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えぴそーどにじゅーなな!

というわけで、現在進行形でアイシャが立ち去った方を睨みつけているイリス&クリス。


……イリス&クリスって、なんかユニットありそうだな。


って、そうじゃない!!


んー、ファンブックにはその辺の記載なかったけど、ジョブを考えると神聖王国と関わりが強そうなんだよなぁ……。


「イリス様、クリス様の実家であるフラバード家は、神聖王国との国境にあり、あちらの国とも懇意にされていると思われます。」


さすがエルザさん! かゆいところに手が届く!


って? どこまで俺の心読めるの?! ファンブックとか、わかってたりするの?!


え? 俺バレてたりしない?! 大丈夫?!


…返事がない、ただのエルザのようだ…


んーーーーー、なっぞっ!


「フラバード」


「「はい」」


ちょっ! お前ら無遠慮に睨んでくんなよ!

俺、王子! ここ校外! 無礼講じゃないからな?


「そう睨まんでくれないか?」


「あっ…」

「睨んでなど、おりませんが?」


ふむ、この辺はゲーム設定通りだなぁ。

ちょっと腹黒い姉と単純な妹って感じだな。


「なら、良い。して、2人してアイシャに敵意を向けていたのは、神聖王国での件か?」


「!!そうです!なぜ、レオンハルト様はあの女を?! 」


おおう?!


さすが、クリスさん。 

取り繕うとかしないよねぇ。


単純、あざまっす!


そして、レニアさん、二人を睨まないの!

すっごい怖い顔してるからね?


美人お姉さん系の睨み顔って迫力やばいからね?


「ふむ、そなたらは、なぜアイシャを敵視する?」


「なっ?!レオンハルト様はご存知ないのですか?!

あの女が神聖王国で何をしたのか。」


「ふむ、何をしたというのだ?」


クリスさんのマジか~って顔いただきました!


イリスさんは…んー、表情だけではちょっとわからんなぁ。 腹黒設定はさすがってとこかな?


「レオンハルト様、あの女…アイシャはクデール王子が愛した女性に対して様々な嫌がらせをしたのです。


最後は魔物が住むというダンジョンの奥深くに置き去りにして命まで狙ったとか…。


クデール王子は行き過ぎたその行為を誅し、人格に問題ありと婚約を解消されたのです!」


……えーと、結婚決まってる相手がいて婚約者以外に愛した女性???


え?意味不明なんだが…。 それいいのか?

つか、アイシャは一刻の王女だからね?


君たち呼び捨てにしちゃダメだからね?

まぁ、とりあえず今はいいけど。


アレスは…あれ? 静観してる?

こんな時ほど熱血しそうだが…

攻略対象キャラじゃないから冷静に判断してるのか?!


なっぞ!


さて、ツッコミ所は多々あるが…


「クリス、ソナタはティアナが好きか??」


まぁ、聞かなくても答えはわかってるんだけど…


「???突然なんなのですか??? 

もちろん、ティアナ様を慕っています。

ティアナ様を慕っていない人間などこの国にいません!

そのようなことを今さら聞くなど、なんなのです!」


「ふむ、では、我が…そうだなぁ、普通科の平民女性に心を奪われ、後日、本物の愛を見つけたと言えばどうする?」


「何をバカな。 一国を治める王母になられる方が、普通科の平民に務まるわけがないでしょう!」


「では、誰なら許されると?」


「何を仰ってるのですか?!婚約者がいる上でそのようなことが許されるとでも?!……まさか!!!」


え゛…、まさかってなんでそうなるの?

いやさ、そこは普通にクデールの事だって思わない?

単純ってか…脳筋…バカなんじゃ…


「ソナタの言葉を聞くに、婚約者がいる身の上で、そのようなことは許されぬ、ということよな?」


「それ以外に何がありますか!」


ふむふむ、てか、イリスが止めようとしてるけど……気づいてないな。

興奮してて完全に暴走特急になっとるよ。


「では、何故クデールは許される?」


「それは……」


これまた大きく目を見開いて。

ようやく意図に気付いたかな?


さっき、自分の言葉で否定してるし、その先続かないよね。


「それは…アイシャがその娘の命を狙って、多数の魔物が生息するような場所に置き去りにしたからです!」


「ふむ。わかった。

その行為の真偽はひとまず置いておくとして、仮にアイシャがそれを行ったのだとして、なぜその咎が王子に向かわぬのか、我は疑問だ。


まず、婚約者がいるという身でありながら、嫉妬を覚えさせるほどその娘を溺愛するなど、なぜ許されるのか?」


「なっ!! あなたはっ!!!真実の愛を否定なされるのですか?!」


なんでそうなる?!

いや、見方が変われば善悪も変わるのはわかるんだけど、なんでそうなる???


「真実の愛を否定しているわけではない。

クデールは王太子ぞ?その意味がわからぬか?

ソナタは……その“真実の愛”とやらのために、戦争を引き起こしても良いというのか?」


「何をわけのわからぬことをおっしゃっているのです!

なぜ、真実の愛と戦争が紐づくのです!!」


えーーーーーー!? なんでわかんねーの?!

おいおいおいおい、マジかよー?!


つか、他の子たちはわかったみたいだな。イリスもちゃんと気づいてるね。


「ふむ、クリスよ。ソナタとて、王族の婚姻がいかほどの意味を持つか、知らぬわけでもあるまい。


ましてや、それが国家間のものともなれば、想像もつくであろう?」


はい。 ようやく理解できたみたいね。

クデール盛大にやらかしてるからな?

同じ婚約破棄でも意味合いが違うからな?

ちゃんとそこわかってくれよ?


「重ねて言うが、アイシャが行ったとされる様々な“嫌がらせ”、その真偽を確かめたのか?


誰かの噂ではなく、正式な調査を行ったのか?


もし社交界の流言を真に受けての発言であるならば……我はソナタの父上に、教育を問わねばならん。


イリス、ソナタもだ。


あれは今でこそ我が庇護下で働いてはいるが、本来ならば一国の王女。


ソナタらが、そのような目で見つめてよい相手ではない。


その視線を、ソナタらに信を置く我が国の“総意”と受け取られたならば、どうなる?


あれがそのようなことをする者ではないが、もし自国の王にそのような扱いを受けたと“悪意”をもって報告したなら……どうなると思う?


想像してみよ。


もう一度言う。あれは王女である。

根も葉もわからぬ噂などを信じて、軽々しく睨みつけてよい相手ではない。


そして、クデールがどれほど罪深い事を為したのか理解しているか?


“真実の愛”とやらがいかほどのものか、我には想像もつかぬ。


だが、国民を戦場に送り出して許されるというのなら、結構なことだ。


……我には到底、それほどの価値があるとは思えぬがな。」


お?納得したかと思ってたらクリスさんまだあるの?

んー、これはなんだろ?


クデールの“真実の愛”をそれ程美化したいの???


「ですが!

ですが、戦争には至っておりません。」


まったく…なんで至らなかったのかなんて、明白でしょーが。


「それはアイシャが望まなかったからに過ぎぬよ。」


「それは、アイシャ様が罪をお認めになられたからではないのですか?!」


あー、そういう風になるのか。


納得納得!


「ふむ。

では、アイシャがそのような事はしていないと、自身の誇りのために戦争を望めば良かったと?」


「そんなことは申しておりません!」


「ふむ。では、“真実の愛”というワケのわからぬ事を理由に婚約破棄をされ、国に戻れば望まぬ戦争の準備。


王太子の婚約破棄で多くの民が死ぬ可能性があると分かっていれば、まず王太子の身の上で婚約破棄などせぬが、それを破棄した。


戦争を止められるのは、婚約破棄された王女の自身の裁量のみ。


ソナタは、多くの命を失ってでも自身の誇りを守るために戦争を起こせば良いと申すのか?


我は自身に汚名を被ってでも、自国ひいては神聖王国のの民を守ると覚悟した、アレの"想い"こそ尊いモノだと感じるのだがな。」


えーと、うん。

ちょっと、やりすぎたかも…。

つか、拡大解釈し過ぎかもなぁ。


「いべ、ぞんな゛ごどばございばぜん゛。

アイジャざまば、アイジャざまば、レオンハルトざまにごぞおづだえしでおりまぜんでじだが、その通りにございまず。」


うぇーーーい?!

泣き腫らしたエルザさんの登場にはドン引きですよ!

驚くからそれやめてほしいっす!


「エルザば、エルザばぁーーー、そのようにびどのぎもぢをり゛がいぐだざる、レオンハルトざまをぼこ

りに思います。」


ボコりに思うとか怖いからやめて。

ボコらないで!


て、レニアにアレスまで大号泣かよ?!

驚くわっ!

って、ソレイユに?! えっ?! ルナァァァ?!

久しぶりに見たら大号泣とか、うぉーい!


で、ティアナさんはめっちゃ恍惚な顔しとる!

やべぇ!

超俺得!!


いやそうじゃない!!!


リアーナは…『さす兄』に拍車かけたみたい。尊敬のまなざし?まなざしなのよね?なんだか光り輝いててまぶしいって!


で、ヒロインズは……驚きの表情半分、感動半分って感じの表情なんのね。


つか、クリスお前も大号泣派か!!


「も゛うじわげございまぜんでしだぁぁぁぁぁ!!

アイジャざまがぞごまでおがんがえでいだどばぁぁぁぁ。

わだぐじがあざばがでじだぁぁぁぁ。

"じんじっのあい"どいうごどばにうがざれなにもみえでまぜんでじだぁぁぁぁ。」


えーと、何言ってっかよくわかんねーけど、わかってくれたみたいね。


えーーーー?!

土下座やめて!

顔上げて!


「よい。許す。

今後は思慮深くあれ。

そして、アイシャだが、ソナタらが噂にしていたような行為は一切行っておらぬよ。


調べはついておる。


神聖王国とも話の共有はできてるゆえ、時を見てクデールは王太子の座から退陣することになる。」


目を丸くするイリスとクリス。

調べついてると思ってなかったのね。

部下にしたんだからちゃんと調べたに決まってるでしょが!


「わたじはわだじはぁぁぁぁぁぁ。


ああああ。


ごのぐびでおゆるじねがえないでしょうがぁぁぁぁ」


ちょっ!まて!!!首とかいらんからなっ!!!

バカも休み休みにしてくれ!!!


「いらぬ!

ソナタはまだ何もしておらぬではないか。

そのようなことで命を捨てようとするな!!!


これからはアレスとともにあり、ソナタらで支え合い、物事の本質を見失わぬよう、国のために働いてくれ。

……いや、違うな。

アレスとともに我の為に働いてくれ。」


ちょっと出来心でアレスごとゲットできないかなぁとか思ってみました!!


これでよりフラグが遠のくはず!!

はず!!!

そう思いたい!!!!


「ひぎゅう…ぼゔがいの…望外の…うっぐ、ごころよ゛りちゅえぜいを…ちゅうせいをざさげまずぅ。」


え?! あ、うん。グリスさんありがとね。

てか、答えが欲しいのはクリスてより、アレスなんだわ。


なんかごめん。


その気持はありがたく受け取るからね?

って思ってたら、アレスがずいっと俺の前に出てきたよ。


「ああ、もちろんだ!レオンハルト!

クリスもそうだが、俺たちはこの国じゃない!


お前についていく!!


お前がこれ程までとは思ってなかった!

本当に心からお前とともに歩ませてくれ!!!」


んーーー? なんだろ? んーーー、我王子ぞ?

とかいいたくなるんだけど…んーーーー、まいっか。


「ああ、ありがたく受け取る。

到着そうそうに重い話を悪かったな。


今日はこれにて終いとしよう。

ゆるりと部屋で休んでくれ。

明日からは馬車馬のように働かせることになるだろうがな。」


「はは!わかった!俺たちに任せておけって!しっかりやってやるからよ!」


と、拳を差し出すアレス。


………


……



たぶん、これって王子としてはダメなんだろうなぁ…


段々とアレスの表情に戸惑いが浮かんでくる。

これしらないのか?!って感じだよなぁ…。


知ってるよ!!!!


しゃーない


俺はコツンとレオンハルトの拳に拳を当てた。

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