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VRMMOでソロトップランカーの俺、ソロを辞めて最強ギルドを作ります!~最強による最強への育成~  作者: 鏡花
第一章:ギルド結成

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第十二話

 俺に煽られて怒りが頂点に達したリクラースはウィンドウを操作して、俺に決闘の申請をしてきた。


「ルールは……HPが一割未満になるか、相手の降参を受け入れるかの二択か。 まぁ一般的なルールだな」


 これらに加えて、勝者は敗者に対して色々と強制させることができる。今回の場合は、敗者は勝者に対して装備、アイテムに素材などの献上(内容は勝者が決めることができる)、毎月ゲーム内で稼いだ金銭の二割の譲渡を半年行う事と書いてある。


「おいおい、まさか逃げるなんて言わないよな?! さんざん煽ったんだ、その落とし前はきっちりとつけてもらうぜ!」


 俺が送られたルールを確認していると、リクラースはなかなか決闘が始まらないことに対してイラつきだした。なんだこいつ、こんなに簡単に怒り出して。機関車なのか?


「まぁ、このルールでいいよ。 ただ……」


 俺は、ルール改編の要求を送りながらリクラースに言い放った。


()()()()()()()()()()()()

「なぁっ?!」


 俺の発言にリクラースをはじめとした周囲の取り巻きからやじ馬までざわめきだした。ちなみに今の俺は名前の非公開に、普段とは違う格好のため、俺と気付いている人はルナさんとアルフィストさんの二人だけだったりする。


「お、お前……本気でそれ言っているのか?! 馬鹿にするのも大概にしろよ?!」

「だって、そんぐらいしないと相手にならないもん」


 俺はさも当たり前のことかのように言い放った。それを聞いたリクラースもとい、機関車は顔を真っ赤にして体をワナワナと震わせながら取り巻きの集団たちに指示を出した。


「おいお前ら! お前らも来い! こいつを(なぶ)り倒すぞ!」

「「「「「「「おぉ!」」」」」」」


 リクラースの取り巻き立ちもリクラースの怒気と俺の煽りのおかげ? でやる気満々だ。この場合だと殺る気かな?


「あ、あの……私のせいですみません……」

「いえ、ルナさんは何も悪くないですから」

「でも……」

「安心してみててください」

「は、はい」


 自分のせいでこんなことになったと思っているルナさんが、俺に謝罪をしてきたので、その必要はないと言っておく。まぁ俺がこいつら機関車(リクラース)たちに石炭投げ入れたようなもんだから、その責任は取らないとね。


「おいおい、泣いて詫びるなら今のうちだぜ? まぁ許すつもりはねぇけどな!」


 決闘直前になり、リクラースは俺に近寄りながらそんなことを言い放った。俺はその言葉をさらりと受け流しながら言い返した。


「はいはい。 その強気の発言が決闘が終わった後に言えるといいね」

「んだとてめぇ……」


 そしてこのタイミングで、決闘が用意ができた。俺たちは決闘用の特設エリアに転移させられた。決闘用に設けられたエリア、そこはコロシアムのような空間だ。そしてこの決闘の様子は生配信されており、だれでも見ることができる。きっとさっきのやじ馬たちも見ているんだろう。


 《決闘開始まであと十秒……》


 機械質なアナウンスが響き渡る。その間に俺たちはお互いに武器を取り出した。相手は大剣のリクラースをはじめとした、弓が一人、杖、片手剣、槍がそれぞれ二人づつといったよく言えば攻撃的、悪く言えば脳筋バカの編成だった。対する俺はというと、


「これでいっか」


 俺はウィンドウから一本の木製の片手剣を取り出した。名前は訓練用木剣、何の強化もしてない本当にただの木剣だ。


「てめぇ、おちょくっていられるのも今だけだからな」

「どうでもいいよ。 ほら始まるよ」

 《三……二……一……決闘開始》

「行くぞお前らぁ!」


 決闘が始まると同時に、機関車(リクラース)たちは一直線に突っ込んできた。その後ろで弓を構えている奴と魔法をすでに数発乱射している奴らもいる。


「おらあぁぁぁぁぁぁ、あぐぶっふっ!!」


 意気揚々と突っ込んできた機関車(リクラース)は、俺の木剣の一振りで仲間を巻き込みながら後ろの壁まで吹き飛んでいった。


「てめぇ……何しやがった……」

「何ってただ剣を振っただけだけど?」

「嘘をつくな?!」

「嘘なんかつくかよ。 ちょっと小細工がされているだけの木剣だよ」

「小細工だぁ?」

「とんでもないノックバック効果の代わりにダメージが必ず一ダメになる小細工のされた木剣」


 俺は近寄りながらこの木剣の効果を言い、機関車(リクラース)が立ち上がったタイミングに合わせて木剣を横なぎに振るい、今度は右側の壁まで吹き飛ばした。










 決闘がはじまってから五分後、HP状況はというと、俺がフルHPで、機関車(リクラース)たちは平均して三十ダメ程度しか喰らってない。そこだけ聞くとほぼ進展してないように聞こえるが、実際は、


「や、止めてくれ……」

「い、いやだぁぁぁぁ、あぶっ!!」

「く、来るな……来るなぁぁぁぁああ、あぐっ!!」


 ほぼ全員戦意を喪失し、木剣から逃げ回っていた。何度も降参をしようとしてくるが、返事の代わりに木剣をお見舞いしてやった。


「嬲り倒すとか大口叩いてたのに、もうおしまいなの?」

「た、頼む。 もうやめてくれ……こ、降参するから!」

「聞こえないなぁ~」

「あぐっ!」


 俺は吹き飛ばされた機関車(リクラース)のもとに行き、彼の顔の真横に木剣を構えながら話しかけた。


「ひいぃ! も、もうやめてくれ! 頼むから!」

「あれぇ、決闘が始まる前のあんたはどこいったのかなぁ?」

「お、俺が悪かった……だ、だからもうやめてくれ……頼む!」

「もっと決闘を楽しもうよ。 大丈夫、時間はたっぷりあるから……ね?」

「うぐぅはぁ!!」


 それから一時間ほど八人の男の悲鳴と壁に打ち付けられる音が続き、機関車(リクラース)たち全員のHPが一割未満になったことで決闘の幕が閉じた。

訓練用木剣

所有者:トゥルー

効果1:攻撃時のダメージを一に固定する

効果2:ノックバック効果を大幅に上昇させる

概要:ただの訓練用の木剣。トルゥーの悪ふざけによる魔改造でこうなった。

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