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32 学校生活2

「閃華と関わらない方がいいよ」


 学校生活が一ヶ月ほど過ぎた頃、輝羽が告げた。


 ヤイルと話しながら、校庭に来たところ、そう言われて心がざわついた。


「どうして?」


 言葉に詰まりながらも、かろうじて出した一言。


「輝羽が嫌なこと言われたんだってさ」



 ヤイルはいい子だよ。


 傷つける気なんて、きっと、無いんだよ。


 でも、きっとだった。


 言いきりたかったけど、その声が出なかった。



 静海は、怖くなかったのかな。


 いや、多分、怖かったんだろうな。


 だけど、それでも言ってくれた。



 ヤイルのことはまだ知り合ったばかりで、全部を知ってるわけじゃない。


 だけど、私も信じよう。



 だけど、その気持ちは霧の中に消えていった。


 ヤイルがそのことを拒否した。


「輝羽たちと仲よくするなら、私と関わらない方がいいよ」


 その言葉がずっしりと、重みをもってのしかかる。


 ヤイルと離れて、輝羽とこのまま仲良く。


 それは、苦しい。



 ヤイルのことは好きだし、距離を置かなきゃいけないのはもやもやする。


 それに、裏切りたくない。



 このまま進んでしまうのは嫌だから。


 どうなったとしても、しっかり話そう。



 きっと、大丈夫。


 私はそう言い聞かせて眠った。


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