第十八話
お久しぶりです。こっちの更新です
「わ、私なんかがいいんですか?!」
「え、逆に何がダメなの?」
鳩が豆鉄砲を喰らったような顔でリラが聞き返してきた。え、俺なんか変なこと言ったかな?
「だ、だって、トゥルーさんがつくるギルドですよね?!」
「うん、そうだよ」
「だ、だとしたら私なんか不釣り合いですよ!」
リラは早口でそう言いながら両手をブンブンと振っている。
「まぁ、そうなるのが普通なのかぁ」
「そ、そうですよ! お、お誘いしてもらえたのは大変うれしいのですが……」
「じゃあ問題ないね!」
「話聞いてました?!」
「うん、聞いてたよ?」
「なら!」
「だってギルドを作る理由は強い人を集めたいからじゃないからね」
「え?」
「あくまで勝手な想像になるけど、そういう人たちって俺の名前目当てっぽいじゃん?」
「ま、まぁ……たしかに……」
「俺はさ、みんなで楽しく強くなれる、そんなギルドを作りたいんだ」
「みんなで、楽しく……」
「だから大事なのはさ、リラがどうしたいかだよ」
「私が、どうしたいか……」
「さて、もう一度聞くよ。 リラ、俺の作るギルドに入らない?」
俺は手を差し出しながらそうリラに問いかけた。
「わ、私でよければ、是非お願いします!」
少しの間、悩んでいたリラだったが、結果的には俺の差し出した手を握っていた。
「ようこそ、俺の作るギルド、【真なる絆】へ!」
俺はリラの両手を取ると、上下にブンブンと振りながらリラを歓迎した。
一分ほどリラを振り回した後、俺たちは一度落ち着くことにした。
「それで、他のメンバーは決まっているんですか?」
「実は、まだ正式なメンバーはまだ」
「そうなんですか?」
「うん。 何人か声をかけてみようかなって人はいるけど、正式なメンバーはリラが初めてだね」
「そうなんですね」
「というか正直なところ、まだギルド自体作れてないんだけどね」
「なんでです?」
「今、イラストレーターさんに依頼してギルドエンブレムを制作してもらってるところだから……ん?
「どうしました?」
「ちょっとごめん、通知が」
リラと話していると、一件の通知が入った。通知を送ってきたのは、今しがた話題に上がっていたイラストレーターのルナさんだ。
「お、ちょうど話していたイラストレーターさんからだ」
「いいタイミングですね」
「えーと、なになに……お、ギルドエンブレムができたから確認のため一度会いませんか? だって。 ちょうどいいし、リラもついてきなよ」
「いいんですか?」
「大丈夫でしょ」
「そんな適当な……」
「今聞いてみたけど、いいって。 じゃあ行こうか」
「それ、拒否権ありませんよね?」
「まぁ断ってもいいけど、その場合……」
「場合?」
「縛ってでも連れていくよ」
俺は両手を血液操作で縄状にしてウネウネと動かした。我ながらよろしくない絵面だと思う。もちろんその光景を見たリラは苦笑いしている。
「それなら行くしかないですね」
「じゃあ行こうか」
俺はリラを連れて、ルナさんとの待ち合わせ場所に向かった。




