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頭の中には世界が広がっている  作者: 真っ赤なゴミ箱
第1章 睡眠と世界の関係性
7/50

ミシェラとの出会い

「どうしたものか、、、」



アレウスが去って、一人となってしまった。

話を聞くと、俺はこの世界では一番の権力者にあたるらしい。

好きにしろってことか。

いいだろう、勝手にやらせてもらおう。

まずは、この世界をより詳しく知ることだ。



「どちらに行かれるのですか?」



外に出ようとした俺に見張りが声を掛けてくる。



「この世界のことをもっと詳しく知りたい。」



「それは、大変すばらしいことかと。何せここは王様の理想郷。突き詰めていけばいくほど、より良いものを手に入れることが出来ると思います。是非、道行く国民たちに問いかけてみてください。皆、王様の言葉には素直に答えてくれると思いますよ。」



「人が一番多いのは、何処だ?」



「そうですね、、、やはり、市場の方になるかと。」



「行ってくる。」



「は。お気をつけて。」



ここユーランドからそう遠くないところにある。

この世界の約半数近い人口が集まっているという市場。

名をアスタ市場という。

魚、肉、野菜などといった食べ物はもちろんのこと。

生活に欠かせない雑貨。

暮らしていく上で納めるべき費用。

その全てを行うことが出来る。

市場に入った途端、周囲の視線がこちらの方を見るようになった。

その視線の種類というのは、俺が現実世界で受けてきたものとは違う。

侮蔑。

軽蔑。

嘲笑。

そのいずれにも該当しない。

むしろその逆であった。

羨望。

そこには、それが溢れていた。



「王様がお見えになったぞ!」



「ああ、尊いお方。」



「感謝恐悦至極でございます。」



「王様だ!ああ、かっこいいなー」



年齢を問わず、誰からも尊敬される。

それはとても気持ちのいいことで、全てがプラスの方向に働く。

しかし、元々がマイナスの方向にばかり働いていた男。

違うものを見つける能力には長けていたらしい。

事実、その時も自然とそこに目がいった。

声を背中に受けつつ、自らの視線はそこに固定されていた。

年齢は、俺と同じくらい。

比較的小柄。

その明るさと、青い髪。

それも相まって、輝いて見える。


足取りは、自然とそちらに吸い込まれていき、気づくと音が消えていた。

そして、こちらから話しかける。



「どうしたの?そんなところで。」



「あんたは、いいよね。この世界の王様なんだもん。なんだってできるし、思いのまま。私達、下層の国民の暮らしなんて知らないわよね。」



「君、名前は何て言うの?」



「、、、、、ミシェラ。」



これが、運命の出会い。

ここから続く長い物語で長く過ごす仲間。

ミシェラとの出会い。




プロローグにも出てきた仲間、ミシェラが登場です。

物語にも深く関わってくる予定です。

今回の見所はそれくらいかな。

次回も楽しんでいただけたら幸いです。

読んでいただきありがとうございました。

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