王の正体
「先に行く。」
そう言ってブルームウッドが先行した。
作戦はこうだ。
ブルームウッドという戦力を先に投入して、内部に潜り込ませる。
内部が文字通り、落ち着いたところで、俺たちも侵入する。
そして、話をする。
ユーランド城前。
何事もなく、いつものように、城の内部に入っていく。
ここでの立場としては、ブルームウッドもかなり格上になる。
扱いは健とアレウスほどではないが。
「久方ぶりでございます、ブルームウッド様。」
いつものように見張りの一人が話しかける。
「ああ、ごくろう。少し鍛錬に熱が入ってしまってな。次回からは気を付ける。」
「いえいえ、お気になさらず。勤しんでください。」
こいつもきっと今の立場に不満があるに違いない。
立場の差がそれを邪魔しているのだ。
それさえなくなれば、きっと。
その差は今から壊しに行く。
解放の時が来たのだ。
「アレウス様に。」
入ってすぐ要件を伝える。
奥の扉からアレウスが出てくる。
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母の立場から国の補佐官に。
この変換という機能は、あり得ないことを可能にしている。
私もこの世界で失った人を探し出すというあり得ないことをしている。
世の中、あり得ないことの方が多いのかもしれない。
そう思った。
健の増幅装置を確認した後、すぐに戻ってきた。
タイミングは完璧だったみたいだ。
広間の方から声。
すぐに出ていく。
真正面にブルームウッド。
久しぶりに見た。
今まで、何処で何をしていたのか?
「何処にいた?」
思ったことが口に出た。
「対象と行動を共に。」
「、、、情でも湧いたのか?」
「はい、彼らは幸せになるべきです。あれでいいはずがない。」
「、、、なら、王の正体は分かるのか?」
「王の正体、、、?」
言葉の意味が分からない。
とても気味の悪い感じ。
変なものが込み上げてくる。
予定だともう少しで終わるかと。
確実に前作よりは短いです。
頑張っていきます。
読んでいただきありがとうございました。




