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頭の中には世界が広がっている  作者: 真っ赤なゴミ箱
第1章 睡眠と世界の関係性
8/50

貧富の差

「、、、」



「、、、」



「、、、あのさ、、」



「ん?何?」



「何じゃなくてさ、何でついてくるの?」



「気になるから。それだけじゃダメなのか?」



「ついてきても、何もないって。それにこの状況。周りの人からどう見られてるか分かる?」



「知らん、周りの目なんてどうでもいい。」



「貧民と王よ。ばれたら面倒なことになるわ。早く帰って。」



「王とかいわれてるけど、そんなん知らんし。別にいいだろ。」



「、、、、はぁ、、、、」



市場で目について気になった人物。

名をミシェラというらしい。

あの大きい城に帰ったところで、何があるわけでもない。

帰るといえば、この世界にいる状態がいつも続いているわけではないだろう。

その恐らく限られている時間で、この世界を知るには自由に動くこと。

それが大事だと思うんだ。



「勝手にすれば?」



「そうさせてもらう。」



ミシェラは、建物の中に入っていった。

見たところ、材質は木で、元の色が分からないほど朽ちてしまっている。

周囲は雑草が生い茂っており、先ほどの城とでは環境に雲泥の差がある。

何かゴミでも捨てに行ったんだろうか?

ミシェラは中々戻ってこない。

ひたすら待ってみる。

10分位経っただろうか。

扉が開く。

ミシェラだ。



「何してんの?ここを見てくんじゃないの?」



「は?ここって、ゴミ捨て場か何かじゃないのか?」



そう言うと、ミシェラは顔をしかめて。

拳を握り、小刻みに震えていた。



「ここが私の家よ!」



吐き出した声と共に顔はより険しくなっていき、

こちらを睨みつけている。

後ろからは、ミシェラよりも小さい子供が。

先ほどの声に導かれたのか、周りの扉も開き始める。

その扉の存在も開くまで気が付かなかった。



怠け者の俺でも、これは一瞬で理解できた。

貧富の差。

王族には王族らしい暮らしを。

貧民には貧民相応の暮らしを。

僕の世界では見たこともない。

否、見なかったことにしていた真実に触れてしまったのかもしれない。



「、、、ご、ごめん、、」



「ミシェラ!あんた何やってんだ!」



突如、響き渡る怒声。



「王様をこんなところに連れてきて、何やってんだって聞いてんだよ!」



飛び交う暴力。

見せしめのように、殴られている。

そして。



「王様、、、この度は本当に本当に申し訳ございません。このような場所、早くお帰りください。」



「そ、その子は?」



「どうかお気になさらず。すべきことをしたまでです。」



「でも、、」



「ささ、お早く。」



殺気立っている。

それは肌で感じている。

あの子。

ミシェラは大丈夫だろうか?

もう一度見てみる。



今は帰った方がよさそうか、、、

だが、あの子が気がかりだ。

明日また来よう。


今日はめちゃくちゃ暑かった、、、

執筆中も中々厳しかったです。

でも、夏休みはなるべく毎日投稿したい、、、

、、、、多分、無理だな(笑)

何はともあれ暑い中読んでいただきありがとうございました。


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