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えぴそーどじゅー

あの後リアーナを部屋まで送ってぐっすり休みました!それで、今日はまたもや学園をおやすみして王城にいます。


なにしてるかってと、昨日聞いた土木魔法ってよくわからない魔法の検証。


兵士の練兵場の隅っこを借りて穴を掘ったり地面固めたり。切り倒せるような木がなかったのでとりあえず地面に向けてちびちびと。


そのおかげで一つわかったことがある。

戦闘利用は出来ないってこと!

かなーーーり無理をして落とし穴!!


ああ、無情……。


土の壁を作るとか出来ないのよねぇー。

それが出来たら壁を固めて防壁とかできたのに……。


穴が掘れるのも人工的に加工されたモノがない場所だけだし、手を触れるのが条件になってるし、非常に使いにくい!しかも、穴を掘るだけ!!

見える範囲にどこでも穴ぼこ作れたら戦闘にも使えたろうけど、手で触れた位置に発動なら地面を割る位できないと使えないっての!!


ちなみに地面を割るなんてことは夢のまた夢だよね……orz


ええ、出来ませんとも!!


とはいえ、地面に触れてさえいれば落とし穴は作れる。突っ込んできた人間を行動不能にするくらいなら出来そうなんだけどね。


それに、未開の土地を拓くにはとても優れた魔法だと思う。いくら魔法を使っても疲労を感じない。


エルザいわく、土属性の魔法適正でも同じような穴を作れるけれど、そこそこ魔力を消費するらしい。俺が練習で作った規模の穴は、術者がヘトヘトにへばるレベルなんだとか。


それを考えると非常に燃費がいいのではないだろうか?複数回の使用は必要だが、人が住める程度の洞窟なら余裕で作れる……と思う。


だって、洞窟は城内で作るとこないからね!まだやってないからわかんないけど、感覚的に簡単そうだっておもうんよ。


次にこの魔法で地面を固められる。


これ、地味だけど非常に優秀!

地面に手をつく必要があるのは同じ。だけど、一瞬で道が出来上がる!馬車二台が横に並ぶ位の幅で深さ2cm位なら、けっこう長い距離の道が作れるとおもう。


石畳とかレンガで舗装とかそんなことまで出来るわけではないから踏み固めた道程度。でもね、この世界でその程度の道を作るのがとても大変なんだって。


どう大変かって?何人もの人で地面を叩いて固めていくんだと。だから、都市間の道繋ごうと思うと年単位の事業になるらしい。土魔法でなんとかならんもんかと思うのだけどなんともならんらしい。


世の中ままならんよね。


てか、試してないから確証はないけど、この魔法を駆使すれば山にトンネルを掘っても崩れずにトンネルを作れると思う。

ある意味シールド工法?


まぁ、周辺国が戦時下にあって、魔法戦力が必要とされる時代には、一見不向きな魔法だと思うよねぇ。


火の魔法で目の前を火の海に変えるとか、万里の長城がごとき土の防壁を出現させるとか。そういう魔法の方がわかりやすいもんね。


たぶんそういう系統の魔法みたいに『わかりやすい強さ』がない魔法適正だから、レオンハルト様はこの適性を嫌ったんだろな。しかも、王家の人間は元々保有魔力量も多い。レオンハルト様はその中でも飛び抜けて保有魔力量が多いって設定だからより悔しかったのかもねぇ。


しらんけど。


つか、どんなとこでも道を作れるってすごいアドバンテージで十分凄い魔法なのに勿体ない。


「おにぃーーーさまぁーーーー!!!」


と、レオンハルト様の考察をしていたら元気いっぱいに走ってくる妹が!!!


ヤバイマジで天使降臨しとる!!


後ろから追いかけるバトラージュも昨日と違って笑顔だし。警戒はだいぶ緩くなった気がするよ。


「おう!リアーナ、おは……ぐふぅ!!!」


リアーナのロケット頭突きがレオンハルトの鳩尾に突き刺さった!!!


妹よ……ちょいちょい兄を殺しに来てないか……


「おはようございます!おにぃさま!!」


おおおお!満面の笑顔!!!

ロケット頭突きもこの笑顔を見れるなら全くきにならんぞおおおおおおお!

と、気づいたら頭を撫でていた。


「ふにゅー、おにぃさま、今朝はなにをなさっていらっしゃいますの?」


うん、とてもかわいい。

妹ってこんなに可愛いモノなのか?

否!!

絶対に違う!

家にはあのグリードがいたんだ!!あの七つの大罪の悪魔が!!!


アニメ、ゲームに出てくるような姉妹は姉妹のいない男が作り出した空想の産物だ!


姉も大概傲慢だし絵に描いたように強欲な妹!姉妹というのは七つの大罪の具現だと思う。


まぁ、たまにほんっとにたまぁーーーーーに良いとこもあんだけどね。たまに……。


となると、やはりリアーナが天使と言うことに帰結す……


「おにぃさま????」


やべ、ちぃーと暴走してた。


「あ、う、うん。昨日リアーナとエルザが褒めてくれた魔法のテストをしていたんだ。」


「おおお!土木魔法なるものですね!わたくし全属性に適性があると言われたのですがその魔法は使えないみたいなのですよ。」


「そうなのか?こんな感じの魔法だぞ。」


リアーナを降ろして地面に手を触れ、そこからさくっと穴をほる。深さは1メートル程のモノだけどね。

掘るって言っても次の瞬間には穴が出来てるのだけどさ。


「すごい!!おにぃさま、すごいです!!!」


え?そうなの?なにが凄いの???

って、バトラージュも、あんぐりしてるし。


「えーと、これはな「おにぃ様この地面の土はどこにいったのです?」」


「土?土なら……なんて言えば良いんだ?俺には認識できる道具箱みたいなとこに入ってる?とでもいえばいいのか?説明は難しいが俺が所持してるよ。」


アイテムボックスとかインベントリとかいって伝わるのか???


「ほほぉー。所持されてると言うことは出すことも出来るのです?」


「もちろん!」


言いながらサクッと穴を埋めるとリアーナの目がキラキラと光って……。なんかワクワクしてるな。


「すごいです!すごいです!!おにぃ様の魔法は空間魔法と土魔法が同時に作用してるのですね!!しかも、あの規模の穴を一瞬で!!凄すぎです!!」


え?そうなの?詳しいことわかんないんだけど?凄いのこれ???


「リアーナ様の言う魔法属性を同時行使してるのであればがまさに伝説の魔法です。ただ、土木限定となれば用途は限られるでしょうが……」


エルザの方を見てたら答えてくれた。

んーーー、魔法としては凄ってことね。


「ふむ、ちなみにリアーナ、空間魔法では土の出し入れなどはできるのかい?」


「あ、アイテムボックスの魔法ですか?」


あるのね、アイテムボックス。けっこう一般的な魔法なのね。


「まさかおにぃさまも知ってたなんて、感動です!!」


ん?一般的ではないのか?!

予想外の反応だぞ???


「先生が言うには大昔に存在した魔法らしいのですけれど、術式が失われていて再現できないと。モノを送る事は出来るのですが、送った後には消えてしまい取り出すことが出来ないらしいのです。」


送れるけど取り出せない???


となると、この魔法凄いな。一度取り込むと取り込んだモノを考えただけで構成されている内容まで細かくわかる。その上、そこから一種類だけ抽出する事も…たぶん出来る。となるとたしかに規格外の魔法だわ。


「レオンハルト様、発言をお許し頂けますか?」


「ん?構わないよ、バトラージュ。この場では気にせず話してくれ。」


「ありがとうございます。すこし気になったのですが土に含まれたであろう虫やモグラなどはどうなっておられます?」


「虫?あー、虫ならアイテムボックスみたいなとこに入ってるな。モグラはいない。」


その答えにエルザがはっとした表情を浮かべ部下を呼び出すと次々に指示を出し、バトラージュに頭を下げている。


一体なんなんだよ?

置いてけぼりの俺とリアーナちゃん。


「おにぃさま、どうしたのでしょうか?」


「んー、俺にもわからないよ。急に慌ただしくなったけど……たぶん俺のことだと思う。」


「そうですよね。とても気になります。」


「だねー」


と、平和な兄妹の会話をしてるうちに着々準備は進められてた。


「レオンハルト様、すみません。少しその魔法の実験をお願いしたいのですがよろしいですか?」


「構わないが……なにをすればいい?」


「ありがとうございます。それではこちらへ。

リアーナ様は少しこちらでお待ち頂きますようお願いします。」


あー、めっちゃついてきたそうな顔してる。


「……わかりました……」


んー、連れて行っちゃダメなのか???


「少し気になることがあります。凄惨な事態も考えられますので……」


さすがエルザさん。連れて行っちゃダメなのか?って聞こうと思ったらこっそり教えてくれたよ。血生臭い内容になるかもしれないってことね。


やだなぁー……はぁ……。


「リアーナ、少し待っていてくれ。すぐ戻る。」


「わかりました、おにぃさま。早く戻ってきてくださいね?リアーナはいつまでもお待ちしております。」


おおう!わかったよ、リアーナ!すぐ戻るから。


と、やってる内に騎士団の訓練所まで連れてこられました。

でもって、エルザに指示された場所を縦横深さを2m範囲の指定で『地固め』。

これを5箇所行った。


その結果、5箇所とも共通して一定の深さまで地面が沈み踏み固められたようになったのだが、エルザが仕掛けたであろうギミックにより少しずつ結果は違っていた。


1箇所目は正方形に少しだけ地面が沈み綺麗に出来上がった。


2箇所目は正方形の真ん中に三つの穴がボコッと音がして出来上がった。


3箇所目は正方形の真ん中に三つのだけ地面が沈まず少しだけ山を作っていた。


4箇所目はいびつな丸をかくように地面に穴があきグチャッと嫌な音がした。


5箇所目は逆に丸を書くように地面が沈まない場所が出来ていた。



その結果にエルザは満足したのかふむと呟くと今度は縦横深さが2mの範囲で穴を掘ってほしいと伝えてきたのでサクッと一箇所目の穴を掘る。


特別強い疲労感があるわけでもなく綺麗な立方体の穴が出来上がる。


「レオンハルト様、今掘って頂いたモノをこちらに出して頂くことは可能ですか?」


ということで、一箇所掘っては土を出していくことに。


結果はなかなか興味深いものになった。


と言うことで結果はこれ。


1箇所目、指定通りの縦横深さ2mの穴ができ、イベントリから出したモノは砂やら石やら特に変わった物がなかった。


2箇所目、今度も2mの穴を掘り土を出していく。

すると、3つのひしゃげた兜も出てきた。たぶん、これが地面を固めたときに3つできた穴の原因だろう。ちなみに、アイテムボックス内の表記は『潰れた鉄の兜』となっていた。


となると、この後何が埋まっていたんだろうか?と、興味が湧きサクサクと掘り返し中身を出していく。


3箇所目、土だけ回収されて兜が三つの穴の底に残ってた。。

エルザさん曰く魔法付与された兜だったらしい。


でもって、4箇所目。これは最悪だった。

まるくひしゃげたからなんぞや?と思っていたらアイテムボックス内に土、潰れた死体、血が表示されたわけよ。アイテムボックスから出してみたら潰れたオッサンの死体がでてきたわけで……。念じるだけで中身が出てくるのはせめてもの救いかな……触れたくないしさ……とはいえ、マジやめてくれ。なんとか耐えたけどエレエレしそうになったわ!!


ちなみに、エルザの話だと朝一番に処刑された死刑囚の遺体を使ったんだと。


しらんわっ!!


で、最後の5箇所目。

これさぁー、4箇所目で死体出てきたから嫌な予感がしてたんだよねぇ。

まぁ、思った以上にヒドいことにはなってなかったんだけど、生き埋めにされたグラハムが縄で手と足を逆エビのように縛られた上に鉄製の手枷足枷をつけられて穴の底に横たわってました。


なんか、酸欠っぽい感じでヤバそうだったけど死んではいなかったっぽい。まぁ、土だけ消えてグラハムが残ったときにエルザが横で「ちっ」って舌打ちしてましたけどね。


そんなわけで、めちゃくちゃヒドい実験だったけど面白い結果はえられたよ。どうにも、保有魔力が関係してるようで、ある一定以上の保有魔力があるとインベントリには取り込めないみたい。死ぬと魔力もなくなるから魔法の効果範囲に入るみたいだけどね。とっても安全設計だわ。


とはいえ、どれくらいの魔力量があると取り込めないのかはわからない。これは今後の課題かなぁ。もしかしたらモグラやヘビといった自然の動物レベルならアイテムボックス送りになるかもしれない。


さて、もし生き物を殺せるとしたら『地固め』かな。これを行うとその範囲内に居る者は窒息する可能性があるっぽい。グラハムは周りの土が固められたせいで酸素が一気になくなって酸欠おこしてたみたいなんだよねぇ。まぁ、生き埋めにされてる時点で酸素量少なかったろうけどさ。でもさ、準備工程が多すぎてふつうに戦闘や攻撃として使えないっての。


そんなわけで、結局軍事利用には適さないって事だった。なんつか、なんでみんな道については考慮しないんだろうか?不思議すぎる。


あと、次はないと思うけど人の死体は辞めてくれ……いや、マジで……。

レオンハルト様じゃない俺にスプラッタ死体に耐性なんてないからなっ!!!


レオンハルト様に耐性あるかしらんけどっ!

いつも読んでいただきありがとうございます。


涼しくなりましたね。から寒くなりましたね。って季節に変わりましたねぇ。


風邪引かないように、皆さんも気をつけて〜。

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