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VRMMOでソロトップランカーの俺、ソロを辞めて最強ギルドを作ります!~最強による最強への育成~  作者: 鏡花
第二章:ギルド拡大

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第三十九話

めっちゃ久しぶりに書いた気がします

 ラールの飛ばした水の矢は的確に蛇ドラの尾やヒレなどを撃ち抜く。蛇ドラの体に当たらなかった矢も地面に広がっている毒液に直撃させて毒を薄めている。


「足元の毒液の濃度を下げました。 多少であれば触れても問題ないですよ」


 そう、上から俺たちに声をかけるラール。まぁ、俺は多分おまけだろう。


「【風斬(ウィンドスラッシュ)】!」


 ルナさんが魔法を唱える。生み出された風の刃は的確に放たれ、蛇ドラのヒレを少し切り裂く。これ程レベル差があれど、防御の薄いところにあたれば多少はダメージは入る。


「すごい、こんな威力……」


 ルナさんは自分の手のひらを見つめながら呟く。トレント狩りの時と同じ魔法であるが、威力、速度ともに当時よりわずかではあるが上昇している。ラールのバフもあるだろうが、ルナさんのレベルの上昇も一因だろう。

 しかし蛇ドラの鱗を切り裂くほどの威力には届いてないようだ。まぁ、これはおいおい解決する問題だろう。


「シュロロロロ……」


 自分より格下であると認識していたルナさんに傷をつけられたことに腹を立てたのか、蛇ドラはその長い体を伸ばして、勢いよくルナさんの方に目がけて突進する。単純な質量攻撃であるが、今のルナさんからしたら、掠ったりでもしたらひとたまりもない。そう、掠ったりすればだが。


「おっと、させないよ〜」

「シュロ?!」


 俺は自身の体を血液化させ、蛇ドラとルナさんの間に割り込むと、右手を大きな拳上に変化させて、蛇ドラを顎の下から上に向けておもいっきり殴り飛ばす。唐突に顎の下から強烈な衝撃を受けたことで、間抜けな鳴き声を上げながら蛇ドラは仰け反った。


「あ、ありがとうございます」

「気にしないで、じゃんじゃん攻撃しちゃって。 覚えたてのあれとかさ?」

「で、ですがまだ使ったことないので制御とか……」

「大丈夫だって。 ほら、俺がいるでしょ? あとおまけのラールも」

「聞こえてますよ!」

「あ、やべっ」

「ま、ものは試しっていうし、やってみよう」

「は、はい!」


 俺が離れると、ルナさんは詠唱を始めた。俺はその様子を遠くから眺めている。


「止まることなき旋風(つむじかぜ) 理に反し集い給え。 生きとしものを削り裂く 星の息吹を今ここに」


 このゲームにおける詠唱はそれなりにちゃんと意味が定義づけられている。効果が絶大なもの、例えばサーナがイベントのソロモン初戦の時に放った氷獄世界(ニブルヘイム)といったようなものは、単純に即発だとイカれているため、遅延的な意味を持つ。

 そしてもう一つの意味、それは初めての魔法や扱いに慣れていない魔法を自身の頭の中で的確にイメージするためである。これに関して言えば、リラに血液化の使い方を教えた時と同じ、イメージの補完と大差ない。


「まぁ、あとは詠唱ってなんとなくファンタジーじゃん?」

「【旋風砲(ウィンドバスター)】!」


 ルナさんの持つ杖の先端に風が渦巻きながら発生する。そして、最後の魔法名と共に一つの風の塊が放出された。その風の塊は蛇ドラの右目に直撃する。その瞬間、風の塊は弾け、複数の風の刃となって蛇ドラの目を切り裂いた。


「グゥワァ?!」


 流石の蛇ドラといえど、無防備な瞳に魔法を直撃すると相応のダメージを受けたようで、ポタポタと血が目から垂れる。


「はぁ……はぁ……う、うまく出来た……」


 ルナさんは肩で息をしながら俺の方を見た。俺はとりあえずサムズアップしておく。現役高校生に大した返答は期待しないでほしい。


「さて、リラは……ラールが見ているみたいだな」


 リラの方に目を向けるとラールが上空でヘイトを買いながら、リラに攻撃が行きすぎないように管理している様子が見える。

 そしてリラはというと、ラールが鱗に対してつけた傷などに対して、攻撃を繰り返している。


「とはいえ、まだまだかかるよな、このペースだと」


 レベル差による数値の暴力というものは無慈悲である。今現在の蛇ドラのHPは二割ほどしか減っていない。この二割も、最初のラールの矢と俺の殴り込みがほとんど与えたようなものだろう。


「まぁ、そろそろ一旦終わるか。 課題も見つかったし……ラール!」

「そろそろだと思っていましたよ……リラさん、お離れになってください」

「は、はい!」


 ラールがリラに声をかけると、リラはすぐに蛇ドラから離れる。離れきったのを確認してから、ラールは魔法を展開する。


「裁け 穿て 我に反するその大罪 その身を持って贖い給え」


 ラールのやつ、普段あんまり使わない魔法を使うな? このカッコつけたがりめ。


「【消滅之断光(ロスト・ライト)】」


 そう唱えると共に、空が輝き出す。上を向いてなくても眩しさを感じるほどだ。そして光は蛇ドラに降り注ぎ、特大の光柱を生み出す。輝きすぎて、光の中の様子はわからない。

 そして数秒後、光柱が消えると共に空は元に戻った。蛇ドラの姿はすでになく、密集した光によって焼けこげた大地だけが俺たちの目前には残されていた。

旋風砲(ウィンドバスター)

風の塊を放出し、衝撃を受けるとその場で風の刃を複数生成する


消滅之断光(ロスト・ライト)

高温高圧の光を対象の上空から降り注がせる光魔法の上位魔法。座標指定型であり、動き回る敵などに対しては効果が薄い。

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