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えぴそーどにじゅーに

王都を離れて10日。ようやく森へと到着した。


にしてもなかなかヘヴィーな旅程だったよ。

ヘビーではなくヘヴィーな?“ヴィ“重要だから!唇ちゃんと噛んでね!


そこ重要だから!テスト出るよ!たぶんきっとmaybe!


てわけで、もうわけのわからないことを口走るくらい大変だった。

あの後、一人ひとりと契約を結び、最終的には九割以上の流民が俺の案に賛同してくれた。

満場一致にはならないだろうと思っていたけど…いざ抜けていく人たちを目にすると、どうにもモヤッとしたよ。


モヤッとしてたらエルザさんが抜けたのはほとんど部下と王国兵ですよって教えてくれた。


どうも情報収集に紛れさせていた人員を一旦外したらしい。


ちなみに森に着くまでに契約をさせず、再度人員を紛れさせるんだって。さすがにあの契約を王国兵や俺の部下にさせるわけにはいかなかったみたい。てな訳でほぼ全員が賛成したことになるんだってさ。


なんだかモヤッとがスッキリした。


で、次は屋台のおじさんとおねぇさん。

ドランさんにメリッサさんって言うんだって。


二人は正式に俺の部下となりました。


いやね、屋台の仕切り任せてたらかなり成果出してくれてさ。気に入ったのでそのまま雇い入れました。晴れて屋台部隊の部隊長と副部長に就任です。俺の部下って行っても私設隊の方だけどね。何気に王国兵になるより給料も待遇も良いんだけどさ。


そんなわけでエルザに部下をつけて貰い、屋台部隊を屋台ギルドとして創設した。ギルドの創設も、もちろん手配はエルザさん!


さすがです!エルエモンって呼ぼうかしら?


てことで、二人とも俺がレオンハルトだってあかしたら泣いて喜んでて少し怖かった。


正直、『さすレオ』が過ぎると怖い。


ちなみに、ドランさんは今回の森への移動に随行して貰ってます。メリッサさんは無法地帯にちかかった遊技場前の屋台をギルドとして取り仕切ってもらってます。


ただエルザが部下に着けた人員がとんでもなく凄い人達ばっかだったらしく、メリッサさんがドランさんに随行を交代してくれって泣きついてた。


随行するには、命の危険もあったから却下したけどね。


どう考えてもドランさんのが戦闘力あるし。ドランさん、元冒険者だったらしい。


膝に矢でもうけたのかもね。


さて、詳しく知らなかったんだけど俺の私設部隊って構成人員凄いらしい。世界的に有名な人間やら将来を嘱望された若手がわんさか平社員としているみたい。


まぁ、なにを言われても成果を上げていない偉人より成果を上げた二人に上役は任せますけどね?その話をしたら二人が感動して?泣いてた。『頼むから』って!何を頼みたかったんだろネー。スットボケー


俺にとって一番重要なのは二人がちゃんと成果をあげたことなんだけどね。


成果も上げてるし堂々としてりゃいいのよ。


つか、俺の部隊って成果を出せば出すほど報酬上がる方式だからね?実働職も事務職も研究職も働きたければ働きゃいいし。いやなら働かなくてもいい。労働時間なんて設定してないけど、基本的な給料は保障してる。


つか、基本給の時点で王国兵より高給だけどさ。


残業って概念はないかわりに、最低限与えられたノルマをこなせば一日1時間の労働でもいいし、すきなだけ休日作っていいんだよ。半年間のノルマ達成できないなら首あるいは降格だけどさ。


何事も成果次第って感じ。努力するのは当たり前。努力した上で成果を残せてこその職場。いわゆる成果主義だね。ちなみに事務職も研究職も労働にポイントを設定してそのポイントにそった成果制。後はそんな感じでってエルザさんに言っといたら上手いことしてくれました。


つかさ、テキパキ仕事をこなしてる人間とちんたらやって残業代むさぼる無能が給料一緒とかありえないでしょ?


仕事が出来るか出来ないかが明確に出ちゃうけどさ。俺ならテキパキ働いて効率的に残業もしたがる人間に給料やりたいし優遇したいからね。


なので分かり易いポイント制なのよ。まっ、この文化レベルだから出来る話だけどさ。ホワイト企業のホワイトって休みが多いことや残業が少ないことなんかね?


ま、そんなわけで契約関係は割とすんなり終わったんだけど次に柵の撤去が大変だった。


人が増えるたびに拡張していたからけっこうな量の柵となりましてね。放置するわけにもいかないし撤去するなら道中再利用しようってなりました。防衛って意味では簡単な柵があるかないかで大きく変わるんだって。なので道中、戦うことが出来ない人員が寝るテントや食料、貴重品をおくテントは簡易柵で囲ってました。


実際、魔物や野盗の襲撃に遭ったんだけど防衛柵はしっかりその役目を果たしてくれてた。つか、この襲撃がどこまで王国の差し金だったかわからないのだけど、森に着く頃にはスパイ確定の5名と未確定3名の内1名、計6名が消えてた。あと、エルザさんが把握してない者が一人いた。この者に関しては捕縛したらしい。一体何者なんだか?その辺はオヤジ殿に丸投げだね!


つかさ、間者は消すって言われてたけどさ。なんだかスッキリしないよね。必要なことだとわかってるんだけど平和な日本で育った俺には少々きついものがあったよ。


俺に出来ることは残された人達のケアだけだけどね。なので、残ったご家族は皆でしっかり面倒を見れる体制を整えたいと思います。


そんなわけで、ここまで10日けっこう厳しい旅だった。ようやく今朝森の入り口について一安心。


俺達が王都を離れて一週間後にちゃんとレオンハルト様の検挙隊も出発したらしいから、ここまでは予定通りなんだよね。たぶん、今日の夕方には検挙隊が森の入り口まで着くだろうし。


順調順調♪


その分エルザさんが大忙しみたい。いつも側に控えてるのに今日はあっちにいったりこっちにいったりと右往左往してる。


にしても、エルザさんの大変そうな顔は初めて見たわぁ。若干焦ってる???そんなわけでとても忙しそうです。そりゃ、この後俺の施設部隊に襲撃させて蛮族の所業に見せる一芝居うたないといけないんだから準備におわれるよねぇ。


とすっ!


「そこで止まれ!」


ほら、この通り。予定通りに襲撃きましたよ。


って、いくらなんでも矢の位置ぎりぎりすぎんか?この演出があるの知ってたから先頭歩いてたけどちょっと『ひっ』ってなったぞ。


「止まれ!みんな一度とまるんだ!」


「総員とまれ!!!!」


俺の声に併せてバルバロさんが大声をあげてくれる。人力拡声器だな。


「お前達、この森になんのようだ?」


なんのよう?ん?こんなやりとりするってたか???


「俺達はクライン王国からきた。森を拓き街を作るつもりだ。」


「森を拓く?この神護の森を拓くのか?」


『神護の森』?


えーっとそんな設定あったか?つか、シナリオかわってないか?役者さん役に入りすぎてるのか???


そういうのしなくていいのにっ!もうっ!とりあえず、あわせるっきゃねーな。


「ああ、そうだ。」


「馬鹿者!この森は神の力により守られている。神に認められし者以外にこの森は拓けん。わかったならさっさとされ。」


「拓くことはできる。」


「なにっ?!使徒様がいるのか?!」


「使徒?」


なんの話だ?


てか、これレオンハルト様は神の使徒とかいわないよな?『さすレオ』すぎてシナリオ改変したのか?!


……エルザか?!あいつやりやがったのか?!


「この森を拓くことが出来るのであれば、その者は神に選ばれし使徒様以外にありえない。」


えー、まじかよ!あの馬鹿やってくれやがった。


にしても、これどうするよ。レオンハルトができないといけないってのに。俺が森を拓いちゃったらまずいでしょが!


「俺には出来ない。が、出来る者を知っている。」


「それは本当か?!まさか、使徒様が…。お前は使徒様を知っているというのか?」


「使徒様かどうかわからないけど森を拓く力はある。森の入り口が拓かれていただろ?あれをやった方だ。」


て、ポカった!今の段階で森の入り口拓いた人間知ってちゃ不味いて!てか、この計画破綻してるじゃねーか!

え?なにこれ?どうすんのよ?アドリブは駄目だって。役者じゃねーのに対応できねーって!


「森の入り口?あそこをか!!まさか使徒様の従者とは…」


ヤバイヤバイヤバイヤバイとか思ってたら、急に目の前に人が現れるんだからびっくりするよね。ついさっきまで声だけのやりとりだったのにさ。


てーかーさぁー、さすが役者だよ。超絶美形の男性!

かっこいいのレベルが違うわ。


つか、この世界大概イケメンばっかだけど次元がちがってびびるよね。


「使徒様の従者殿、非礼を詫びる。私は族長の息子エルガーと申す者。従者殿、使徒様をわれらの村に招くことはできないだろうか?」


おお!無理やり方向を修正してきた!さすがや!こんな

感じで後ろの人達と切り離して話をすすめようってわけね。うんうん、使徒とかいらん設定の追加はゆるせんが、怪我する心配もなさそうだし使徒のくだり以外は良い改変かもな。


にしても、バルバロさんもなかなかの演技派だよなぁ。めっちゃおどろいたフリしてるじゃん。


「レオ様!私のうしろに!」


あ、ようやくエルザさん帰ってきたのね。朝から忙しそうだったものね。にしても、こいつも鬼気迫る感じがすごいねぇ。


「エルさがって。大丈夫」


「しかし!」


はいはい、エルザも演技うまいから。ちゃんとやれてるからね。


「大丈夫。」


めっちゃ警戒しながら俺の背後に付いたけど、確かにそうだよね。そんくらいやんないと真実味ないよね。


「またせたね。使徒様かどうかはわからないけど、この森を拓くことが出来る人物を君たちの村に招くことは可能だよ。あとでこの後ろの者にここまで連れてきて貰おう。だから、先に僕は君たちの村にむかってもいいかな?」


「来て頂けるのですか?!」


「え?うん。そのつもりだよ。」


「それはとてもありがたい。従者殿に最大級の感謝を!」


って、土下座かーい!それ感謝やなくて謝罪な!まったくなんとちゅー指導してるのか…。土下座とか、エルザに変なこと教えるんじゃかったよ、まったく。


「……か、感謝を受け取るよ。それじゃ、他の皆に指示を出してくるから少し待っててくれ。あと使徒様だっけ?その方をつれてくるように伝えてくるよ。」


「わかりました。準備が整いましたらお声掛けください。村までご案内いたします。」


にしても、極端すぎないかぁ?これくらいが自然なのか?判断つかねぇ。とはいえ、うまく事は運んでる。この後村いって蛮族の方々(役者)を仲間に入れて街おこしっと。


そんなわけでエルザとバルバロに伝え、予定通り森の入り口に野営地を作って貰うこととなりました。


で、森の入り口=国境の外なのでなんの問題もない。そこから、エルザにレオンハルト(偽物)を連れてきて貰えば問題なしですわ。村までの道のりはエルガーと出会った所に迎えを送って貰うことになってるしね。

問題なしっと。


にしても、エルザが強情だったなぁ。何度言っても付いてこようとするし。まぁ、その方がリアリティーあるけどさ。引き剥がすの大変だった。仕方なく最後は『命令』ってかたちにしたけど。それでもシブシブだったなぁ。『もし万が一があれば』ってわかりやすいレベルの殺気でイケメン脅しまくってたし。つか、わかりやすくビビりながらもそれに怯まなかったイケメン君。


君はよく頑張ったよ。


まぁ、そんなわけで王都を離れて10日。

物事は驚くほど順調に進んでいる。


いつも読んでくれてありがとうございます!

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