第六話
途中で視点変更があります!
「うっわなにこれ……」
俺は朝起きてハヤッターを見ると通知がとんでもないことになっていた。今もナイスの通知と返信がちょくちょく来る。
「まじかよ……」
俺は携帯の通知をいったんオフにして学校の準備をし始めた。
ー真也がハヤッターに投稿してから約三十分後ー
真也が投稿した内容はいたってシンプルだった。
【急募】
とある理由からイラストレーター様を探しています。下記の条件に該当するイラストレーター様はお手数ですが返信をお願いします。また、御自分のイラストを載せてくれると助かります
・DTIOをプレイしていない。もしくはDTIO内のギルドに所属していない方
・デジタルイラストが描ける方
お依頼する方はこちらから改めてお声がけさせていただきます。
この投稿がされると、十分でナイスは一万を超えた。そしてたくさんのイラストレーターが真也投稿に返信した。その後深夜にもかかわらずトゥルーという単語がトレンド入りした。
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私大代凛月は【Runa】の名前で活動しているフリーのイラストレーターだ。今日はある依頼の絵を完成させるため、日が変わるまで作業をしていた。
「ふぅ……さて、寝る前にハヤッターでもみようかしら」
私は携帯を手に取り、ハヤッターを開いた。するとそこはまるで祭りがあったかのように高速でいろいろなイラストレーターさんが自分の書いたイラストを載せながら返信していた。
「な、なにがあったの?!」
私は検索欄を開いた。そこにあるトレンド欄には、トルゥーの単語がトレンド入りしていた。
「トゥルーさんがどうしたのかしら?」
私もそれなりにDTIOをしているため、もちろんソロトッププレイヤーでDTIOの顔といっても差し支えないトゥルーさんは知っている。何ならフォローして通知オンにしているほどだ。
「え、トゥルーさんがイラストレーターを募集している?」
私は目を疑ったが、目をこすった後に携帯をもう一回見るとそこには先ほどと同じことが書かれていた。
「一応私も返信しておこうかな……」
私は自分の中でも特に気に入っている四枚のイラストを載せて返信した。ただ選ばれるとはあんまり思って無く、宝くじを買うのと同じ感覚だった。
「よし、明日は講師として呼ばれてるしもう寝なきゃ!」
私は明日の仕事に備えて携帯の電源を落とし、眠りについた。