第十七話
久しぶりにこっちの更新を……あと、この趣味作品が1万PV突破しました!ありがとうございます!
初めてリラと会った日から一週間が経った。俺はまたリラと会っていた。
「それで、どうだった?」
「どうだった……とは?」
移動しながら俺はリラと話していた。ちなみに今の俺は狐面だ。
「あの、言い合ってた相手のことさ」
「あ〜、あれからまだ会ってませんよ」
「そうなの?」
「はい」
「あ、じゃあさぁ」
俺はイタズラを思いついたこのような顔をしてリラに提案した。
「その人に俺のこと教えていいよ」
「え?!」
「いい仕返しだろ?」
そう言われたリラはびっくりした顔を隠しきれていなかった。
「俺もこの界隈じゃある程度は有名だし、そしたらちょっとはスッキリするだろ?」
「いや、あの、ある程度どころか一番有名なんですけど……」
「まぁその辺は置いといて」
「置いといていいんですか?!」
「まぁ、言うかどうかはリラに任せるよ。 もし言って何かちょっかいかけられるようだったら」
「だったら?」
「俺が懲らしめてやるよ」
俺は力こぶを作る動作をした。
「そうですね、わかりました」
そういってリラは微笑んでいた。その後、俺たちは前と同じく血液操作の練習に励んだ。リラはセンスがやっぱりいいみたいで、既に腕程度なら難なく変化させることぐらいはできるようになっている。その成果を試すためにそこらのモンスターを狩っていたため、リラのレベルも上がっている。
「あの、トゥルーさん」
ん?なに?」
休憩中、俺はリラに話しかけられた。
「トゥルーさんは、ギルドとか入らないんですか?」
「あ〜、その質問しちゃうか」
俺はソロランカー、正確にい言えばソロランク上位十人の中で唯一ギルドに所属していない。これは結構知られていて、世の中のネット記事にはなぜ所属しないのかの理由を推測する記事すら出ている。
「あ、あの、無理なようだったらお答えしなくても」
「ん? 別に隠すようなことでもないし良いよ?」
俺は手に持っている携帯食料をポイっと口に投げ入れて、飲み込んだ後に理由を話した。
「名前目当てが多かったんだよね」
「名前目当てですか?」
「そ。 ギルドシステムが実装された頃には俺はすでに一位だったんだ」
ギルドシステムはDTIOが発売してから半年後に実装された。その時の俺はすでにソロランクで一位を取っていた。
「当時は物珍しさに他の人が作ったギルドに一回だけ所属したんだ」
「そうだったんですか?!」
「そ。 でもそこでさ当時のギルマスがちょっと自慢癖があってね」
「あ……なんとなく想像がつきました」
「多分その想像と大体同じだよ。 その人が俺のことを自慢して、俺の名前を出して他のプレイヤーに嫌がらせや横暴な注文をしていたりしたんだ。 それで嫌気を差して俺はそのギルドを辞めて、その後は一度も正式に加入はしてないよ」
「なんか、ごめんなさい……」
「別に隠してることでもないから良いよ別に」
質問をしてきたリラがすごい申し訳なさそうな顔をしていた。別に気にしなくても良いんだけど、そうはいかないんだろう。
「あ、俺からも聞いていい?」
「あ、はい。 どうぞ」
「リラってどこかギルドに入ってる?」
「い、いえ今は特に」
「ちょうどよかった」
「ちょうどよかったとは?」
「もしよかったら、俺の作るギルドに入らない?」
俺はリラをギルドに誘った。




