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11 燈球探索4 家々

 朝、目を開けると、すがすがしい青空だった。


 美しい。


 そう、まさに感じながら、私は深呼吸した。


 心が安らぐような感じで、暖かくとてもいい気分。



「おはようございます」


 端夜が眠たそうにあくびをしながら、やってくる。


「ああ」


「端夜。今日はどこ行くんだ?」


 迅斗がそう聞くと、端夜が懐から探査機を出した。


「四キロ先の家が多い地域だな」


「そうか。うまくいくと、いいな」


 迅斗が、よっしゃあと気合を入れるように声を上げる。



「近くの店で朝飯を食べたら、一時間ほど歩くからな」


 歩く。


 最初の方は二人に話しかけるくらいの余裕があったのに、三十分くらい経った今は、ぜぇぜぇと、肩で息をしてしまう。


「こんくらいで、疲れるか?」


 余裕だろというように、誇らしげだ。


「慣れてないんだから、仕方ないだろうが、もう少し体力をつけて方がいいだろうな」


「分かってますよ」


 なんとか、やっと、目的の場所に辿り着いた。


 やっと、終わった。


 そう思ったのに、本番はここから。


「先輩俺らはどこ探せばいいですか?」


「そうだな。あそこの家までは終わったから、こっちの家を頼む」


「了解しました」



「じゃあ、一軒ずつだな」


「カノウキミハ、お前はこの家を調べてきてくれ」


 古ぼけていて、屋根の瓦がめくれている、見るからにお化けでも出そうな家。


「あの、どなたかいらっしゃいますか」


 ドアを叩く。


「燈の玉がお庭にあるかもしれないので、確認させていただきたいのですが…」


「あ? 燈の玉か」


「物には触るなよ」


 そう言い残して、扉を閉じた。


 じゃあ、庭の方を探すか。


 見るからに、枯れた芝生と風で吹いてきたごみが散乱していて、やる気をなくす。


 ハア。


「やるしかないか」


 せっせと、芝生やごみをどかして、探す。


「あの。手伝いましょうか」


 さっきの、男性。


 やさぐれた顔から、申し訳なさそうな顔に変わっていた。


「あ。すみません」



「燈の玉、なさそうですね。ご協力ありがとうございました」


 深々と、頭を下げて、立ち去ろうとした。


「ああ。そういえば、バッジをつけていないのは、どうしてなんですか?」


「えと、見習いというか、何と言うか」


「そうなんすね。親父が、炎狩人好きで、会ったら絶対手伝えよって言われたんで。こんな言葉、何にもならないような気もしますけど、応援します」


「ありがとうございます」


 怖そうと、思ってしまった。


 だけど、いい人だった。



「さっきの家、探し終わりました」


「そうか。次はこの家を頼む」


「はい」


 その家に向かって、走り出す。


「あ。待て。炎狩人になる学校の件だが、来年の三月に入学試験があるらしいと、先輩が言っていた」


「三月。そうですか」


「ああ。だから、それまでは俺と迅斗に同行してもらいたい」


 その顔は、心なしか赤い。


「強制ではないが、勉強にもなるからな」


「よろしくお願いします」


 私はそう、頭を下げた。


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