表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

のろいのアプリ

作者: 笹木 人志

 呪いのアプリというものがある、機能としてはBLUETOOTHを使って携帯同志の画像の転送が簡単にできるというものだ。

 ただ、バグがあるらしく、時折同じアプリを入れている携帯が近づいた時に、勝手に画像が転送されてしまう事があるらしい、個人情報とか関係なさそうな、風景とかならまだいいが、自分や友人の顔写真や、人には見せられないような写真がそんな事になったら、たまったものではない。

 しかも、他端末の検索をし続けたりするので、バックグラウンドで動作し続けるのだが、それを回避する設定がない上、メモリーリークまで起こして、端末の動作がどんどん遅くなってくる。

 それで、ノロいのアプリだとか?言われているらしい。


 いや、そんな事で、納得してはいけない、私の端末にそのアプリが入って居た頃に、他人の写真が勝手に転送されたらしいのだが、その見知らぬ人達の笑顔の団体写真の足下には、血まみれの私の姿が映っていたのだ。とんでもない加工をするアプリだと思った。


 こんな心霊写真みたいのが、アプリで転送されたとSNSでアップしたのが間違いだった。転送された写真に満面の笑みで映っていたのは半グレの連中で、すっかり目を付けられた私は、人気の無い山中の小屋に拉致され、全身をぶったたかれ、まさに血の海に浮かんでいるような状況だった。


 私は、今ふわりふわりと浮かんでいる。抜け殻となった自身の体をながめ、ため息をついた。


 あれは、やはり呪いのアプリだったのだろうか?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ