えぴそーどさんじゅー
さて、どうする?
それぞれ指示は出した。後は俺が下まで行くだけだが…。
最大限に魔法の適応範囲を拡張して……穴を掘るだけじゃダメだ。登れるように階段状にしないと…。
とはいえ、崖際で手すりがなければ揺れた拍子に落ちる可能性もあるし、落ちないように少し崖より手前側にから掘るか?
んー、トンネル型だと底がどこなのか分からなくなるから、亀裂内が見える窓も必要か?
いや、まて。 そもそも階段状にできるのか?
スロープならできるが…。
スロープだと、傾斜が大きくなるにつれて登れなくなるしな。やっぱ階段であるべきだわ。
途中で折り返す場を作って極力この位置に戻ってこれるように作るとして…。
つか、そんな都合のいい魔法あんのか?
呪文は?
穴を掘るのでいけるか?
あれ? そいや、リアーナは呪文唱えてたか?
俺を吹っ飛ばした熱風出した時、何か唱えてたか?
『やれると思ってやったらできた。』みたいな話じゃなかったか?
リアーナが天才だからか?
いや、たしかに天才なんだが…それって…
俺の予想が正しければできるのでは?
大地に手をつき魔力を込める。しかし、何も起こることはない。だが、魔力を消費する確かな感覚はあった。
わからないがやれるイメージは湧いた。
しかし、これって込める魔力の量か?
リアーナの加減がきかなかったのも、どれだけの魔力を込めると、どういう事象が起こるか分からなかったから?
えーい! 考えててもわかんねぇ!!
まずは実行!!
階段出来ろ階段出来ろ階段出来ろ階段出来ろ階段出来ろ!!
出来た!!!
「なっ?!レオンハルト様はこれは?!」
「説明は後だ!!行くぞ!」
説明は動きながらでもできる。今は少しでも早く3人の元へと向いたい。
にしても、消費魔力がやべぇ!!
階段ができるとわかって、結構がんばって降りてきたけど、下に向かうほどに消費魔力量が増えてるような気がする。
この増え方、嫌な予感しかしねぇっての。
数値とかみえるわけじゃないから、どれくらいの消費量か分かんないけど、地上で発動した時の3倍は魔力を消費してる気がする。
もし、消費量3倍とかだと間違いなく裏ダン直行ルートなんだよなぁ。
てか、どこまで掘ればいいんだよ?
まだ底が見えないし…。
時間は待ってくれないし。
そうこうしてるうちに、地上で爆発音響き、戦士たちの雄叫びが聞こえてくるし。
くっそ!! 始まったのかよ!
ワンチャン、魔物の暴走があっても戦闘がなければ、なんて考えてたのに!!
今はティアナ達の救出を急ぐしかねぇ!!
「レオンハルト様!少しお休みください。お顔色が…」
「バカもの!現状、休んでいる暇などない!!我なら大丈夫だ!進むぞ!!!」
「ですが!!」
「くどい!!」
体を気遣ってくれるのはわかるけど、今はダメだ!
上も下も、時間をかければかけるほど状況が悪くなる可能性がある。
かと言って、この魔力消費量はかなりきついんだけどね。
歯、食いしばって耐えるしかねぇ!!!
下へ下へ下へ!!
早く早く早く!!
くそ! まだなのかよ!!
あれから結構掘ってんのに!
にしても、魔物が一匹も落ちてこねぇな。
……拠点側で防戦してたら飛行系の魔物が谷底に何匹か落ちてきても不思議じゃないのに……
………あいつら、まさか?!
「エルザ!ルナに連絡をとれ!」
「レオンハルト様、申し訳ございません。先ほどから何度か念話を試みているのですが、ここへ来てから通じなくなりまして……」
「ああ、そういうことか。
ふむ。 ならば、3倍の魔力を込めてみろ?」
「かしこまりました。」
………
……
…
「レオンハルト様!!」
「繋がったか?」
「はい!」
「ならば、今どこが戦場になっているのか聞いてくれ。」
「はっ!!」
ほんと嫌な予感しかしねぇ。
あいつらもしかして、箸を渡ったところで戦ってるんじゃねーだろうな?
はい! 俺の予想通りでした!
「レオンハルト様が下にいるというのに一匹も下へと向かわせてはならぬぞ!!」とか言って、対岸へと出撃したらしい。
おまえらぁーーーー!!
命は大事にっていっておいたろーが!!!
くっそ!!
急がないと犠牲者がでちまうかもしんねぇ!!
急ぐしかない!!
「?!レオンハルト様!!髪が…。」
「ん?かみ?髪がどうした?!」
「魔力の使いすぎです!これ以上は休憩を取ってください!!」
「バカモノ!今休むわけにはイカンのだよ!そこも見えてきてる。あそこまでは何かあろうと走り切る!!
エルザ! 先の要領でソレイユとも連絡を取ってみよ!
もし、繋がれば降りたあとの事を打ち合わせておけ。」
「かしこまりした。」
そう、休むわけには行かない。ぶっ倒れるわけにもいかないんだ!
底まで走りきって、終わりじゃない。そこから上へと戻る必要もある。
こんなところでへばってらんねーんだよっ!!!
うくぐぐぐぐ。
ストックががが
皆さん読んでくれてありがとうございます。




