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クリエイターの創作物
早く寝なければ。
こうしている間にも時間は刻一刻と進んでいる。
布団に入り、目を閉じる。
後は、このまま。
10分後。
30分後。
先ほど目覚めたばかりで、中々眠れない。
意識が完全に覚醒している。
その頭の片隅で思い出し、ベット横の机の引き出しを開ける。
中には大量の箱が入っており、中身はすべて睡眠薬。
誰にも教えていない。
眠れないときの秘策。
毎回推奨している服用量の2倍から3倍は服用している。
体に悪影響が出てきてもおかしくない数字だ。
でも。
気にしない。
あの世界に行くことさえできるなら。
いつもの足音が近づいてくる。
一定のリズムで、的確に。
扉が開かれる。
「大丈夫?汗凄いけど、、、」
母の声。
普段よく聞く声だが、今は遠くに聞こえる。
余計な情報は遮断し、あの世界に帰ることにだけ集中する。
ミシェラ。
ブルームウッド。
今戻る。
待っててくれ。
****
ブルームウッドが去った後の室内。
殿下は一人で写真と向き合っていた。
今はもう遠い場所にいる家族。
私は虚像。
彼らは実像。
実像だった頃の私の姿を覚えてくれているだろうか?
このデータ化された体を。
今はもうゲーム内の一部となってしまったこの体を。
私達はクリエイターの創作物。
やや短め。
次回もお願いします。
読んでいただきありがとうございました。




