第三十六話
4ヶ月ぶりの更新らしいです。え、ほんとですか?
ボスラッシュイベントを回せるだけ回し、何回か魔剣ガチャもして今回のイベント期間を終えた。個人的には結構満足度の高いイベントだったと思う。
「面白いことも分かったしな」
俺は両手に持つ二振りの魔剣を改めて見る。その魔剣はどちらも同じ銘がついており、見た目は全く同じだ。ダガータイプの魔剣だが、一つ奇怪な点は鍔の部分が笛の様になっており、吹くことができるという物だ。
【魔剣08:獣操刃笛】という銘の魔剣、デザインも消費した素材も同じ。だが不思議なことに、固有能力が違っていた。
「片方は従魔や召喚物の強化、そんでもう片方は動物類の友好度の上昇……ね」
片方は戦闘特化の効果を持っているが、もう片方はエンジョイ勢が好む効果である。つまり同じ魔剣を持っていても効果が同じだとは限らないということだ。
「トルゥーさん、どうしました?」
「何かありました?」
「いや、大丈夫」
ルナさんとリラに呼ばれて、二人の方に歩いていく。その二人の近くには、討伐されてポリゴン体になって散っているモンスターたちの姿があった。
「どう? レベル上がった?」
「あ、はい。私は上がりました。 ルナさんは?」
「私も少し上がりました」
イベント終わった後、二人からの要望があってレベル上げに協力している。数日ほど続けていたから、二人のレベルも上がっている。ルナさんは120、リラは元のレベルが低いということもあってか70まで上がっている。
「うん、二人ともそこそこレベル上がってるし、そろそろあれ行ってみるか」
「「あれ?」」
「まぁ、ついてくればわかるよ」
俺は二人を連れてある場所に移動する。平原にいた俺たちの周囲の景色は、一瞬にして数メートルもある高い木々に囲まれていた。
「ここは?」
「あ、初めてくる?」
「え、あ、はい」
「ここは雨毒の密林エリアだよ。 あ、ちなみに足元の水たまりには毒が含まれてるから踏まない様にね」
俺が足元の水たまりを指差す。それを踏みかけたリラはジャンプして避ける。
「トルゥーさん、雨毒の密林って確か」
「そう、ボスモンスターのいるエリアだね」
「で、ですよね」
「まぁそんな強いボスじゃ無いから大丈夫だよ」
「そ、そうですか……」
「うん、今回は俺も手伝うし」
そんな話をしながら歩いて行き、俺たちの目の前にはボスモンスターの姿が……なかった。その代わり、見知った人影があった。その人影はこっちに気づくと、歩み寄ってきた。
「あれ、もしかしてさっき倒しちゃった感じ?」
「えぇそうです。 申し訳ないですね」
「や、これにかんしてはしゃーないわ。 俺ら周回したいんだけど、一緒にする?」
「そうですね……特にやることもないので、お二人さえよければご一緒させていただいても?」
「あ、えっと……どなたですか?」
「あ、これは私としたことが……失礼しました」
そう言ってフード付きの該当の装備を外して、服装を変える。そのタイミングで非公開にされていたネームタグも変更する。そこには、俺のよく知る名前が書かれていた。
「改めまして、私は【大いなる毒蛇】の、ラールと申します。 以後、お見知り置きを」
そう言って丁寧にお辞儀するラール。リラとルナさんは、驚いて固まっていた。
獣操刃笛
所有者:トゥルー
効果:笛状になっている鍔を吹くことで、所有者の従魔や召喚物のステータスを上昇させる
概要:刃渡二十センチほどの、藍色の刀身をしたダガータイプの魔剣。鍔がホイッスルのような笛になってる以外、特に変わり種はない
獣操刃笛
所有者:トゥルー
効果:笛状になっている鍔を吹くことで、周囲の敵対していない動物の懐き度を上昇させる
概要:刃渡二十センチほどの、藍色の刀身をしたダガータイプの魔剣。鍔がホイッスルのような笛になってる以外、特に変わり種はない




