表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/46

えぴそーどよんじゅー

「え?」


「え?」


すっげーポカーンとお口を開けて、めちゃくちゃ間抜け面になってんだが?


乙女ゲーヒロインがそれでいいのか?

ヒロインかどうか、しらんけど。


「あの、私を下女に…」


「嫌だよ?」


「え?」


「え?」


なんで理解できないって顔してんのよ?

そらそうでしょ!

アンタを下女にできるわきゃないっしょが!


「レオンハルト!!!きさまぁ!!!!

ミティが下女をやると言っているのに、なぜ受け入れん!!!」


クデール、お前が出てくんのかい!

てか、なぜ受け入れられると思っているのか?!

それが一番謎!!!


「クデール殿、ソナタの婚約者をそのような地位における理由がなかろう。

将来、彼女はロマーニュ神聖王国の国母になるのでろう?」


うし!表情変わったし、納得してくれたかな?

これで収めてくれるといいのだけれど。


「では!!どうすれば認めていただけますか?」


おおう?!納得してなかったーーー!!

下女が無理なのは納得できても、アシュクを獲得できないのは納得できないって事?


つかなんでミディさん、こっちにウインクしてんの?

なに?


魅了?


怖いんだけど……。


正攻法効かないから魅了に切り替えてきた?

にしても、なんて答えよう???


えーと、えと…


「ひ、日々の研鑽と努力?」


めっちゃ疑問形になっちまった。

どりょくぅ↑ってなんだよ?!

誰に聞いてんだよ?! 誰も答えちゃくれねーっての!!


てか、研鑽とか努力ってちがくないか?

研鑽も努力もしてて当たり前とか、俺言ってたよな?


うん!そうだ!そのはずだ!!


レオンハルトは完全実力主義の成果型でやってきてる。

となると…うん、やっぱ違う。


「すまぬ。訂正させてもらう。研鑽と努力はして当たり前だ。

よって、我が求めるのは結果だ。


我はソナタがどのようなものを残し、どのような生き方をしてきたのかしらぬ。

国を越えて伝え聞くような話もない。


そのような状態でアシュクの販売を任せるわけにはいかないのだよ。」


「では、なぜアイシャにはアシュクを任せた?

結果というならアイシャも同じであろう?

アヤツが何を残した?」


イラッ


「クデール殿、本気でそれを言ってるのか?」


あ、やべ、周りが緊張状態なっちゃった。

つか、クデール君、引きつった顔になってるし。


しっかし、今のなんだ?


俺から黒い波紋みたいなのが広がった瞬間に、全員姿勢を正して緊張した顔になったけど……。


威圧のスキルとか?

いやいやいや、スキルとかねーし、このゲーム。


んー、なんだ???


…………

………

……


まっ、いっか。


「幼少の頃より自国を離れ、見知らぬ地で地盤を築き、信頼を集め、貴族から民まで信を得た。

その地を離れてもなお、民を思い争いを止め、貴族や民から戻ることを請われた。


それがどれほどの事かわからぬのか?」


まっ、全部エルザが集めた情報なんだけどね。


アイシャの断罪裁判?あれ終わってアイシャが自国に帰ったあと、神聖王国民から「戻ってきてくれ」とずっと願われてるらしい。


それってすごいよねぇ〜。


「レオンハルト殿!それはミティに対する侮辱か!!」



って、は???


はぁ??????


えーと、言葉が通じないってこういう事を言うんだろうか???


なんてか……こいつ、本気で言ってんのか?!


「ク、クデール様、レオンハルト様は侮辱などしておりません。アイシャ様が残された功績の話をされてるのです。

落ち着いて、大丈夫ですから。


ね?


落ち着いてください。」


「おお!ミティ、なんて素晴らしいんだ。

あんな非道を働いた娘を許し、受け入れるなんて…。

君は天が使わせた聖なる乙女なのではないだろうか?」


えーと、ちょっと何言ってるのかわからない。


つか、2人の世界に入るな……なに?!

六人で世界を共有……って、あれ?


ミティさん嫌そうじゃね?

なんか顔引きつってるけどけど……。


男どもは浮かれてるのに???


なんだこれ? チヤホヤされてそんな私にうふふしてるイメージだったけど、なんか困ってね?


いや、もしかしたらこれも演技?

なんか可哀想に思って俺が手を差し伸べるの待ってたりする???


もうなんか行動の全てが怪しすぎて怖すぎるんだが…。


つか、想定と違いすぎて本当にどうしていいかわかんね。ティアナさん達とあれやこれやと、シュミレーションしてきたのに全部パァだよ。


「レオンハルト!!結果と言ったな!」


うお?!突然どうしたクデール君?


「うむ。言った。」


「ならば、ミティはこの世界を救っている!!」


「あわわわわ、クデール様、おやめください。私そんな…」


「いーや、ダメだ。コイツにはちゃんと言っておかなければならない!!」


ほうほう?聞いてみようか?


「ふむ。世界を救っていると?」


「ああ、そうだ!この世界を滅ぼすという伝承の魔竜、ドレッドノア。我らは奴を討伐した!!」


「ドレッドノア……。」


って、誰やねーーーーーーん!!


いや、俺が知らないだけでこの世界の常識なのかもしれん!


チラリとアレスを見れば首を傾げて、「誰だそれ?」って感じだし、ティアナさんを見れば……。


良かった、フリーズモードから再起動してる。


でも、「わかりません」と首を横に振ってる。


てことは、やっぱ誰も知らないよな?ローカル伝承のローカル魔竜って事?


「神聖王国に伝わる伝説の魔物です。数百年前に世界の半分を火の海に沈めたという魔竜。あまりに強大な力で、当時討伐することはできず、封印に留まったという

伝承が残っております。」


おお!さすがエルエモン!


「ですが、この伝承。神聖王国のみに伝わるもので神聖王国以外での記録は残っておらず、それに類似するような話もありません。」


………なんてローカルな………。


なんか、日頃よく使う言葉が方言で、それが標準語だと思って話してたらまったく伝わらなくて、初めてその言葉が方言だって知るくらいの恥ずかしさがあるな。


んーーー、やっぱ乙女ゲーの世界の舞台とかになってそうだなぁ。作品名わかんねーけど、俺がやってたゲームの世界があるんだもんな、あってもおかしかねーか。


「どうだ?驚きすぎて声もでまい。」


まあ、たしかにいろいろ驚きすぎて声は出てないのだけど。たぶん、クデール君が思ってるのとは違うぞ?


「やはり我々の偉業は喧伝すねきなのだ!」「レオンハルト殿を驚かせるとは、さすがクデール様だ。」「クデール様バンザーイ!」「やはりミティは聖女だ。」


とりまきうるせーな。

いや、もうなんかね。どう反応していいかもわかんねし、面倒くせー。


「いや。そういうわけでは……」


「なに?!ああ!そうか疑っているのだな!わかるわかるぞ!あまりの偉業に疑いたくなる気持ちもわかる。

だが、これを見れば信じざるを得まい。」


やたらと豪華なネックレスを外して机の前に置いてくれたんだけど……。


金銀ダイヤと装飾がやたら豪華!!

つか、えーと????

これ何????


「どうだ!すごいだろう?」


すごい?


えーと、これすごいの?

再度ティアナさんを見ると首をフルフルとわからないと。つづけて、アレスを見ると「すげー!金とかダイヤがいっぱいだぜ?すげー」だって。


いや、たしかに豪華だけど…豪華だけど???


そいや、ペンダントトップに小さな異物が……。


そこだけやけにみすぼらしい小さな牙?

大型犬サイズの牙っポイ何かが付いてるけど……


いや、まさかねぇ?


「そうだ!レオンハルト!まさにそれだ!それが厄災の魔竜。ドレッドノアの牙だ!!」


ドヤァ〜!!


っておいおい。牙のサイズ考えてもかなり小さいぞ?


普通にドラゴンとかのサイズじゃねーし。

つか、こないだの森でアレスが狩った竜種の方が何倍もデカい牙だったんだが…。


いや、小さいから弱いというのは違うな。

あなどっちゃだめだよな。うんうん。


「たしかに牙から推定されるサイズの個体では考えられないほど力を持った牙です。しかし、先日アレスが狩ったドラゴンに比べれば足元にも及びません。」


エルザさん、いつもありがとう。とても役に立つだったよ。だけど、なんで分かるの?


「牙とはいえ、それに残る魔力量でだいたいの個体の強さはわかります。」


いや、そうじゃなくて!!

なんで俺の聞きたいことがわかるのかと聞きたかったんだ!!


「くひゅ」


ちょっ!返事する変わりに変な笑い浮かべたよ。怖いよ。なんなの?!


「メイドですので。」


んなわけあるかーーーー!!

メイド、どんだけ万能職だよ!!


「間違えました。レオンハルト様の専属メイドなので。」


何も変わってねーーー!!!

俺の専属メイドってそんな凄いやつばっかなのかよ?!


「はい。もちろん!」


すげーよ!怖いよ!!


「愛です!」


それって愛なの?!驚きだわっ!!


「さて、これでミティの功績は示せたであろう?」


おおっと!?クデール君のこと忘れてた。


「すまぬがそれでは認められん。」


「なぜだ!!」


「その厄災の魔竜ドレッドノアというものを我は知らぬ。たしかに牙のサイズから考えると凄まじい魔力の内包量だが。知らぬものを評価はできぬからな。」


「ドレッドノアを知らない…だと…?なら、なぜ先ほど驚いて口を閉ざした?!」


「驚く?いや、すまぬ。ドレッドノアが何者かわからず考えていただけだ。」


「くっ、ならばどうあってもアシュクの販売権は渡さぬということか?」


「どうあっても?いや、現状では無理だという話だ。」


「ミティがコレほどに欲しているのにか?」


…何言ってんだこいつ?

意味不明なこと言い出しだぞ。魅了か?やっぱ魅了なのか?


「ミティ殿が欲するから与えるというものではない。」


「そうです!そうですよ、クデール様。私が欲したから与えてもらえるなんてないんです。だからね?もう、大丈夫ですからね?今日は皆さんによくして頂けましたし、クデール様の『ご挨拶』も果たせました。そろそろ失礼したほうがよいのでは……」


ふーむ、なんだろうか。とんでも王子に振り回されているミティ嬢って感じるんだが???


ふーむ……これも作戦かもと疑う俺もいるけど……。


わかんね。素直に困ってるだけって感じもするし…。


「レオンハルト様…恐れ入ります、どうやら少々無理をしていたようで……。このあたりでおいとまを許していただけますか……?」


おおう?!ティアナさん体調悪かったの?!


あ、いや、そうか。

面子を考えて対応してくれたのか。

ミティ嬢の失礼したいってセリフは両方のメンツを潰しかねないもんね。


てか、貴族社会って面倒だよねぇ。

にしても、さすがティアナさんだよ。


さすティアが過ぎる!!


「ティアナ、無理をさせたようだな。……すまない、皆。彼女の体調を考えて、今日はここまでとさせてもらいたい。

クデール殿、遠いところ来てくれて感謝している。

また何かあれば、いつでも訪ねてくれ。」


「む……そうであったか。

ならば我らがここに居座るわけにもいかぬな。

……また機会を改めよう。」


「心得た。

本日は互いに良き縁を得られたと考えている。

学園では身分を離れ、学友として過ごそう。

クデール殿、またいずれ。」


俺が席から立つとメイドさん達がスムーズにクデール達を先導していく。


クデールがごちゃごちゃ言わずにコチラの意図を察してくれて良かったよ。


つか、その辺はわかってんだよなぁ、この王太子。ミティさんのセリフが危ういものだとか判断できてなければ、こんなにあっさりと引かないだろうし…。不思議だ。


にしても、うちのメイドさん達は本当に素晴らしいね。

エルザも完璧な動きだし、さすがというしかないよね。


まあ、まだ場に慣れてないであろうミティさんだけが右往左往してたけど……。


ん?


場馴れしてない?

なんでそれでこいつら攻略できたんだ?!?!

いや、マジで謎すぎる。


時折不安そうにこっち見てるし……。

既に俺は術中にはまってるのか?


んーーー、わっかんね〜。

でも、なんとなくあの視線の意味が気になるんだよなぁ……。


「ミティ殿」


「はひっ!!」


やっべ、つい声かけちまった。

ティアナさんもアレスも目をまん丸にしてるよ。

そらそうだよな。


「もし、困りごとがあればティアナを頼るといい。彼女は我がもっとも信頼する女性だ。」


スッと視線をティアナにうつすと、しっかりと頷いてくれてるし、理解してくれてるんよね?大丈夫だよね?


「本当によろしいのですか?!」


おおう?!ミティさんの弾んだ声?!今日一テンション高くね?

そんなに嬉しいこと?


「う、うむ。ティアナ、良いか?」


「もちろんです、レオンハルト様。」


おおう、ティアナさんの笑顔が眩しい。

素晴らしすぎるっ!!!


「私の部屋はいつ訪ねていただいても構いません。いつでも声をおかけくださいませ。」


「ありがとうございます。よろしくお願いします。」


ぺこぺことミティさん。

なんだろ、この子マジでアイシャを追い出した張本人なのか???

普通にいい子に見えるんだが???


謎すぎる!


まっ、そんな訳で波乱の面会?はこれで終わり!


つっかれたぁー。

とは言え、この後は反省会?って言えばいいのか?


とりあえず、見送ったら再度席について話し合いなわけだけど。


「ふぅーーー、みんな、お疲れ様。えーと、エルザ一人で大丈夫?」


「任せてください!」


さすがエルザさん。つか、めっちゃテンション上がってんな。頼ると喜んでくれるのはなんか嬉しいな。


「んじゃ、クレイドル、長時間ありがとう。通常の任務に戻ってくれていいよ。君がいてくれてとても助かったし箔が付いたよ。」


うんうん、クレイドルさんめっちゃ驚いてんな。いやさ、なんか自動翻訳されなくてね。今、俺の素で話してるからいつもと違いすぎて驚くよね。

まぁ、驚いても言葉使いは変わんないし、助かったのは本心だからね。ありがとよ!


「はっ。ありがたき御言葉、胸に刻みます。

またお呼びの際は、直ちに馳せ参じましょう。」


「うん。ありがとね。あとメイドさん達も今日はありがとう。とても素晴らしい応対だったよ。正直感動した。今日ここにいた皆にハゴイタを送りたく思う。エルザ、その為の時間作ってね?」


「イェスマイロード!!」


おおう。超絶ニッコニコ。

ん?もしかしてエルザの分も…あ、ここにいるみんなって言ったからか。

てことは……。


「俺もいいんだよな?」


「あ、ああ、もちろん。」


「やった!」


えーと、アレス、お前こないだ渡したと思うのだけど???

つか、エルザも2本目だよな?

まあ、喜んでくれるならいいんだけどさ。


メイドさんやクレイドルまで喜んでくれてるし。

うん。喜んでくれるならそれでいいか。

感謝の気持ちなんだし。


まあ、でもやっばり本日の功労賞はティアナさんだよな。


「そして、ティアナ。さっきはほんとに助かったよ。君の機転がなければ、あの場は収まりがつかなかった。本当にありがとう。」


「そんな……。レオンハルト様のお力になれたのなら、それだけで十分です。」


……ほんまええ子や。


ティアナさん、ほんまええ子やで。ありがとうな。


「ありがとう……」


いや、まず言葉これしか出なかった。

なっさけねーけど言葉でなかったんだーーーーーー!!


「い…いえ、そんな。アリガトウゴザイマス。」


て、ティアナさんもフリーズするんかーーーい!!

て、なんで???


とと、そうこうしてる間にエルザさんがとっとと場を整えてくれたよ。


気づけばクレイドルもメイドさん達も部屋にいないし。

アレスはアレスでめっちゃ寛いでるし。


「あ?終わったかぁ?」


「……」


こいつ!!


「…すまない。待たせた。」


マジでしばきたくなったけど理性をフル出動させて抑えたよ。つか、なんかムカつく!!


はぁー、まったく。


にしてもさすがエルザさんだよ。

手早いし的確に用意してくれてる。


「エルザ、ありがとう。君も座るといい。」


「かしこまりました。」


あら?素直。

いつも抵抗するのに今日はやけに素直じゃん。


いやぁー、よきよき。

いつもこんな感じでおなしゃす!


『御意』


御意ってなんだよ?!

言葉のチョイスにおどろきだよ!

つか、それを真面目にやってるからよけいビビるわ!!


とはいえ、よく働いてくれてるから感謝しかないけど。


「さて、みんな席に着いたね。」


ティアナ、エルザ、アレスがコクリと頷いてくれる。


「では、さっそくだけどミティはみんなにどう写った?

俺はもう全ての行動が怪しく見えたし、逆に怪しくなくも見えて、まったくわからなかったよ。」


「そう…ですね…。私もレオンハルト様と同じ印象です。ただ、アイシャの話がなければ、普通だと感じました。」


「ティアナ、普通ってどういうことだい?」


「はい、レオンハルト様。

学園と似ていると申し上げればわかりやすいでしょうか?平民の学友が、私たちに言葉を選びながら接する時の空気に、近いものを感じました。」


あー、そういうことか。

たしかに似てたな。


学園では貴族も平民もないとしているが、そこはどうしても王族、高位貴族という意識は残る。

そのため、アレスのような稀な例はあるのだが、基本的に微妙な距離感は存在している。


「それは、たしかに。非常にわかりやすい。アイシャとの話がなければ、怪しいすら思わなかっただろうな。」


「そうだな。俺もアイシャさんとの話を聞いてなければ、普通に友達になれそうだなって思ったぞ。」


友達に…か…。


って!!


アレス、お前の場合『そのままハーレムに加わえる』としか思えないからな!!

お前の言う友達は嫁候補にしか聞こえねーかんな!!!


にしても、アレスさんらしいですねって感じで笑うティアナに絶対零度の冷たい視線を向けるエルザ。


それを気にもしないで笑ってるアレス。


いや、こいつマジで大物だわ。

主人公って冷静に見るとこんな感じなんだな。


なんてか、ある意味サイコパスなんじゃ……。


「アレスの馬鹿な発言はさておき。言っていることは的を得てると思います。ティアナ様やアレスの発言の通り、アイシャ様の件がなければ一般学生の所作としか見えませんでした。あれでは王太子や侯爵家の子息を籠絡できないと思うのですが…。本物なのでしょうか?」


同僚になったアレスへの扱いが雑!!


エルザさん、同僚になる前はもう少し気を遣ってたけど既にその片鱗も見せない。あの天然女たらしの魔の手が及ばないなんて、さすがエルザさんだわ。


「おい、レオンハルト。なんか良からぬことを考えてねーか?」


なんと?!勘の良い子は嫌いだよ!


「考えてねーよ。にしても、エルザの言う通り偽物の可能性もあるのか。

んーーー、それをする意味がわからないけど。」


「そうですね。それにクデール様たちのあの様子では本物としか思えませんが…。」


そうだよねぇ。影武者立てる意味なんてないもんなぁ。

なんのため?といわれれば念のためです。とか言われても無駄としか言えないもんなぁ……。



「うーん。偽物や替え玉となればしっくりくる礼儀作法だが、それをする意味がわからない。それに、クデールや取り巻きの反応が本物としか思えないが、……本物とすればいろいろ足りてなくて拙い。」


「レオンハルト様のおっしゃる通りだと思います。」


「なぁー、レオンハルト。俺、思ったんだけどさ。アイシャの件を考えなければ、あのミティって子、お前に助けを求めてたんじゃねーか?」


アーーーレーーーース!!!

たしかに学園内は身分を不問にしているがな、ここはプライベート!!アイシャは王女!!君の立場だと完全にNGだかんな!!

まあ、もう主人公だからって理由で許されることはわかってっけど。


ギャルゲーの主人公ってとんでもねーな。


で、ミティが助けを?


ねぇ???


んーーーーー、なんとなくこういう勘ってアレス働きそうな気がするんだよなぁ…。

そういうのがなければ、ハーレムなんて維持できないだろうし……。天然女たらしだもんなぁ…。


でも、助けを求めてたねぇ???

確かにそうなのかなー?って思うことはあったけど……んん~ん。


「めっちゃ悩んでんな。んっとなぁ、下女として働きたいって言ってた時にやたらとウィンクしてただろ?あれって、王太子や取り巻きと離れたかったのかなって思ってさ。なんか事情があって必死にレオンハルトに助けを求めたんじゃねーかなーって。アイシャの話がなければ俺ならそう受け取る。」


一理あるきはする。とは言え、油断はできないよなぁ。

気づかない内に魅了されてるとかってのも怖いし……。


うーん。


「でも確かに。アレスさんの言う通り事情があって助けを求めてたって言うなら、納得できる場面も多いように思います。」


そうだよなぁ。確かにそのとおりよなぁ。


「レオンハルト様が別れ際に、私を頼るようにとミティさんにお伝えされた時の喜びようも納得できます。」


あー、確かに。

事情があってあのメンバーと離れた所で話がしたいなら救いの手になったわけか。


ふむふむ。たしかにたしかに。


「たしかに二人の言う通りかもしれない。ただ、警戒は解かない。実際まだ分からないからね。まぁ、なので当初と同じで警戒しつつ見守る形でいこう。

まあ、嫌な感じはしなかったし、助けを求めてきたら力はかすけど、警戒は解かないって感じで対応して。

ティアナに任せるカタチになってしまって申し訳ないけどよろしくお願いね。」


「はい!お任せください。」


「うん。ありがとう。今日はみんな忙しいところ突然の呼び出しに対応してくれてありがとう。土産も用意してあるからちゃんと持って帰ってくれ。」


「ん?あ、終わりってことか。おうおう!なんかあったらいつでも呼んでくれ。俺はお前の近衛なんだからな!」


……近衛にしたつもりはないけどな……


まあいいか。


こうしてクデール一行との奇妙な面会は幕を閉じた。


はぁ~、明日から入学式だよ。

やべぇよ。

レオンハルト様に恨みを募らせたアイツきちゃうよ。

また、死亡フラグに警戒しないといけない日々だよ。


つか、クデールの謎イベントも発生してるし、封印門も発見しちまってるし、フラグ乱立しちゃってるよ。


ぶっちゃけ面倒すぎるわっ!!!!


平和にティアナさん口説かせてクレメンス。


……クレメンスって誰なんだろ???

元ネタ知らねー!

いつも読んでくれてありがとうございます!


もうすぐ一年が終わる…そして新たな一年がっ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ