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46 燈球探索10 炎岳6

 燈の玉が、燃え盛る山の中から宙に放たれ、ゆっくりと空に吸い込まれていった。


 その小さな球体は、まるで天を割っていくやりのように、力強く空を切り裂いていく。


 球からあふれだした光は瞬く間に夜空を染めていく。



「やったな。桜夜」


 小さく微笑み、手の中の瓶を握りしめる。



 その瓶は、桜夜にプレゼントするために、作ったハーバリウムだった。


 キミハに、炎狩人になるために渡した本と一緒に買った、ハーバリウムの本を見ながら。


 桜夜が、燈の玉を取った時に、喜んでもらえるように、一生懸命作った。



 寂しさ。 悲しさ。


 それらの感情に耐えるように目を閉じる。



 くそ。


「届け」と願い、地面を蹴る。


 風と一緒に走っているようで心地がいい。


 頭の中に一瞬の静寂が広がって、視線が目標をしっかり捉えた。


 勢いよく、振り上げて手を放す。



 透きとおった液体が夕陽に輝く。


 瓶の中で眠る花々が揺れ、光に照らされてその色彩が際立った。



 燃え盛る火山の中にスッとその瓶が入っていった。



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