。ちなみに俺にはダメンズキーな馬鹿な姉と七つの大罪にあるグリードを体現したような妹がいたが……。


リアーナしか勝たん!!!


てなわけで、リアーナとしこたま遊んでやったよ。鬼ごっこのような追いかけっこオンリーだったけどキャーキャー楽しんでくれてた。

エルザの生暖かい目は鬱陶しかったけどな!

バトラージュさんも最初こそ警戒してたものの最後の方は気配が柔らかくなってたし。


まぁ、良かった!


にしてもだっ!!


リアーナマジ天使!


レオンハルト様こんな可愛い妹を放置とか馬鹿でしょ!後で知ったことだがむしろ虐めてたらしい。そりゃ警戒もされるわな。


何度「今日のお兄様はとても優しいのです!」と言われたことか。


にしても、子供が遊ぶ物がマジでなさ過ぎる。ホントに偏った世界だよ。


んー、これはなにか作ってやるべきか……?

俺が作れて簡単なもので危なくないもの……。


ボールはあったよな?たしか。人形もあったし……。


まぁ、ボールがあっても野球やサッカー、バレー、バスケなんてのはないんだけどね。ドッチボールや中当てと言った物もないから球技全般がないんだよねぇー。


とはいえ、ルールを教えてやらせるには色々足りないしなぁ。


んー、テニスは難しいか……


!!!


バドミントン!

これなら作れ……ないな……ガットの部分が無理だ。職人に頼めば作れるかもしれないけど……。


ん?羽子板ならつくれんじゃねーか?

木を削ってラケット作れば良いし、羽根は木の実に羽つければそれなりになるんじゃねーか?


「お兄様?どうされました?わたくし、お兄様の気分を害してしまったでしょうか?」


「ん?ああ、すまぬな、リアーナ。気を使わせた。実は、リアーナがもっと楽しく遊べるようにと遊具を考えていたのだ。」


「遊具?ですか?それはいったいどんなものなのです?」


「そうだな……すぐつくってやろう。それまで楽しみにまつがよい。」


「はぁあ?」


やべぇ!!口元に人差し指を当てたリアーナの首こてんって仕草可愛すぎる!!美少女が首をこてんってするだけでこの破壊力とは!!


おにぃさまは君のかわいさにキュン死してしまいそうだよ!!


「エルザ。この位の厚さでこの程度の大きさの木の板4枚、これぐらいの大きさの外皮が硬い木の実が2つ。その木の実につけるのに適した大きさの鳥の羽、接着出来るモノと加工する道具を集める事は可能か?」


「かしこまりました。少々お待ちください。」


うん。素早い。あっという間にいなくなったよ。てか、リアーナ。口を開けて呆けるのはいかがなものかと。


まぁ、初めて見ると驚くよね。さっきまで居た人が消えちゃうんだから。


さーて、待ってる間なにするかなぁ???


「レオンハルト様、お待たせ致しました。」


って、はやすぎんかっ!!!エルザ!


「……エルザ、ありがとう。ご苦労であった。」


「いえ。」


「お兄様、エルザさんは凄い方なのですねぇ。消えたと思ったら必要なものを持って表れました。わたくしとても驚きました。」


え?なにこの子?伝え方とかあどけなくて一生懸命なのがクソ可愛いんだけど!!!


てか、俺も驚きましたよ。


「お、おにいさまぁ???」


はっ!!ヤバイ、気づいたら頭をなでてた。


「エルザはとても凄いぞ!美しく聡明で気立ても良い。我にとって最高の家臣よ。」


うおっ!!エルザさん?!めっちゃ泣いとる!!やべぇ!!完璧超人エルザさんがポンコツ化する!


「家臣?エルザ様はメイドではないのですか?」


「ん?ああ、エルザはメイドであり家臣だ。我が最も信を置く者の一人ぞ。」


「れおんはるとしゃまーーーー!!!」


うおっ!!!エルザ!


「ちよっ!おまっ!ステイッ!!」


急に抱きついてこようとしたから、おもいっきり頭を叩いちまったぞ。


「ぐへへ、エルザは幸せです。」


顔面を地面につけながら言うセリフじゃねーよ。


「……エルザ様はかなり個性的な方なのですねぇ。」


……八歳児に同情されてるぞ、エルザよ……。




えぴそーど“なな“なのか“しち“なのか“ひち“なのかどれにするか迷いました。

“ひち“は方言ですよねぇ。

知ってる人いるかしら?


てか、他にも何かあるのかしら?


今日も読んでくれてありがとうございます!

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