表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/51

10 燈球探索3 茂み

 翌日、私は端夜と迅斗と他の炎狩人と一緒に、燈の玉を探していた。


 茂みへ移動し、草の中を探る。


 汗で煌めく額を拭って、空に灯る太陽を眩しそうに仰いだ。


「炎狩人。少しだけ興味が湧いてて」


「そうか」


 端夜は全く表情を変えなかった。


「お前は、なぜそう思った?」


「世界が美しいかはわからない。だけど、炎狩人は美しいと、思ったから」


「炎狩人が美しい、か。 なるほどな。 確かに、そうだな」


 目の前で必死に燈の玉を探す炎狩人を見上げた。


 見惚れるように、声を吐き出した。


「応援させてもらう」


 仄かに笑う。



「ほら、早く仕事に戻るぞ」


 正義感が強くて、野望があって、そのために眩うほどに輝いて。


 夢。 だなんて私らしくない。


 夢なんか、私には一度もなかった。


 どうせなれないのに、願うなんて無意味だって思ってた。


 でも、せっかく異世界に来たんだから、私らしいなんて自分しか知らないし、挑戦してみるのもいいのかもしれないな、と思う。


 そう思った途端、逃れられない欲望のように、なりたいという思いが込み上げてくる。


 胸が高鳴って、心が焦がれる。


 やっぱり、なりたい。


 逃れられない欲望のように、今の私はただ、それだけだった。


 それが、敵うことのない運命だとは知らずに、純粋に。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ