第二十五話
お久しぶりです、こっちも適当に更新していくつもりです。
ルナさんとリラの参加が決まってから、あっという間にイベント日になった。俺はベッドから上半身を起こし、一回体を大きく伸ばす。凝り固まった体が解されていくのを感じる。
俺はベッドの近くに置いてある小さな冷蔵庫からキンキンに冷やしておいたエナドリを一つ取り出す。
「やっぱこれを飲まないとね」
俺はカシュッと言う心地よい音を立てながらエナドリの間を一気に飲み干す。シュワシュワとした炭酸が喉を通り、寝ぼけている俺の頭を一気に動かす。
「イベント開始まで時間はまだあるし、ちょっと体を慣らしに行ってこようかな」
俺は無造作に菓子パンを食べながらそんなことを呟く。
「えーと、ハヤッターはっと……」
パンを片手でもち、食べながらスマホを操作する。イベント日ということで、ハヤッターも盛り上がりを見せている。
「さて、じゃあ行くか」
俺は食べ切ったパンのゴミを捨ててから、空調をつけてベッドに寝転んだ。
「コネクトオン」
俺はコネクトを起動させて、DTIOの世界にログインした。
「よーし、まだみんなはログインしてないな?」
DTIO内のフレンドリストを見て、みんなのログイン状況を確認する。イベント開始時間まで、何しようか考え込む。
「う〜ん、久しぶりに配信でもしてみようかな」
俺は不定期で配信をしており、たまに暇な時に、適当にマップをふらつきながらファンと会話をするのが楽しんでいる。
「んじゃ、配信開始っと」
俺はハヤッターの配信機能を使って配信を始める。タイトルとかはいつも適当だ。
「おぉ〜、土曜日とはいえ、朝早いのにみんな元気だねぇ」
俺が配信を始めてから、数分で視聴者数は五桁に到達する。コメントがすごい速さで流れていく。
「えぇと、なになに? 『今日のイベントは配信するんですか?』ね。 悪いんだけど、配信はしないよー」
俺は時折流れるコメントを気分で返しながらマップを歩いていく。ちなみに、今いるマップは古都エリアと言われるエリアだ。その中の日本モチーフのエリアを散策している。時折モンスターが襲ってくるが、基本的に回避して、針状に変化させた血液で薙ぎ倒していく。普段からこんな感じでやっているので、視聴者ももう慣れている。
「うわ! 高額ハイチャだ」
コメント欄に、金色のフレームで囲われたコメントが流れる。これは有料でコメントする機能、ハイパーチャットと呼ばれるものだ。金額に応じてフレームの色が変わっていき、金色のフレームは一万円以上の高額なチャットだ。
「まずはリースレットさん、ハイパーチャットありがとう! えーと、『突然失礼します。 まずはギルド設立おめでとうございます。 質問なんですが、メンバーの募集はしていますか? もしされてる場合、条件はありますか? 私はトゥルーさんほどではないですが、それなりにDTIOをやりこんでいると思っているのでチャンスがあるのか知りたいです』か。 うーん」
俺がコメントを読み終わると、コメント欄は結構盛り上がっていた。『よく聞いた!』 や、『俺も知りたかった。』 などのコメントが比較的多く見受けられる。
「えーと、間違ってたら申し訳ないんだけどリースレットさんって確かソロランキングで最高百位ぐらいの人だよね? なんでそんな俺のいる度にこだわるの? それぐらいの実力があればいろんなギルドから誘われてるんじゃないの?」
俺がそういうと、リースレットさんはすぐにコメントで返事をしてくれた。
「『はい、そうです。 歴戦の集いにも一度声をかけてもらいましたが、断りました。 どうしてもトゥルーさんと同じがよくて、今まで無所属のトゥルーさんの真似をしていました」ね。 お、もしかして俺のファンボーイってことか? 嬉しいねぇ」
俺はニコニコの笑顔でそう答えた。その後すぐに、申し訳なさそうな表情をしながら質問に答えた。
「でもごめんな? 今の所メンバーの募集はしてないんだよね。 みんながそうって言いたいわけじゃないんだけど、もし俺の名前を使って犯罪行為をしたりとかされたら、真偽はともかく信用がなくなるだろ? そしたらスポンサーさんに顔向出来無くなっちゃうからな。 だから、今のところは俺が実際に会って、この人ならいいなって人をスカウトするって形にしてるんだ」
俺がそういうと、納得したようなコメントがたくさん流れた。みんな物分かりが良くて助かるぜ。
その後は特に問題もなく、雑談をしながら配信を続けていた。十数分ほど配信をしていると、バトとサーナのログインが確認できた。
「お、じゃあ待ってる人たちがログインしたみたいだしこれで終わるわ! みんなありがとうね。 今日のイベント楽しもうねー!」
俺は手を振りながら、配信を閉じる。そして、俺のギルドハウスに転移した。
更新頻度が増えたら読むよーっていう方はいらっしゃいますか……?




