えぴそーどごっ!
昨日、日別でランクインしました。初めての事ですっごく嬉しかったです。皆さんありがとうございます。
いつも読んでくれて本当にありがとうございます!
俺とエルザは先ほどの店で食事を済ませたあとソレイユから連絡が来るまで街の中をブラついていた。
にしてもだ!
見るモノ全てが新鮮でファンタジックで感動的でエキサイティング!!
俺のテンションマックスハートだよ!
てか、時計あんのかよ!!
知らなかったよ!ゲームでは時刻表示もあったけど、こっちの学校にないし!
時間がわかる物っていえば学園のチャイムと時折響く鐘の音だけだったし。
俺の行動範囲で時間でのやりとりなかったし!
まぁ、でっかい時計塔があるだけで掛け時計も置き時計もましてや、腕時計もない世界だから仕方ないのかもしれないけどね。
ちなみに、時間の概念はあるらしい。鐘の音は3時間毎に打たれていて、一刻が3時間に相当するみたい。基本的なやりとりは『刻』でやるんだとよー。
朝六時が1刻で夜9時が6刻。
それ以降は鐘は鳴らないらしい。
夜勤辛そうだなぁなんて思ったよ。
でもって、エルザに聞いたらめっちゃ心配された……。
こないだの頭を打っておかしくなったんじゃないか?的な事まで言われた。まぁ、それくらい一般的な事だったみたい。
って、しるかよっ!そんなこと!!!
そんなわけで刻としては4刻ちょいくらい、時間に換算すると16時半位の夕日が赤く沈みそうな時間。ソレイユからティアナ達が別れたと報告が入った。しかし、そこで報告が終わらない。ティアナがアレスと別れた後、平民街に戻ったと言うのだ。
え?!これ、俺、知らないけど!!まさか、あの意味不明な誘拐イベントにちゃんと裏設定あったって事か?!
実はティアナ誘拐イベントはかなり不自然だった。そのため、掲示板で議論されていた。まず、日は沈みかけていたとはいえ、誘拐されたという場所は目立つ。
そして、アレスが救助するまでかなり時間がたっているはずなのに、何事もなく無事保護される。4刻ちょいで攫われたとすれば時間的に色々おかしな点がおおく、みんなの考察という名なの憶測で掲示板を賑わせていた。
その答えが今のこれだって事なんだろう?
めっちゃ熱いじゃねーか!!
ちなみに真実はとても簡単。平民街にある主神の神殿へと赴きアミュレットを購入しただけ。
帰る頃にはには陽が沈み、まばらに街灯がついているだけ。周囲はかなり暗く人通りも少なくなる。冬に近づき5刻も過ぎたこの時間なら誘拐されたとしても納得がいく時間帯ってわけだ。
にしても、まさか主神様の神殿へ戻ってアミュレットを、購入してたなんて誰が予想できるかよ!つか、ちゃんと理由があったことに驚きだわ!
それよか、こんな遅くなるならちゃんと供回り連れて行きなさいっ!!!
まったく。
「レオ様、満足されましたか?」
「ああ、戻る……」
「きゃーーーーーーー」
よっし!タイミングバッチリだわ。ソレイユの報告聞いて帰る時間調整しただけある。
「レオ様この声は!」
「ああ、ティアナだな。急ぐぞ!」
エルザと共に悲鳴がした現場へ急ぐと、ティアナが数人の荒くれ者に囲まれていた。
「1,2,3……茂みの中を併せて14人ほどですね。
いかがしましょうか?」
「全員を殺さず制圧することは出来るか?」
「……全員を生け捕るならソレイユと二人で当たっても難しいかと。殺してよろしければソレイユ一人でも可能です。」
「ふむ。ここに居るのが全てとも限らんだろう。エルザ、こやつらを殺さず制圧出来るだけの兵を集めろ。ソレイユには尾行を続けさせ拠点に戻った所を叩け。とりあえずは、我が前に出る。」
「なっ!レオンハルト様それはおやめください!御身になにかあっては……」
「だまれ!これは命令だ。それになエルザ、好いた女子が窮地に立たされて前に立てぬ男など男でないわ!我のことが心配だと申すなら早急に兵を集め戻って参れ!我はこれぐらいで死にはせぬ!!」
いや、わかんないけど。死ぬかもしんねーけど。でも、このイベントなぞってフラグ折っとかないと、どっちにしろ俺死ぬからね!たのむよー!
「れ……れおんはるとしゃまー」
あ、やべ。またおかしくなった。よだれ垂れてるよ。マジヤベェよ。なんだ?なにが、琴線にふれたんだ?!くっそ有能だけどなんかもう怖いわっ!
「わかったなら職務をはたせ!」
「イェス、マイロード!!」
さーて、エルザもいったし俺もいくかね。
とりあえず、護衛用に持ってきた木剣を抜いて……。
え?なんで、木剣かって?鉄の剣は重いんだよ!!
「貴様ら!!なにおしておる!その娘が我が婚約者ティアナ=フーレルと知っての狼藉か!!!」
婚約解消はまだ貴族しか知らないからね。ここで婚約者名乗っても問題ないだろう!きっと。
それ以前にここからだと、ティアナと知ってなければ誰かわかんないけどさ。
「なんだてめぇ?」
脇役Aよ、そのモブですってセリフマジでいう奴いると思わなかったよ。あのゲームの世界の住人だもんね。きっと君は悪くないよ。
「レオンハルトさま?!」
暗がりからゆっくり近づいた俺の顔を見てティアナが呟く。
ナイスフォローだよ!ティアナさん!コイツら俺が王子様ってわかってるか怪しいもんね!それ、助かる!
「レオンハルト???たしかこの国の王子じゃねーか!これはついてる!おい!モッブそいつを捕まえろ!」
て!お前モッブって名前なんか!モブですって名前もココまで来ると笑えるわ!
てか、あの大男このイベントのボスキャラだったか?グラハムかなんかいうけっこう強い奴だったような?
とと!んなこと考えてたらモッブツッコんできたよ!とりあえず、避けて首の辺り木剣で殴ったら失神したけど。
俺やるじゃん!つか、レオンハルト様剣聖から稽古つけて貰ってるもんね!俺に変わってからも稽古続いてたけどこなせていたし。
身体的なスペックはレオンハルト様なんだよなぁ、俺。俺自身より何倍も強い!!とはいえ、グラハムに勝てるほど強くないのよなぁ……。
「ほー!やってくれるじゃねーか!王子さまよぉ!!コイツは俺が捕らえる!お前らわかったな!!」
まじかぁー!ボス戦まじかぁー!
レオンハルト様じゃってか、俺じゃかなわねーって!ココまでしっかり育てたアレス君でも苦戦するボスキャらぞー。
やめて欲しいわ!ホントに!
しかも「お前らわかったな!」来ちゃってるし。リアルにこれ聞けるとかめっちゃ胸熱だけど絶望的状況だわ。
ゲームでこのセリフがはいると部下の魔法使いがどこからともなく現れて、アレスの行動を阻害し確定ダメージをくらうのだけど、これリアルにやられると勝つ見込みなくね?
しかも、レベリングしまくったアレスじゃなくてレオンハルト様よ?
モブより強いけどボスの中では弱いのよ!!
あー!もうっ!なんとかしてエルザが準備を整えるまで時間を稼がないといけないし……。
どうしたもんか……?
「ふむ?貴様が我の相手をすると?」
「あー、そーだ!おまえら王族にくらべりゃおれ達なんてゴミ以下の存在だろうがな。今は俺が上でお前が下だ!」
「ほぉー、それはどういう基準でいっている?」
「基準だと?そんなもんはなぁ……えーと、あれだ!わかんだろ、あれだ!!」
おっ?意外と会話してくれるじゃん?助かるわぁー。
「あれ?あれとは力か?」
「おっ!おお!そうだそれだ!」
「では力とはなんだ?腕力か?知力か?戦闘力か?軍事力か?国力か?」
っておい!!!おっさん無防備に悩み始めたよ!なんなの?!哲学者なの?馬鹿なの?こんな会話付き合うってマジで馬鹿なの?!
いや、助かるけど馬鹿なの?!
自分をインテリだと思ってる馬鹿は手に負えないってこう言うことか???
「力とは力だ!わかるだろ!!!」
あっ、思考がショートしやがったか。
パワーイズパワーって馬鹿の極みじゃねーか!意味分かるようでわからんわ!!!
「となると、我より弱いコイツは下の下だな」
先ほどのしたモッブの尻を蹴飛ばす。
「そして、このモッブとかいう奴より弱いやつは羽虫と変わらんレベルだということよな?」
よっし!いい感じにガヤガヤしだしたぞ!
てか、モッブより弱い奴けっこういんのな。
それはそれとして、そのままそのまま!!親分混乱しといてよー!
「うっ、ぐっ……」
「なんだ?どうした?お前が言ったことだろうが!」
「あーー!うるさいうるさいうるさいうるさい!!お前が一番下だ!!」
「だからその基準はなんだと聞いておるのだ!答えよ!!」
「しるかっ!俺が今決めたことだ!!」
あ、考えるのやめやがった!
切り口変えてみるか。
「ほぉー。お前のような学のあるものと言葉を交わすのは中々に楽しいものぞ。さぞ、優秀なのだろうな。」
いや、ティアナさんすっごい顔してるよ?
コイツマジかって顔で俺のこと見ないで!!
わかってるからちゃんとわかってるからねっ!!
「俺に学が……?お前なかなかわかるじゃねーか。」
ちょっ!よくわからん!!なんで、よくわからん“はにかみ"入ってんだよ!!汚いオッサンのはにかみとか誰得よっ!
……これは日頃からバカバカ言われてきてるタイプか?
「お前の価値がわからぬ奴らなんぞ、捨て置けばよい。」
「おっ、おう!そうだよな!」
「さて、お前が新しい気付きも得れて我も嬉しく思うぞ。共に実り多き、良き日であったな。それでは、我々は行かせて貰うぞ。」
「おう!気をつけな!最近物騒だからよっ!」
って?!マジか?!行かせてくれんのか?!
てか、ティアナさん状況において行かれてるよ!キョトンとしてるよ!現状理解できてない顔だよっ!!
「ちょっ!お頭しっかりしてくだせぇ!騙されてやすぜ!!」
誰だよ!いらんことゆーなよ!!!気づいちゃうじゃんか!バカが何するか思い出しちゃうじゃんか!
「はっ!!くっ!もう少しで騙されるとこだったわ!姑息なマネをっっっ!!」
「なんの話だ?」
「うるせぇ!てめぇーと話してると頭がおかしくなりそうだ!!!」
ちっ!ここまでか!!
戦うより長く時間は稼げたはずだ。あとはエルザに任せるしかない。
マジで頼むぞー!!
グラハムが言うやいなや斬りかかってきたところで体が動かなくなり、次の瞬間、頭に鈍い痛みを覚えた。峰打ちっぽいのでよかったー。
薄れゆく意識の中でティアナがレオンハルトを呼ぶ声だけが耳に残った。
とりあえず、死なずに……すんだ……よな?
えぴそーどごってなんかえびぞーと碁と言ってもわからなさそうな気がした今日このごろです。
いつもありがとうございます。




