表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
頭の中には世界が広がっている  作者: 真っ赤なゴミ箱
第5章 終わりと再会と
43/50

決意と覚悟

それが母だと理解した。

理解したくはなかったが、そうするしかなかった。

母を抱え、しっかりと顔を見る。

そこに生前の面影はなく、冷たさを感じた。



「何なんだよ、、、これ。」



「どういうことだよ。」



声は周囲に反響し、戻ってくる。

返事はなく、受け取るのは自分一人。

孤独だ。

そう感じた。


俺は何をしていたのか。

皆は何をしていたのか。


そこでふと、思い出す。

ミシェラは?

彼女に会いたい。

慰めてもらいたい。

もう忘れていたい。

こんなこと。



「ミシェラ、、、」



**********


ミシェラもすぐに異変を感じた。

周囲にノイズが走り出したかと思うと、次の瞬間、別の場所にいたからである。

いや。

ここがどこなのかは、彼女自身は分かっていた。

現代だ。

何故か強制的に帰ってきていた。

ということは、必然的に。

この姿を健に見られるのはまずい。

そういうことになる。

ひとまず隠れなくては。

事態の把握が最優先だ。


**********


その部屋の主は、微動だにしなかった。

一点、写真の中の文字を見つめ、考え込む。

紅林。

その二文字の持つ意味は、私にとっては、命よりも大事なもの。

この瞬間のためにあったんだろう。

ノイズと共に、異なる世界が混じる。

この体が再び家族のもとに会いに行くには、これしかないのだ。

椅子から立ち上がる。

正面の大きな扉に手をかけ、開いた。

再会するために。


**********


母の亡骸を戻す。

手を握りしめて、再確認。

今すべきは。

ミシェラと合流

彼女は?

位置関係的に、外。



「母さん、ごめん。今は。」



その言葉と共にその場を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ