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☆44 燈球探索10 炎岳5

火も、気持ち程度だけど、少し収まってきたような気もする。


私は、あと少しであの中に飛び込むんだな。


怖さを抱えながら、震える手をこすり合わせて暖める。



「8時だな」


指揮を執っていたレジェンドの炎狩人の人が近づいてきた。



「これ。つけて行け」


端夜の手は震えている。


自分の胸元に輝いていたバッジをそっと外し、私につけた。


優しく温かい。


戸惑う私に柔らかく微笑む。


「列夜先輩にもらった物があるから心配するな」


口元がゆっくりと広がって、仄かに微笑む。


後ろのレジェンドの人を振り返ると、「今回は特例だな。お前は立派な炎狩人だな」と笑う。


「ありがとう」


「頑張れ。燈の玉取ってくること信じてるから」


「そうだぞ。思い切っていって来い」


「キミハちゃん。頑張って」


端夜と迅斗、宵華先輩。集まった炎狩人や街の人達が大きな声援をくれる。


「ありがとう」


何度思ったか、何度行ったか分からない言葉を私はまた紡いでいる。



炎狩人になりたい、そんな夢をくれた。


命を助けてくれた。


生きたいという気持ちをくれた。


踏み出す勇気とか、怖いものから逃げずに向き合っていく力をくれた。


世界の美しさを教えてくれた。


「ありがとう」


流れ出す涙を抑えながら、そして、もう一度、私はその言葉を紡ぐ。


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