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頭の中には世界が広がっている  作者: 真っ赤なゴミ箱
第4章 変化を求めて
30/50

一枚の写真

ミシェラは心底驚いた。

何の前触れもなく、健が倒れたからである。

何かの糸が切れたかのように。



「どうしたの!?」



ミシェラの声と並行して、子供たちが健に近づいていく。

そのうちの何人かが健の前で屈みこみ、観察する。

そして、すぐにそれに気づく。



「寝てるよー、寝不足なのかな?」



確認する。

というより、胸の上下運動ですぐに理解する。

こいつは寝ている。

間違いないと。

とりあえず、ベットの方に体を移動させる。

その最中にも疑問は膨れ上がる。

会話の途中で眠るなんて。

余程のことがないとあり得ないだろう。

やはり、この人は普通じゃない。

何かが違うんだ。


****


ブルームウッドは屋敷の奥深くに案内される。

不機嫌だった従者に先導されながら。

続く扉。

その中でもひときわ大きな扉の前で立ち止まる。



「こちらです。中で主がお待ちです。」



「、、、」



従者が扉を開く。

内部へ足を踏み入れる。

従者は中へは入ってこないようだ。



「やぁ。久しぶりだね。ブルームウッド。」



「は。ご無沙汰しております。殿下。」



「よい。もう殿下ではない。ただの老いぼれじゃ。」



「いえ、、決してそんなことは。」



「まぁ、いい。それで頼みがあってここに来たのだろう?」



「はい、単刀直入に申しますと、私は謀反をしました。」



「ほう?どんな謀反だ?」



「アレウス様の命令に背き、対象者とコンタクトしたうえ、同盟を結びました。」



「アレウス、、今はあ奴が、、、なるほど。」



「ですが、これは私の作戦の内であります。」



「つまり、前々からこの作戦を温めていたというわけだな?狙いはさしづめ、、、」



「ユーランドの破壊、ひいては平等権の確立です。」



「それに協力しろと?」



「はい、まさしく。」



「話は早い方がいいだろう、机の上を見たまえ。」



木製の豪奢な机。

資料が散乱しており、嵐の後のような様子を見せていた。

そこに額に入った写真が一つ。

家族写真。

母。

父。

息子。

その三人が写っていた。

所々見にくい。

しかし、その文字だけは見えた。



「紅林」



読み方は分からないが、そこにはその様に書かれていた。


少し前の二人の協力者辺りからの繋がりです。

今後も時系列が分かりにくい場合はここに説明していきます。

読んでいただきありがとうございました。

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