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えぴそーどじゅーいぃぃぃちぃぃぃ

魔法実験から数日。


ちょくちょくリアーナと交流を深めながら、いつも通り学校通い。ティアナも普通に学校に来てて、ホッと一安心。

あの事件の後、フーレル家から正式なお礼を頂いたものの、ティアナとは変わらず挨拶だけの日常さ。


ちなみにあの事件以降お茶会はしていない。まぁ、魔法の実験や事件の報告、処理やらで上手く時間が取れなかっただけなんだけどね。そろそろ落ち着いてきたし、お誘いしようかなと思ってたりする。


たださぁー、話題に困るんだよねぇー。何を話せば良いのか……。ちょくちょく城下に行ってんだけどさ。まったく思いつかないの!!話題!

俺ってここまでコミュ障だったか???


と、思っていたらトマスさんから連絡がありました!あのナイスミドルが本物の救いの神かと思ったよね。まぁ、忙しくてあれ以来顔あわせてないんだけど。例の件は全部エルザさん頼みになってます。


てなわけで、なんと!!


依頼していたロイヤル仕様のリバーシが全品納品されました!!しかも、他のバージョンもある程度目処がついたってさ。あとは売り上げを見て増産を調整するって。


てかさー、試作品を何度も渡されてたんだけどオッケー出したら即仕上げてきたよ。ホントマジでビビるレベルで仕事が早かった。まっ、エルザ挟んでるから異様な速さだったんだろうけど、一日に何度も改訂された試作品を届けられたのはマジでビビった。


つか、エルザがどんな仕事をさせてたのか少し気になるとこでもあるんだけどね。近日中にトマスさんのところに顔を出した方が良いかもしんないなぁ。


なーんて思ってる。


さっ、それはさておき、これで茶会も出来る!!

このリバーシさえあれば難攻不落のティアナ様も表情を崩せるはず!!!

そして、会話もこれで出来る……はずっ!!

なんかモノ頼みってのも情けないけどさ。


とりあえず、ロイヤル仕様のこれひっさげてオヤジ殿に報告とプレゼントが先かなぁ?

ぶっちゃけティアナ様に一番に渡したいけど……悩む。王様だしなぁ。

たぶん俺のしてること知ってるしなぁ……。

悩むなぁ……。


ん?、まてよ。まずは報告だけしときゃいんじゃね?


報告はするけど、モノを渡すのはティアナが一番ってことで!うん!それがいい!なんか妙案感ある!


よしっ!そうしよう!!


てことで、やって参りました。王城です!

エルザに先触れを出して貰って近衛に丁重なエスコートを受け、いざオヤジ殿の部屋に!

もちろんエルザもメイド姿で後ろについてきています。


「おう!どうした。あの件はもう落ち着いただろう?何か新しい事でもわかったのか?」


机の上の書類にぺったこーんぺったこーんとハンコをつきながら話すオヤジ殿。側にはフーレル卿も控えている。つか、宰相ずっとこの部屋いねぇ???そんな一緒にいるもんなの???


「私がいなければすぐサボるんでな。ヒドいときは数日王城から消えやがるんだ!」


聞いてないのに答えてくれたよ。その察知力恐ろしいね義父様。

まぁ、親の惨状を聞いて俺としては苦笑いしか出てこないんだけどさ。とりあえず、聞かなかったことにしておこう。


「いえ、グラハムの件ではございません。新たな娯楽をと思い、トマス商会に依頼していたモノが出来ましたのでご報告に参りました。」


「ほぉ?娯楽?」


「はい。簡単な盤上遊戯です。」


「もうできてるのか?」

うん。オヤジ殿興味津々だな。てか、フーレル卿が驚いた顔してるし。あれ?これ報告いってなかったのか?


「はい、出来ております。出来ておりますが申し訳ありません。最初はティアナに渡したく思っておりますので、報告のみとさせて頂きます。」


「まずはティアナにか。いいじゃんねーか?その感じ俺は好きだぜ!てーか、最近のお前は実にいい!その盤上遊戯を作ったのはティアナの為か?」


「そうですね……。ティアナを想って作りましたが、ティアナの為かと言うと私自身のためです。

とはいえ、作った理由の6割はティアナですね。」


て!フーレル卿いきなり泣き出したよブワッと!『そんなに想ってくれているとは……』とか言いながらマジ泣きしとる。


え?俺なんかやっちゃいました?テヘペロ


「残りの理由は?」


おお、オヤジ殿のフーレル卿みて顔しかめてるけど完全無視だ。


「1割は自由になる小遣いが欲しくて。のこりの……」


「ちょっとまて。小遣いなら渡しているだろ?お前達には一定の予算を組んで支給されているはずだが?まさか、使い切ったのか?」


げ!オヤジ殿の顔つきマジだ。まぁ、税金だもんね。俺達の小遣い。それをわからず散財してたらって思うと、そりゃ真剣になるよね。


「いえ、民の税だとおもうと使いづらいので、好きに使える自身のモノを用意しようと思いました。」


「マジか……」


て、今度はオヤジ殿が呆けたような顔してるよ。今までのレオンハルト様ならこんなこと考えないだろうし、やらないよねぇー。


でもさ、そのままレオンハルト様演じてたら俺殺されかねないからね!!『レオンハルト様は変わろうとしてる、これからも彼を支えるんだ!』ってティアナ様に思って貰えるように努力しないとね!


「残りの理由は民の娯楽が少なすぎると思いまして。ティアナとの話題にと色々調べてみたのですが平民の娯楽はとても少ない。ですので、国民に広く親しまれる遊具として売り出す予定です。1家に1台を最終目標にし、『手頃な価格』とはいえ労働意欲に繫がるような価格帯の平民用から貴族用、希少価値の高いコレクター用と3種類発売しようと考えております。」


「ほぉー、なかなか考え……「………ばらしい!すばらしいよ!レオンハルト君!!次期国王が妻を想い作り上げた国民的遊戯!なんて素晴らしいんだ!!ティアナはこれほどまでに想われていたなんて。親として君に感謝を送る。」


「あっ、いえ、はい。どうも。」


ぬっは!ビビった!!フーレル卿の、突然の興奮についてけねーよ!オヤジの言葉さえぎっちゃってるし、俺の話し方も素にもどっちまってるし!!運命力もねじ伏せるってすごすぎてマジでビビるわ!


「レオンハルト君!僕が君を最大限応援しよう!まずは全点買いとらせてもらうよ!」


「それは困ります!」


何言ってんのよ、このオッサン!暴走しすぎでしょうが!


「まぁ、落ち着け、二人とも。ヒースクリフの意図は理解できるが……そうだな、まずはレオンハルトお前が話してみろ。」


おおう!オヤジ殿。さすが、現国王。上手く仕切るわぁ。てか、フーレル卿の意図?全点買いとった後どうつかうかってことか?


んーーーー、独占目的ではないか。


さっきは独占すんのかよっ!!とか思ったけど。違ったのな。

さて、目的が独占ではないとすると……けっこう甘えて良いのかな???まぁ、言ってダメもとで聞いてみるか。


「ヒースクリフ義父様に全点買いとって頂くのは困ります。最終目標は一家に1台でありますが、これは王国民が自らが欲しいと感じ購入して貰いたいと思っています。ですので、平民用に関しては、すぐには無理だとしても少し頑張れば買える金額という設定にしたいのです。とはいえ、もし甘えて良いのであれば、義父様の裁量で1村に1台支給して貰えないでしょうか?」


「だってよ、ヒースクリフお・と・う・さ・ま!」


オヤジ殿笑いすぎですよ。まぁ、意図的にそう呼んだけどさ。


「なかなか義息子殿は甘え上手だね。ギリアム。1村に1台の配布と遊び方を教える教導官もつけよう。もちろん僕の私財でまかなうよ。国庫を開くのは義息子殿の本望ではないだろうからね。」


「ありがとうございます。」


「ただ、君が僕を義父様と呼んだんだ。その意味はちゃんと理解してくれているよね?僕は期待しているよ?義息子殿。」


うぇ!!!なんか上手く掌の上で転がされた?プレッシャーぱねぇんすけどっ!!!

義父様と呼んだのは早計だったか!!


て、まてまて、別にやること変わんねーしただ圧が増しただけじゃねーか。現状なんも変わんねーや。


「おいおい、二人で話しを固めてんなよ。俺を忘れるな!王様だぞ!!」


フーレル卿が呆れた顔でオヤジ殿を見てるんだけど。


「ずいぶん都合の良い王様だな。義息子殿が来るまで『もうやめる!息子に全部譲る!俺は王じゃない!』とか叫んでたのにな。」


「そんな過去のことは忘れたな。ヒースクリフ、時代は先を見てないと取り残されんだぜ。」


あっ、義父様イラッときてる。あの表情、本気でイラッときてるよ!


「お前は少し過去から学んだ方がいいぞ!」


「まぁ、気にすんな。でだ、レオンハルト。こっから本題だ。お前の義理の父はこう言ってるが出来が悪けりゃ、俺が止める。今日もってこなかったんだ、どんなモノかもわかんねぇ。そんなもんを易々とおもてにだせねーしな。」


「いや、それは大丈夫だろ。ギリアム。あのトマスが関わってるんだ、その時点で間違いはないよ。」


「そういや。そうだったな。トマスの野郎がすでにチェックしてんのか。してんだよな?」


「はい。私が試作したプロトタイプを持って商談に伺ったところ、トマス殿には絶賛頂き、必ず売れると言われました。」


「トマスが絶賛……?!想像がつきませんね。」


「ああ、なんでこの馬鹿息子はそれをもってこなかったんだよ。トマスが絶賛したモンなんて数えるほどしかねーってのによ。」


うんうん。良い具合に二人とも興味津々だよねぇ!いい感じいい感じ。てか、ハードル上がりすぎて『なんだこんなもんか』なんてなんないと良いけど。


そこはかとなーく、不安だわ。


「で!名前は?なんて言うんだ?」


「名前はリバ……」


リバーシでいいのか?俺の世界の名前で良いのか?いや、でも……うーん。


「リバってのか?」


「あ、いえ。義父様からご助力頂けるとなったので元から考えていた名前でいいか悩みました。」


「ほぉ?ちなみにどんなゲームなんだい?」


「簡単に説明すれば黒と白のコマを交互に並べ、挟むことで自分の色に染める陣取り合戦です。」


「へぇ、いいねぇ。今の君たちを現した遊具なんだね、すばらしい!」


へ?なんのことだ???意図がわからんのだが???


「それなら、銘はティアナでいいんじゃねーか!まさしくそれだろ!」


ちょ!オヤジ殿何言ってんだ!たしかにティアナに向けて作ったけどあからさますぎるだろーが!!


「あー、たしかに。ギリアムの言うようにティアナは言い得て妙だね。ただまぁ、直接的すぎて義息子殿は不満みたいだし『アシュク』っていうのはどうだい?」


「『アシュク』ですか?初めて聞きますがなにか意味のある言葉なのですか?」


「お前マジか!」


やっべ!またやっちまった。オヤジ殿の反応を見るに誰もが知ってる言葉って感じじゃん。

つか、レオンハルト様の記憶がない俺にそんなもんわかんねーっての!


「まぁ、演劇に興味が無ければこのような反応になるのかもね。となると、劇場などに足を運ぶ機会が少ない平民には、この銘の意味も伝わらない可能性があるのか……。」


演劇??劇場?『演目にあるなにか』なのか???あー、そいや劇場はデートスポットにあったな。けっこう高額で行っても、内容も見れずに2頭身キャラが劇場に入って終わりだったわ。


その内容の一つって事か?


「詳しくはわかりませんが『アシュク』にしましょう。直接的でもありませんし。義父様から頂いた銘ですしね。」


「おお!そうかい。嬉しいことを言ってくれるね。娘に送られる国民的遊戯に私が名付けられるなんてとても名誉なことだよ。ありがとう。」


「い、いえ、まだ成果はなにもでていな……」


「ばかやろう!トマスとヒースクリフを取り込んだ時点で間違いなく成功するぞ!確実にな!それよか、『アシュク』で決定でいいんだな?」


オヤジ殿の言葉に義父様ニヤニヤしながら頷いてるし。なんかこわっ!!!


「はい。その銘で売り出そうと思います。」


「わかった。細かいことは後でコイツと取り決めておけよ。お前んとこはエルザの仕切りだろ?」


「はい。父上。細々とした内容はエルザに任せております。今後の打合せもエルザに任せるつもりですがよろしいですか?」


フーレル卿をエルザにお願いするのって不敬になんないよね?そのへんの感覚まったくわからんのだが?つか、未だ自分の立ち位置わかんねーし。


「僕はかまわないよ。取り決めは多岐にわたる。拘束してしまう時間も増えるだろう。今は君の時間を僕が拘束するよりも、その時間を娘に使って欲しいからね。」


「お心遣い痛み入ります。」


「よろしく頼むよ。義息子殿。そうだ、名前の逸話に関しても教導官に説明させておくよ。楽しみにしているといいよ。」


「はい、ありがとうございます。」


「よし!ならあとはお前らの好きにしろ。レオンハルト、また報告に来い。あと『アシュク』をさっさと持って来い。楽しみにしてる。」


とっとと茶会を開けって事ね。りょーかいであります!お父様っと!


「かしこまりました。三日後に招待出来るよう準備をすすめ戻ったらすぐに手紙を書きます。」


「それなら僕が伝えておくよ。必ず三日後の茶会に娘を出すからよろしくね。」


「ありがとうございます。フーレル卿。父上、フーレル卿、本日は貴重な時間をとっていただき誠にありがとうございました。」


「ぶっふ!なんだお前それ!最近まじで面白いな。私用で来たときは、んなこと言わなかったろーが。」


と、オヤジ殿の大笑いを聞きながら王の執務室を後にした。

んーーー、わからん!どう振る舞えば正解なんだよっ!誰か教えてくれ!!


ちなみに『アシュク』という名の演目は愛し合う男と女が相手に先に「愛してる」と言わせようとする愛の頭脳戦だったらしい。LOVE&WARってどっかで聞いたような内容だなって思った。


今日も1日楽しむぞーーー!!


読んでいただきありがとうございます。

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