にじゅーろーく
もう、ほんと、まさかなんだが…。
えー、えー、やってきましたよ。アレス御一行様。
めっちゃ頑張って考えたんだけど、わからん!
アレスが流民イベントを解決する場合、レオンハルトが出撃する前に街で流民に遭遇して、ティアナを頼り、フーレス卿が対処するって感じになる。
だから、アイツは最初だけ顔を出して、その後は特に絡みのない、あっさりとしたイベントのはずなんだけど…。
えーーー、もう!わけわからんっ!!!
「よっ!久しぶり!」
とまあ、今日も気軽に話しかけてくるな、こいつは!!
「やっぱレオは、お前だったんだな。そうじゃないかと思ってたんだけど、確信なくてな。」
……即バレした……
なんなの一体?!
つか、エルザに個室用意してもらって良かったわ。
外でそんなこと口走られたもんなら…。
「ん、あー、大丈夫だ。みんなには秘密にするよ。」
……なんで、わかったし?
声に出してねーよ?つか、お前の後ろに大量にお前の嫁候補がいるだろーが!!
まったく。 そういうとこだよ、君!!
「後ろに大量に引き連れて言うセリフか?」
「お?…はは、気にするな。彼女達なら大丈夫だ。」
大丈夫だ。じゃねーーーーー!!!
はぁ、まったく。面倒な。
「で、何をしに来た?」
「ん?ああ、手伝いに来たんだよ。春休み、みんなで旅行しようってなんったんだけどな。
レオが流民たちを引き連れて王都を離れたって噂を聞いてさ。
その後、すぐお前が出撃したと聞いたから、ピンときたね!
なんか、面白いことやるんだってな。」
あっ!!! あああああ!!! 旅行イベントかっ!!
えーーーー! マジかぁー!
理由のわからん推論でなんでここ来んだよ。
ハーレムエンド専用のサービスカットイベントじゃねーか。
海、温泉、川から選べて行く場所によってサービスカットの対応キャラが違う、あのクソ面倒なイベント!!
全キャラコンプするには最低ハーレムエンドを3回見ないといけないって言う。
てか、ここがその対象になったってこと?!
意味不明すぎる!!
つか、ハーレム構成ヒロインがあからさまに乗り気じゃねーじゃん!
王子の前なのに不機嫌オーラMAXじゃん!!
てか、おい…マジかよ…。
このキャラグラって最上位ジョブ手前まで来てんじゃねーか!!
クソ強いぞ、こいつら。
「そうか、わかった。
ありがとう、アレス。
お前たちの助力を受け取ろう。」
おうっ!とアレスは気楽に返しくるけど、なんて面倒なっ!!
期間限定ではあるけれど、国内でも上位に入る猛者が手に入ったと思えばいいか…いいよなぁ?
はぁー…
だめだ…面倒事、背負い込んだとしか思えねー…。
はぁー…
「ふむ、それにしてもすばらしい。この者達はみな上位クラスであろう?」
ざわりとハーレムズが騒ぎ出した。
ですよねぇー。普通、上位クラスなんて分かんないし、言い当てられたら驚くよねぇー。
念の為に確認と思って聞いたけど…。
いやぁ、分かりやすいことで。
え? なんでわかったかって?
ゲームの時にクラスアップした時の服装なのよ。
てか、それどうなってんの? いつもその恰好なの? 洗濯とかしてる? あるいは、何着も持ってるとか?!
謎すぎる。
とはいえ、頼りになると思えばいいのか、将来的に超ハードモードに突入したと思ったらいいのか?
はぁ……
まあ、決闘さえ避けれれば心強い味方ではあるんだけどねぇ…。
はぁ…
ため息増えちゃうっ。
ちなみに、決闘はタイマンなんだけど、ハーレムメンバーが全員最上級職まで行くと、裏ダン行けちゃって主人公のアレス君が超強化されちゃうんよ。
元から勝ち目ないのにそんなとこ行かれた日には、秒殺ですよ? 秒殺!
「おー!さすがレオンハルトだな!見ただけでわかんのか?」
…そして、こいつは、なんでこんなに馴れ馴れしいんだ…?
「ああ、なんというか彼女らの纏う空気?といえばいいか? それが以前とは全く違って見えてな。
そなたらが、国のために精進してくれていること嬉しく思うぞ。
これからも励んでくれ。」
たっはー!
反応がバッキリ分かれとるーーー。
「お前のためじゃねーよ!」っ感じの反応と、「ありがとうございます!これからも精進します!」って感じの反応。
そして、エルザ。
そこで目を輝かせて拍手するのはやめなさい。
エルザは空気とか、気配で察したって言葉好きよねぇ。
さて、聖女候補のイリスと聖騎士候補のクリスからは敵視強めかぁ…。
……なんでだ???
何かした覚えないのだが…???
レオンハルト様との確執も特になかったはずなんだけどな…。
ティアナ関連でダメンズを発揮するレオンハルト様だけど、ティアナが絡まなければ……いや、大概ダメンズだったわ。
あー、これ、あれか?俺の知らない設定とかあって敵視されてるみたいな?
あってもおかしくないよなぁーって思わせるレオンハルトクオリティ。
まっ、わかんないこと気にしても仕方ないか。
「おう!任せてくれよな!お前の国は、俺がしっかり守ってやるよ!」
またまたざわりとなるハーレムズ。
考え事してたら、アレスがいきなり理由のわからないこと言い始めたよ。
つか、ハーレムズに混じって俺までザワってなったわ!!
ん? でも、えーと、これって???
アレス攻略しちゃってないか???
え? もう、死亡フラグ折ったと思って良いんじゃ……
まてまてまて。
俺を亡き者にした後の話かもしれない…まさか?!
宣戦布告なのか?!
いや、ないだろ。ないと思う?ないと思いたい!!
となるとだ、アレスの敵意はなくなってる?
むしろ、好感を持ってくれてるとか?
だから、今回も助けに来てくれたのか?!
え?! こいつ、俺のこと好きすぎじゃね?
「おお、それは心強い。今回の事といい、末永くよろしく頼む。」
「!!あっ!!ああ!もちろん末永くなっ!」
…なんでこんな嬉しそうなんだよ…。
イケメンのデレとか誰得……女性にはありか。
俺にはまぁぁぁぁぁぁぁったくいらんけどなっ!!!
男のデレとかマジでいらんわ!!
ティアナさん、プリーズ!
「おにぃーさまぁーーーーーーー!!!」
ズバン!と扉を跳ね飛ばす勢いで入室してきた、リアーナちゃん。
ティアナさん思ってたらリアーナちゃんが来ちゃったよ! 神様ありがとう! これは癒しだ!!
とはいえ、んーーーー、どっかで見た景色。
『はっ?!』って顔してみるみる涙目になってく、うちの妹可愛すぎなんだが。
今日もしっかりスカートの裾握りしめてます。
マジ可愛いな!リアーナ天使かっ!!
「はぁ、はぁ、リアーナ様まって……リアーナ様、駄目…レオンハルト様は…あっ…」
リアーナの後を追ってきたのか、息を切らせたティアナが、扉の前で一礼してそこで止まる。
…ティアナさんが肩で息をするって…ティアナさんのステータスオール2位で総合トップだからリアーナの体力どうなってんの?!
やべぇよ、マジやべぇって、公式チートじゃねーか。
………
て、入ってこないな?
あ、許可いるのか。
まずはリアーナを膝裏から腕に座れるように抱き上げてと。
「ティアナ、入室を許可する。」
「ありがとうございます」
ティアナさん、一礼して入室すると、そのまま俺の方までやってきて頭を下げ…させるかっ!!
「ティアナ、リアーナの事を見ていてくれたのだな。心より礼を申す。ありがとう。」
「えっ?」って顔をするティアナ様。
リアーナの突然の入室をとがめたりしないよー?
「リアーナ、我の時は良いが、父上の時はちゃんと気をつけるのだぞ?」
「…はい…ごめんなさい。」
「うむ、わかっているなら、それで良い。
さて、皆すまぬ。」
こいういときは、ちゃんと頭を下げないとねー。
王子様が軽々しく頭下げちゃダメだろうけど。
その行為に目を丸くして驚くハーレムズ。
アレスだけは普通に笑顔。
「大丈夫、大丈夫!気にするなって!リアーナちゃんだっけ?妹ちゃんもまっっったく気にしなくていいからな!」
………。
お前は気にしろっ!!!
あっぶねぇー、思わず声に出かけたわ。
校内は無礼講だけど、ここ外だからな?
その態度、本来アウトだかんな?
そんな訳でキョトンとするリアーナ。
そりゃそうよな?
今まで身の回りにこんな奴いなかったもんな。
「ありがとうございます……」
お礼を言えたリアーナは偉い!
ほんと偉いなぁ〜、うちの妹。
最高すぎんか?
「あーー、すまぬ、従兄弟殿。忙しくしてるところ悪いのだが少し時間をくれないだろうか?」
ゴタゴタしてるうちに、いつの間にかアイシャまで扉の前に立ってたよ。
別に公式の場でもないし入ってくりゃいいのに。
「この声?!アイシャ様!アイシャ様なのですね!!」
え?!なになに?! いったいどうした?!
すごい速さでアイシャに駆け寄ってったけど…
「おお、そなた、レニアではないか。久しいな。
ふむ、健勝なようでなによりじゃ。」
「はぁわぁぁぁ!!アイシャ様ありがとうございます。
覚えていただけていた事、心から嬉しく存じます。」
「はは、大げさじゃの。さて、すまぬが今、従兄弟殿に託された仕事の途中でな。
そなたが良ければ、仕事が終わった後にでも話そうぞ?
従兄弟殿、構わぬか?」
「ああ、かまわぬ。部屋を用意させるゆえ、あとでゆっくり話すがよい。
エレナ?」
「御意!」
さっとあらわれてさっと消えるエレナさん、やはり優秀だわ。
ぐひゅ…
え?! なんか聞こえてきた?!
こわっ!!!
「して、アイシャ。要件は?」
ということで、アイシャさんが持ってきたお仕事は、簡単なもんだった。防壁の物見櫓から木々が多すぎて警戒が難しいから、計画書に則って間引いて欲しいって。
ちなみにアイシャさん、今ジークフリードのお手伝いをしてもらってます。
何か手伝いたいと申し出てくれたからお願いした。
あと、リアーナは基本的に自由。ティアナさんはリアーナのベビーシ…げふんげふん…おも……げふんげふん…保護し……リアーナと一緒に自由にしてもらってます。
いやぁー、女の子って怖いね。
ベビーとか保護とか思った瞬間にすごい顔で見つめられたよ。
ほんと心が痛くなるようなね。
睨まなくてもあの顔されると、悪い事した気になるから、リアーナは意外と策士かもなぁ。と思いました。
さて、それにしても、イリスとクリスのあの感じ。
裏設定でもあったのかと疑ったけど、これ違うわ。
アイシャ関連だわ。
原因バッチバチに俺だわ。
レオンハルト様、疑ってごめんよ!!
はぁ…ゲームに準拠してるとは言え、この世界はこの世界で現実なんだなぁ…
つかさぁー、聖女と聖騎士の候補なんだろ?
そんな二人が、そんな目で睨んじゃダメでしょが!!!
今日も読んでくれてありがとうございます!
涼しくなってきたーーーーー!!!
というか、むしろ寒いっ!




