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頭の中には世界が広がっている  作者: 真っ赤なゴミ箱
第4章 変化を求めて
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退屈な日常に光が差した

私が彼に興味を持ち始めたのはほかでもない。

彼が普通の人とは違って見えたからだ。

一般的な高校生の日常と言えば、朝起き、

学校へ行く。

そこで授業を受けて、

教師たちのとりとめのない言葉を受け流す。

きっと皆真剣になんて聞いていない。

そんなことを思いながら。

授業が終わり、帰宅する。

晩御飯。

風呂。

後は自由時間。

何をしてもいい。

夜は寝る。


この一連の動作の繰り返し。

正直言って飽きてきた。

変化が欲しいと思うのは当然だろう。

そこで私は彼に声を掛けた。

紅林健。

その人に。

彼の特徴と言えば、睡眠。

とにかくどこでも寝るし、その周期には規則性がない。

予想が出来ない。

何が起こるか分からない。

それに惹かれ、彼を観察することにした。


観察とはいっても、ストーカーまがいのことをしているわけではない。

これはあくまでも娯楽の一環。

私の趣味の一つだ。

何を言われようとやめるつもりは毛頭ない。


彼を観察し始めた時から私の生活は一変した。

退屈な日常に光が差した。

この表現が適切だろう。


特質すべき出来事は、二つほどある。

一つは、家の外にまで微かに響いている口論。

家まで尾行し、彼が家の中に入ってすぐ巻き起こっていた。



「しょうがないだろ。こういう体質なんだよ。昔と何一つ変わってない。これって母親的には、嬉しいでしょ。世の中には、息子が一人立ちしていって、そこから一人は嫌って鬱になる人もいるんだし。」



「うん、その言い分も分かるよ。でもさ、でもよ。それとこれとは違うのではないかと。生活習慣を一から見直せば、何か不足が出てくるはず。」



「治んないんだよな。どうしても。前も言ったと思うけど、病院行ったじゃん?そしたら、案の定、異常なし。至って健康。むしろ、良く寝てるねって褒められたわ。」



声からして母親。

実に華麗な口論。

全て聞いていた。

そこにも睡眠という話題は出ていた。



そして、二つ目。

これも尾行していた時の出来事。

何が起きたか分からない。

ただ目の前で起こったこと。

彼が急に路上の壁に倒れこんだ。

近づいて分かった。

彼はこんな場所でも寝ていた。



現実世界のいつも構ってくる彼女の視点です。

楽しんでいただけたら幸いです。

読んでいただきありがとうございました。

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