第八話
俺は学校から帰った後、いつもと同じようにコネクトでDTIOを起動した。
「さてと、まずは……」
俺はゲーム内からRunaさんにハヤッターの個人チャットでメッセージを送った。すると数分後には返信があり、DTIOのキャラネームを教えてもらえた。そしてゲーム内で会うことになった。
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ー真也がメッセージを送った直後ー
私は家に帰っている途中、一つの通知が携帯に届いた。
「なんだろうこんな時間に?」
私は携帯の電源を入れると、アカウント名トゥルーからの一件の通知と書かれていた。私はあまりにも驚きすぎて、声も出なかった。
「え、嘘……なんで?」
私はハヤッターを開くと、個人チャット欄に通知が来ており、私はその通知を開いた。そこにはこんなメッセージが送られてきた。
Runa様
突然のご連絡失礼します。あなた様が送ってくださったイラストを拝見いたしました。とても素晴らしいイラストに感銘をうけました。そしてそんなイラストを描かれるRunaさんに頼みがあるのですが、もしよろしければ詳しいことは面と話したいのでDTIO内で合流しませんか。
よいお返事がもらえるとうれしいです。
私はそのメッセージを見た直後、反射的にぜひお願いしますと送っていた。そしてDTIO内の名前を打ち込み、二時間後に合流することになった。
「嘘……あのトゥルーさんに会える……」
私はいつもよりも速足で帰宅した。
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「二時間後か……じゃあそれまでの間何してようかな」
おれはRunaさん改め、ルナさんとの約束の時間までそれなりに時間が空いたためどこかで時間をつぶそうか考えていた。
「よし、金稼ぎでもしてくるか」
俺は転移してモンスターのいるエリアに移動した。
「さてと、ボスモンスターはっと……」
俺はエリアの中を慣れた様子で歩き出し、ボスモンスターがいるエリアに向かっていった。
数十分後には俺の目の前に一匹の魔物がいた。そして俺が魔物に視線を向けると俺の目にその魔物の情報がはいってきた。
【スネークドラゴン Lv.6000】
蛇のような下半身に、上半身は西洋の竜を思わせる姿をしている。そしてその大きさは優に二十メートルを超えるほどの大きさだった。
「おーおー、相変わらずだなぁ」
俺はそのモンスターを無防備に眺めていた。俺の視線に気づいたのか、スネークドラゴンは威嚇してきた。
「シュロロロロログゥワァァァァァァァアア!」
「相変わらず蛇なのかドラゴンなのかわからん鳴き声しているな」
俺の言葉はわからないだろうが、馬鹿にされたのを感じ取ったのか、その蛇のような尾をぶん回して攻撃してきた。その攻撃は的確に俺の胴体にむかってきた。しかし俺はその場から微動だにせず、上半身を血液に変えて回避した。
「シュロロロログゥワァ?!」
俺の種族はかなり特殊な種族になっている。βテスターの特典と奇跡のような豪運がかみ合い、俺の種族はDTIOで唯一無二の堕天族と真祖吸血鬼のハーフとなっている。そして真祖吸血鬼の能力の一つに身体を血液に変化させ、自由に変化・変質させることができる【血液操作】というスキルのおかげだ。
「ほい、終わりっと」
俺はそのまま腰にある剣で首を一刀両断した。スネークドラゴンはあっさりとポリゴン体となり、素材が俺のインベントリに収納された。
素材を回収した後、時間を見るとそれなりにいい時間となっていた。
「さてと、戻るか」