言葉を伝える手段
まずは、俺たちの思いをどうユーランドに伝えようかと考えた。
直接話に行こうにも先ほどのようにはじかれてしまうだろう。
それに今は、、、
「、、、」
「、、、」
場所は、再びの下層。
ミシェラ宅。
お互いの顔を見ることが出来ない。
鏡を見たら、きっと二人とも真っ赤になっているだろう。
それに熱も持っていて、先ほどよりも体温が上がっている。
ミシェラが上着を一枚脱ぐ。
それに同調するように、健も脱ぐ。
体温が心なしか下がってくる感じ。
頭もクリアになってくる。
ミシェラがこちらを見ている。
何で脱いだの?
とでも言わんばかりに。
互いに好意は抱いているが、まだそんな段階ではない。
別にやましい思いはない。
見つめる。
瞳に吸い込まれそうだ。
ミシェラしか見えないし、今はそれ以外を遮断している。
ミシェラもこちらを見ている。
通じ合っている。
このまま時間が止まればいいのにと願った。
でも、そんなのは不可能なこと。
環境にも変化が現れる。
近くに人の気配。
「、、、何やってんだ?」
ブルームウッドが帰ってきたらしい。
「こいつが少し前に話したブルームウッドだよ。頼りになる。」
「よろしく頼む。」
ブルームウッドがミシェラに手を差し出す。
ミシェラはそれを無視した。
ブルームウッドは、笑って手を戻す。
初めの時と同じだろう。
ミシェラの人見知りだ。
これから協力していく上で、慣れてくるはず。
「早速で悪いが、ブルームウッド。何かいい案はないか?俺たちの思いを伝えるために。」
「、、、そうだな。健が、王なら直接行けばいいだろうと思ったが、それだと違うのだろう?下層の思いを伝えなければ意味がない。となると、これだな。」
ブルームウッドが、一つずつの手帳とペンを取り出す。
「それは?」
「部隊、それもかなり上の階級のものに配られる代物だ。ここに文字を書くと、アレウスの手帳に書いた文字が直接転写される。言葉を届けるのに一番早い。」
「なら、早速頼む。短くでいい。」
「了解した。反逆者になったとはいえ、一応、アレウスは上の人間だ。慎重に言葉を選びたい。一人にしてくれ。」
「分かった。離れるよ。ミシェラ、こっちに。」
ミシェラはブルームウッドから逃げるように、離れる。
これは慣れるのに、時間がかかりそうだ。
小説を書いているときの椅子が脆いので、違うのに変えたい。
そう思うようになりました。
読んでいただきありがとうございました。
楽しんでいただけたら幸いです。




