妖艶な表情の裏側
「まず何から考える?」
「そうだな。まずは、、、」
場所は、ブルームウッドの自宅。
二人で同盟を結んだあと。
今後の展開、作戦について話し合っていた。
二人の共通認識は同じところにある。
皆が平等な暮らしを。
その為に、王制を正す。
その過程で、ブルームウッドはユーランドを破壊する。
根元の方から。
完膚なきまでに。
「他に協力者はいないのか?」
「お前も見ているとは思うが、俺がついていった下層にミシェラという子がいる。彼女なら事情を話せば、協力を得ることが出来るかもしれない。もちろん、その場合、危険はあるが。」
「あの子か。少々危険ではあるな。その子には荷が重いように見える。こちらでも探してみるよ。一応こっちにもあてはあるんだ。内部にな。」
「了解だ。そっちも頼む。俺は一回あの子のところに帰ることにするよ。」
「ではまたな。」
ブルームウッドの自宅を後にする。
そして、再び下層へ。
ブルームウッドにも渋られたし、自分自身でも思うところはある。
でも。
やはり。
ミシェラには伝えることにする。
皆が平等にの中には彼女たちももちろん含まれている。
だとしたら、伝えないのはお門違いだ。
彼女の家にはもう意識しないでたどり着ける。
扉をノック。
すぐに出てくる。
ミシェラの顔。
以前とは違っていた。
「待ってた、、、。」
「待ってた?」
「、、、あ、、な、何でもないわ!」
「どうしたの?」
「早くしなさい!」
手をつかまれ、室内に。
やはり何やらいつもと様子が違う。
落ち着きがない。
そわそわしている。
室内を行ったり、来たり。
かと思えば、こちらをじっと見つめたり。
何だろうか?
何があった?
「なんか落ち着かないね。」
気が付けば言葉が出ていた。
その言葉にミシェラが過剰に反応する。
「、、、」
何も言い返してこない。
だが段々とすり寄ってくる。
距離は次第に縮まり、手を伸ばせば、届く範囲に。
何故かミシェラの顔が赤い。
何が始まるというのか?
「、、、わ、私はここの生活から抜け出したい、、、」
「私だけじゃないわね、、、子供たちも皆。」
「大人たち?貴方に言ってなかったわね。もうほとんどいないのよ。」
鬼気迫る表情に息をのむ。
続く言葉に耳を傾ける。
「貴方、王様なんでしょ?私達を助けてよ。」
「そのために私は何を捧げればいいの?何を?」
「あげれるものなんかほとんどない。頼めるような立場じゃないのも分かってる。」
「でも、これならあげられる。」
「本当は好きな人にあげるもの。」
「私の初めて、貰って?」
その妖艶な表情の裏側には、確固たる決意が垣間見えている。
彼女は本気なんだろう。
でも。
その言葉が聞けただけでも、確信した。
伝えよう。
「それは取っておくんだ。代わりにミシェラ、君に聞いてほしいことがある。」
これでご飯三杯は食える。
その位の破壊力。
あくまで個人的には満足してます。
では、次回も。
読んでいただきありがとうございました。




