36 定期テスト2
朝のマラソンでも、外に出るだけで、額に汗が滲む。
木々の間で、セミの鳴き声がけたたましく鳴く。
プール学習も本格的に始まり、水面が日光に反射してギラギラ光る。
夏の暑さが体の芯に燃えていく、沁み込んでいく。
定期テスト本番。
一抹の不安を抱えながら、それでもきっと大丈夫だと言い聞かせて、会場に入った。
入試のときの緊張が蘇り、ぞわぞわとした感覚。
ゆっくりと椅子を引いて、軽く座った。
息をゆっくりと丁寧に吐いて、心を落ち着かせる
「では、皆さん。席についてください」
炎月講師が教壇に立ち、それぞれの席がテスト用紙の白に埋まっていく。
緊張が走り、鼓動が大きくなる。
握りしめた鉛筆が汗で滑り、コロコロと地面に落ちていく。
カサッ。
机の表面で髪が滑る音が小さく響き、静かな教室の中でその音が一瞬空気を変える。
微笑んだ。
そして、足元に落ちていた鉛筆を拾い、私の前に差し出した。
「ありがとうございます」
「大丈夫」
鼓舞するように力強い声。 小さくそれでも心にあっと響く。
緊張によって冷たかった心臓が温かみを持ち始め、落ち着きが戻ってくる。
「始めてください」
その声とともに、視界がクリアになっていき、目の前の文字に頭が集中していく。
ペンを走らせながら、鼓動のリズムが戻っていくのを感じる。
「止め」
800点の筆記・実技テストが終了した。
結果発表に微かな不安と大きな期待を胸に秘める。




